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箱庭の梟

白い烏と追憶の梟

作者: アウル


もういいかい?

かくれんぼの声が響く



音もなく忍び寄り

影を隠し微笑む


私は何者なのか

何者になりたいのか

望まれる私は何者か

だだ陽炎のように其処に在り続ける



残った心の塊を引き裂き

どれ程の事を諦めてきたのか



風をつむぎ高く駆上る

漆黒の空に身を沈め

響くイノチの音


私は何者なのか

何者になりたいのか

望まれる私は何者か

響く音は誰の物だろう


私を切り分け

擂り潰す

躯が無くなっても

心はまだ流離うのか


心を揺らさなければ

痛みも感じない

今日も影を隠し微笑む



もういいかい?








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