プロローグ『今日がつまらないから』
僕の名前は○○。年齢は25歳で今は社会人。大学は一浪して入ったから高校までの同級生とは気まずくて会っていないが、大学で素晴らしい友人たちと巡り合うことができた。今思い返せばとても充実した日々を過ごすことができていたんだなと思う。
でも根本的には、自分の意志が弱く、周りに流されながら、来るもの拒まず去る者追わずで取り繕っていたんだと気づいた。進学か就職かを決めなくちゃいけなくなった時、自分が何をしたいのかよく分からず、考えれば考えるほど自分の好きな物事も実は好きではないのではと問いかけ続け、最終的には否定してしまうほど消極的になり、最終的な決定の中に自分の意志は込められていなかった。
それだけ、将来の事や自分のなりたい姿を考えることから逃げてきた。世間でいうアニメや漫画にハマって、こんな世界だったら自分も活躍できるのにとか、不思議な力が宿ればどうとでもできるのにとか…、そんなくだらないことを妄想しては時間を浪費していた。
きちんと今日に向かい合っていなかった。過去にばかり未練を感じていた。未来はどうなのか考えたくなかった。
だからきっとこれは罰なのだ。僕はこれからも、何度も何度も今日を生きていくのだろう。出口があるのかはわからない。ずっとこのままなのかもしれない。
でも、僕にとって「生きる」ってこういうことなんだと思う。
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