植物なんて別に
1. 僕だけの花
とても硬い花、ぐるぐると、やがて高速回転して散る、周りを傷つけて。
ギザギザと揺れる葉、ところで巨大な蜂、ヌッと蕾から、ひとたまりもないアナフィラキシーショックこれで三度目の正直だったから無理だった。
花言葉は「純粋な魂」「偶々」「助けてとは絶対言わないが助けないとかなり怒るししばらく口を効かなくなる」
2. 二週連続ランキング一位のフラワーさん
花の詩人、フラワーさんのJーPOP。
儚く散る花びら、つむじ風運んで古びたアパートの前、哀愁感じて、忘れたいよこんな恋。君に出会って取り戻した世界の色がまたモノクロへ。昭和初期か? こんな日々がいつまでも続くと信じてたのに僕だけが気付いていなかったけどつまりみんなは全員知っててそうやって飲み会で盛り上がってたらしい。それでも僕は恋をし続けるんだろう。正気だよ。
いまさらファンには言えないが”フラワー”さんって……。
3. 森の小屋
土の香り、腐った森のにおい、あの小屋のジジイ、五年後には死んでるかな、寿命で。でも結果二十年生きたけど五年以内に興味なくしてたから意味なかった。
4. タンポポ
タンポポ、どこにもない。前はあったのに。