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神と魔法と転生が、世界を結ぶ物語。  作者: 安全シフト
第二章 独裁統治編
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15話 本当の敵-①

弾丸のような雨が降り注ぎ、援軍が一瞬にしていなくなる。

1人を除いて、だが。

たぶんほかの援軍の者たちと服装が若干違うため、というか与李と服装が同一であるため、たぶん団長である付和に意見できそうな(できてはいなかった。)立場にあり、2名しか確認されないこと、また、今までの発言からして、副団長あたりだと思われる。


「一瞬で26人を、ね。さすがだ、冒険者ギルドAランク冒険者スイアさん。」

「あなたねぇ、正体がわかってたなら最初から共有してくれてもいいじゃない!」

「今わかったんだ、一部では有名な能力者だったからね。あっちの情徒とかいう方もそれなりに有名なはずだけど。」

「あなたたち、無駄話している暇があるなら、あいつらを始末して、しぶとくて困ってるのよ。」

「「・・・了解。」」


さて、先ほどの攻撃だが、スイアの能力の『化学式 H2O』を応用した技『時雨百矢(しぐれひゃくや)』である。見た限りわかったのはまず、スイアが大量の水を空中に展開させる。そしてその形を鋭い矢のようにとがらせ、それを高速度で移動させるといったもの。急所を狙って放っていたのとその一発一発が小さく、雨と見間違えることも相まって、いや、実際に雨を降らしてカモフラージュもしていたのだが、一気に26名を倒せたのだろう。

また、彼らのもとに近づく際も体を水分に変えて地中を使って移動したことによって、より察知されにくかったのだと思われる。


「やっぱりあいつは倒せなかったか~」

「そう、のんきに言っていられるのなら喋ってるうちに倒しておいてくれ。」


そう、残った軍もステータスは同じぐらいなので同じ手法で全員倒せそうなのである。

まだ、現状を理解していない人も多いみたいだしね。


「じゃ、追撃と行こうか、『時雨千矢(しぐれせんや)


数が十倍に増えている。これは量はさすがに軍の者たちではよけられなかったようだ。

もちろん3人を除いて。

というかその中の一人、付和がものすごい形相でスイアを見つめている。


「なるほど。こちらも全力を出さねば失礼というものか。」


これはまずい。非常にまずい。

めっっっちゃキレてる。与李が止めようとして入るのだけれども、たぶん耳に入っていない。これは、死んだな。もちろん俺らが。


「ソウ、どうする。これ、まずいよぉ、付和姉が怒ったら近くの町まで吹っ飛んじゃうよぉ。」

「・・・まぁ、そろそろ頃合いか・・・」

「何がよ!このままだと被害が拡大しちゃうじゃない。」

「君、そこの君だよ、そのバッグの中、何が入ってるのかな?」

「あ、そうだった。『ピンチを切り抜けるための道具』が入ってるんだったっけ。というかなぜ敵であるソウさんだっけ?が知っている?」

「ま、そこは秘密だよね。というわけで、早く団長を止めてくれ。」


秘密だろうとは思っていたが、まぁ、困る。というかお前らが自分の団長なんだから止めろよ。

とにかく、今はそのバッグの中に手を突っ込む出てきたのは・・・


「紙・・・いや、説明書か。」


もう一度手を突っ込む。すると次は金属のような感覚があったので引っ張り出す。


「いや、それにしてもこの形、いやな予感が・・・」


ちなみにこの間にも付和とこちらの2名が死闘を繰り広げているのでできるだけ急ぐ。

ちなみにバッグから出てきたのは拳銃である。


「・・・」

「何?それ?」


与李が不思議そうに見つめてくるけれどもあまり気にしちゃいけない。というかお前も敵だろ。戦えよ。


「あ、そうか、だから説明書があるのか。」


拳銃の名前は『SAKURA M360J』説明書を開いた瞬間に、あ、これ知ってる。となった。

だって、サクラですよ。日本の警察が使ってるやつでしょ。これ。

なんでこの世界ににあるんだよ。

とにかく、初心者の俺が弾を装填する暇はないので5発で仕留める必要がある。


「これは・・・付和だけ仕留めればいいのかな?」

「そうそう、俺たちは別に打たなくてもいいよ。」

「じゃあ、練習。」


響く銃声。


「ひゃあ!?」

「うん、いけるな、これ。」


与李の足元狙って撃ったがちゃんと使えそうである。


「何の音かしら?何かが爆発したような・・・」

「次の的はお前だあ!」


残りのうちの3発を一気に叩き込む。

練習していないのに2発あてたので、後でほめてもらおう。

・・・誰に褒めてもらおう。


「うぐぅ・・・」


右足と左肩に弾が当たり、右足は貫通、左肩は弾が体内にあるままの状態。

どう考えても、付和は戦闘を続行できる状態ではないだろう。

だが、魔法にも回復魔法はあるので、急いで叩きのめす。

あ、俺じゃなくて2人がね。


「「くらえぇぇ!!!」」


2人の剣の先が付和の首元に迫る。しかし、剣はそこで止まる。


「私を・・・そう簡単に倒せると思うなよ・・・!」


彼女はぎりぎりで、二人の攻撃を受け止めていた。どこから取り出したのかもわからない美しい宝石が埋め込まれた大剣によって。

「ふわぁ、おはよぉ。お兄ちゃん。」

「あぁ、おはよう。」

「今の戦況はどうなってるの?」

「悪くないよ。あいつにあれを出させることができたからね。」

「それってどういうこと?」

「さあね?答え合わせは自分でするべきだ。」

「お兄ちゃんのケチ。」

「まあ、とにかく、お前はもう、安心だ。ことが終わったら小屋から出るんだ。いいね?お兄ちゃんはやることがあるから、もうここを出ていくよ。あ、あと、お兄ちゃんがこの小屋にいたことをあまり話さないでね。」

「また、どっか行っちゃうの?」

「大丈夫、すぐに戻ってくるさ。」

「ん、お兄ちゃん気を付けてね。」

「お前もな。」


そうしてお兄ちゃんと呼ばれた存在は姿を消す・・・転移魔法でも使ったのだろう。

だが、外では誰一人としてその魔法が使われたことに気づく者はいなかった。

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