第二章 一話 農業経験なんてあるわけない
農業って、もの凄くヘビーなお仕事だった。
今更ながら僕はそれを学んだ。
いや、学んだ、という表現は適当ではないか。
正確に言えば、僕は農業がヘビーということを学んでいる。
過去形でなく現在進行形が正解。
ということは、つまり――
はい。
僕は鋤を持って、地面を耕しております。
街のためならえんやこらと、ヒョロもやしながらガテンに励んでおります。
この終末の世を生き抜くため、自給自足を確立すべく働いております。
ただいま饗庭司は、絶賛農業中でございます。
あのオークの件から、六十日ほど経過した。
大都市である、人の多いエクレで何とかやっていこう――
そのふんわりとした未来展望が、豚の怪物によって打ち砕かれてしまい、さてどうしようか、と頭を悩ませていた僕を救ってくれたのは、やっぱりレイチェルであった。
――行くあてがないなら、カペルに来ないか?
エクレという目的地を失った僕に、その誘いを断る理由なんてどこにもなかった。
疲労困憊でレイチェルに負ぶされて一日。
自らの足で歩いて三日の後、ここカペルにたどり着いたのだった。
以前彼女が言ったとおり、カペルの街は小さい。
木で拵えられた防壁、木造が主な家屋、殆ど舗装されていない道――
これらの特徴の通り、僕が一人ぼっちで放浪しているときに出会った、破壊された街々と同程度の大きさといったところだ。
けれども、それらの街とは決定的に違う点が何点かある。
それはまず、街の外縁から見て取れた。
被害を受けなかったというだけあって、地面がからからに乾いてたり、地割れやひび割れがあったり、山が吹き飛んでその残骸が至る所に刺さっていたりはしてなかった。
生き生きとした緑、手の入った畑、さらさらと流れる小川が街の側にあった。
そのありとあらゆる景観が、生命力に溢れていたのだ。
そして次にきちんと機能している防壁。
これはエクレも含めての話なのだが、これまで僕が訪れた街は、壁の破損箇所はそのまま放置され、狭間や櫓からは人の気配一切感じなかった。
まあ、住民その全てが死に絶えてしまったから、仕方のないことなのだけど。
けれども、カペルに近付くその最中、壁の向こう側にそびえ立つ櫓から、人がじっとこちらを眺める気配を感じ取れたのだ。
やった! 人の気配がする!
それに気がついたときには、感極まってしまい、またぴーぴー泣きそうになってしまったくらいだ。
外敵かも知れぬと警戒されているだろうに、そのことを喜んで泣きそうになってる姿は、きっと間抜けそのものだろうけど。
そんな感動的なイベントの後に、僕はカペル入りした。
街を統治する教会の長は、宗教者らしい慈悲に満ちた言葉と態度で、僕の無事を祝ってくれた。
そして、暫くは何もしなくても良いとさえ言ってくれたのだが、流石にそれは居心地が悪く、かたくお断りし、こうして自主的に鋤を握る次第なのである。
さて、もやしで虚弱で、おまけに不器用な僕。
当然初めは要領は得ないわ、力仕事でも当たり前のように役に立たないわと、足を引っ張ってばかりだった。
しかし、もう就農して(地球の暦換算で)約二ヶ月も経つのだ。
いくら僕でも作業のこつを覚え、土をスムースに耕す技術と、余裕も手に入れたつもりだ。
まず刃先を土に突き刺す。
ざくりと湿った手応え。
そうしたら息を吐きながら力を込めて。
さらに腰を使って、土の表面と中をひっくり返して空気を混ぜるイメージで……
がちっ。
「あ、あれ?」
しまった。
調子に乗りすぎた。
自分の力量以上に、鋤の刃を深く刺してしまったか、あるいは大きくて重い石を掻き込んでしまったか。
柄にいくら力を込めようとも、突き刺さったそれはぴくりとも動こうとはしなかった。
引いてもダメ、押してもダメ。
なら、全体重をかけて鋤を押し倒そうとしても、僕が軽いのか、あるいは体重のかけ方が悪いのか、やはり不動。
もしかして、土に根を下ろしてしまったのでは?
