閑話-3 激化
王宮の一室、その部屋には3人の人物がいた。
「で、どうなの、現在の状況は。」
王宮の一室に一人の女性の声が響く。
「現在、反逆者2名はOTS包囲されており、脱出は不可能でしょう。」
「なら安心ね。ほかに情報は?」
「特にはありませんが・・・ん?反逆者2名が潜んでいる建物の前にギルドの冒険者たちがいますね。・・・小屋の護衛が依頼らしいですが・・・」
「ちっ、あいつめ、ギルドに助けを求めたか・・・いや、しかしギルドは内政不干渉を謳っていたはずじゃ、」
「反逆者が個人としてギルドに依頼したのかもしれません。善悪の判断はあくまでギルドが下すため、ギルドが依頼を受けた可能性は十分にあり得ます。」
「ふぅん、ちなみにそいつらにOTSは勝てそう?」
「えぇ、見た感じは問題なく勝てるでしょう。しかし・・・」
「しかし、何?」
「いや、何か嫌な感じがします。キルトのことです。何考えている可能性も否定できません。」
「確かにね・・・なら、ギルドの方は・・・」
「私が行きましょう。」
今まで会話にかかわってこなかった一人の女性の獣人が初めて声を上げた。
「あなたが?・・・いいでしょう。ただ、私の護衛が少なくなるけど、その辺りは考えてあるの?」
「えぇ、あなた様の護衛はこいつ一人でも十分でしょう。」
「『こいつ』とかいうな、お前・・・」
「ふん、あんたも『お前』とか言ってくるくせに。」
「なら、あなたが冒険者ギルドに交渉しに行ってくれる。それでいいわね。」
「えぇその認識で大丈夫です。」
「なら、俺はあなた様を全力で守り抜くだけか。」
獣人の女性はその場からいなくなる。
「さて、俺もやるべきことをやるかな。」
「あら、あなたは何かやるべきことでもありましたっけ?」
「もちろん、あなた様の護衛ですよ。もちろん、手段は選びませんが。」
そして、戦いは、激化する———




