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神と魔法と転生が、世界を結ぶ物語。  作者: 安全シフト
第二章 独裁統治編
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14話 これが能力

「なるほど、戦いは避けたかったのですが、仕方ありませんね。まぁ、時間も後2分しかありませんから。とっとと撤退していただきますね。」


彼女が剣握る、そしてその剣を振るう。

全員が剣先ぎりぎりで回避する。が、切られている、手の甲が本の少しだが、切れている。


「風属性魔法を剣先にかけただけです。そこまで威力はありませんが・・・あなたたちを倒すのには十分でしょう。」


彼女は剣を構える。そして、技を放つ、この間コンマ1秒もない。

速い、俺たちでは防げない。


風月烈火(ふうげつれっか)


魔剣の技なのだろう。風に乗って炎が舞う。


「っ・・・!」


周りの空間が炎にで埋め尽くされる。

全身で熱を感じる。熱い。これは、本当にまずいレベルで。

しかし、体は焼けていない。いや、正確には軽いやけどはしたが、その程度である。

なぜかと思ったが、理由は簡単だった。自分たち3人の周りに水の壁ができていた。


「水魔法と空間魔法の組み合わせか?でも、魔法が使われたような痕跡はないし・・・」

「あれ、あなたにはまだ説明してなかったっけ?これが私の能力『化学式 H2O』よ。」

「スイアの能力は水を自在に生成し、操る能力、まるで自分の体みたいに操れるし、頑張れば状態変化も可能。さらに、自身の体を液状化させることも可能だ。」

「むぅ、それは私が説明するところでしょ。」

「あぁ、すまんすまん。」

「能力者ですか。厄介ですね。このままでは・・・」


と、その時相手の後ろ側から何者かが歩いてきているのを察知した。


与李(より)ちゃん?交渉は失敗かな?時間まで待ってあげたけど、あなたの努力は無駄だったみたいね。」

「・・・っ、付和(ふわ)姉・・・団長どうぞ、後はあなた様にお譲りします・・・」

「あなたの子たちも使うけど、問題ないわよね?」

「はい、まったく問題ございません・・・」

「それじゃ、殲滅を開始しましょうか。」


すると団長と呼ばれたその人・・・付和は俺たちの周囲に大量の魔法陣を出現させた。

簡単に防ぎきれる量ではない。しかも、前回のように火属性とは限らないので、水で相殺できるとも限らない。

しかし、そのような状況でも情徒は冷静に判断する。


「1~3、4~6、7~9、10~12時の方向ごとに属性が違う順に『雷』『風』『自然』『土』の属性だ、対応したバリアを展開しろ。おおよそさっき水の能力を使ったから属性の選別はそれを警戒したものだろうが・・・あの威力ならまだ防げる。」


というわけで、急いで各方向に向かってバリアを展開する。もちろん各属性に対して特化したものを、だ。

魔法陣から各属性の魔力弾が発射され・・・激しくバリアとぶつかり合う。が、こちらは無傷である。


「解析系の魔法でも使ったのかしら?いや、気配的に能力か。」

「残念、解析系というのは間違ってはいないが、正確には情報にアクセスする能力だ、『全ての真実』は少なくとも世界にある隠されていない真実をすべて知ることができる能力さ。」


おぉ、なんかまたすごい会話が起きている。情徒も能力者だったのか。

だが、相手は王国のなんかよくわからない組織の団長である。要するに相手も能力を持っている可能性はある。

確か、能力はステータスで表示できない。非常に強力なものもあるものだったはずである。

それを目の前で2回も使われるとなぁ、ちょっと格の差というものが見えてしまう。

というか、1%以下の人しか持ってないんじゃなかったのかよ。2人も持ってますけど。

いや、俺はその分ステータスが高いからいいんですけどね。


「何ぼーっとしてるの!後ろにもそれなりに手ごわい雑魚が大量にいるんだからね!?」


それなりに手ごわい雑魚とは。

理解に苦しむ。

が、残りの軍の人たちのことであろう。

多いんだよ、人数が、こちとら3人ですよ。数の暴力すぎやしませんかね?

しかも国の軍だからというかハンドレッドじゃあるまいから殺すわけにもいかないし。

加減が難しいんだよ。これ。


なんて考えながら実はもう3人ぐらい倒したりしている。

こっそりと禁忌属性を使っているのは秘密である。

そうでもしないと勝てないからね?

だけども


「ちぃっ、それにしてもきついな、これは、数が多すぎるし、そこの与李とか付和とかいうのは強すぎるしで、全然相手が減らない!」

「確かにね。このままだと敗北は免れなれない・・・か。」


そのまま劣勢に陥りながらもなんとか戦う俺たち、すると情徒が気が付いた相手に援軍が来ていることに。


「やべぇ、このままだと援軍も来るぞ、そうなると俺たち生きて帰れるかも怪しいな。」

「じゃあ、私が援軍を始末しとくから後は頼んだ!」


そういってスイアが前線離脱する。


「あ、おい、あいつ、楽な方に行きやがったな。」

「あっちの方が数少ないもんね・・・いや、援軍にしては数が少なすぎないか?精鋭たちってわけでもなさそうだし・・・」


確かに30人もいない。


「ちょうど近くにいたから援護しに来た。とかじゃない?」

「いや、そうは見えないなむしろ、何かから逃げてきたかのような・・・」


「なんでお前の子たちが減ってるの?途中、何かあったの?」

「・・・報告します。前回の戦場での後処理の最中何者かの攻撃を受け部隊の約半数が死亡しました。魂に直接作用する能力による攻撃だと思われます。」

「はぁ?なんで?そんな危険人物を国はとらえていないのよ。チッ、面倒くさい・・・」


いや、国とはあなたたちのことを指すんですよ。たぶん。

まぁ、援軍の人数が少ないのならば、それは喜ばしいことであるから、今回は素直に喜ぼう。

・・・いや、援軍が来ないに越したことはないのだけれどもね。


「ふぅん、それにしても君たちの援軍ついてないじゃあないか。これから更なる不幸が訪れるというのに。」

「はぁ、何を言って・・・」

「・・・っ、まさか!」

「え、どういうこと、情徒?」


どうやら与李は気づいたようだ。ちなみに俺は気づいていない。


「『化学式 H2O 時雨百矢(しぐれひゃくや)』」


「・・・雨?晴れているのに?」

「違う!これは!」


そして、弾丸のような速さの雨が敵を貫きつくす。

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