『ヒスイの紡ぎ者』

人々が〝魔法″を思い出し、未発達の科学文明と交差し始めた、
少し『未来』のお話。


「ヒスイの悲劇」―――

時はその〝悲劇"が起こる前の話。

霧の樹海に囲まれたヒスイ王国、その貴族階級区域(ガイア区)に住む蒼と緑の目を持つ少女シオ。王と王妃という親元を幼くして離れ、恵まれた環境で日々悶々とした学校生活を過ごしていた。
「剣と魔法のド派手な世界」を夢見る少女は日常の地味さに疑念を抱く。

ある日を境に、ガイア区域に盗賊が侵入する事件が多発し、
次々に暴かれる国の秘密、霧の樹海に住まう泉の精霊の存在。触れてはいけないタブーに首を突っ込んでしまうシオはさらなる大事件に巻き込まれていく…。


そして悲劇は起こり＿＿＿
目を覚ますと一人、荒れた砂漠の地にいた。

満身創痍の少女は事件の真相解明と一人で世界を生きるため、旅をする。