そんな馬鹿げた思いを抱くほどに、動く気配はこれっぽっちもない。
きっと自分が思っている以上に、必死な形相で格闘していたのだろう。
僕と同じ区画で地面を耕していた女性達が、くすくすと笑い声が漏らす。
それもあちこちから聞こえてくる。
ああ、恥ずかしくて顔から火が出そう。
「何をしていらっしゃるのかしら、ツカサさん?」
不動なる鋤と、全身全霊を賭した勝負を繰り広げてる僕に、背中から問いかける声がした。
振り返れば、小さい僕よりも、さらに低い位置から僕を見上げる一対の黒い瞳があった。
健康的と称するに相応しい褐色の肌、僕よりも色素の薄い黒髪を後ろで簡単に結んでいた。
幼さを隠せない大きな双眼からは、しかし、どこか気品を感じられる。
きっと元はいいところの娘なのだろう。
僕よりも低い背と、手足の肉付きが未成熟なところ見るに、年は僕よりも三つか、四つは下だろうか。
……まあ、肉付きの悪さなら悲しいことに負けてないけど。
「えっと……ビクトリア。その、鋤が、ね? 抜けなくなっちゃって」
そんな年下の彼女、ビクトリアにバツが悪い声色で言葉を返した。
ご立派に屹立した鋤の柄を控えめに指して、これ、どうしようと目で語りかけながら。
そんなみっともない年上を見て、小さな彼女は小さくため息をついた。
「……貸してみなさい」
つかつかと僕が突き刺したそれに歩み寄って。
軽く小さく息を吸って。
「せー。のっ」
そして息を吐いたと思ったら、次の瞬間にはぐっと全身に力を込めて、柄を引き倒して。
直後、もこりと土を盛り上げながら、数分ぶりに鈍色の鋤歯が日の下にさらされた。
くるりと幼い娘が僕に振り返る。
どう? いとも簡単に抜いてあげたけど? と言いたげな見事なしたり顔を浮かべながら。
「ありがとう、助かったよ。凄いね。僕がやってもぴくりとも動かなかったのに」
「どういたしまして。けれど、ツカサさんは不器用すぎますわ。重要なのは腰ですの。腰!」
やれやれ、といった空気を醸しながら、彼女は僕に正しい鋤の使い方をレクチャーし始める。
けれども、本心で仕方がない、と思ってはいないだろう。
むしろその逆だと思う。
僕に感謝を伝えられ、その上頼りにされたことが多分、嬉しいのだろう。
目を輝かせながら、細い腰を一生懸命にくねらせて、腰の使い方を僕に伝授させようとしていた。
一生懸命にその本心を隠しているつもりらしいが、一番隠すべき僕にこうもバレバレなのだ。
周りのお姉さん方にもきっと見透かされていることだろう。
「あらあら、頼もしいわね。ビッキーさん? ついこの間まで、重くて鋤も持てなかったのに」
「そ、それは今関係ないでしょう!?」
ほら、外野からの突っ込みが飛んできた。
僕がこの農作業に参加するその前では、彼女が一番の新参であったらしい。
要するに、ああやって農業のこつをやたらと教えたがるのは、単純に先輩面をしたいだけなのだ。
一生懸命いい先輩を演じようとする姿と、今顔を真っ赤にして、周りの茶化しに翻弄されるその姿。
それはいつもの大人びいた雰囲気とは対照的に、齢十二、三の少女に相応しいものと言えるだろう。
和やかな空気が耕しかけの農場にふわりと漂った。
さて、僕は作業能率という点では他の皆より、ずっとずっと劣っている。
その差を埋めるべく、いち早く作業に戻らねば。
少しでも足を引っ張らぬように、と柔らかい空気から、早々に離脱を決め込んで。
ビクトリア抜いてくれた鋤を握り、今度は力の要れ具合を間違わないように、と慎重に振りかぶって。
そして半鐘の音が耳朶を暴力的に打った。
切迫した様子のその不快音に、振りかざした鋤をそっと下ろして向き合った。
辺りの空気が硬直する。
茶化して笑っていた女性達も、ムキになって反応していたビクトリアも緊張した面持ちで固まる。
そして皆耳を澄まして、鐘の鳴り方に神経を傾けた。
打ち、打ち、打ち、打ち、数拍休んで。
そしてまた打ち、打ち、打ち、打ちと四連打。
それをひたすら繰り返し。
込められた意味は、魔物来襲。
読み取った皆は鋤を放り出して、すぐさま逃走。街の内へ。
ただ一人、僕を除いて。
空を見る。噛みつくように見る。
薄く晴れた空に、一つの異物が浮いていた。
距離が離れて、その細かを、正体を知ることはまだできない。
力強く、大きな動きで羽ばたいて、こちらへと近付いてくる。
豆粒程度だった異物の大きさが、その羽ばたきごとにどんどんと大きくなる。
距離はますます近付き、手のひらほどの大きさまで見えるようなった。
その頃合いで、僕は異物の正体を知る。
やはりと言うべきか。
怪鳥ルフ。
空飛ぶそれはそいつだった。
それを認めて僕はほっと一安心。
良かった、アレなら僕一人でも対処できると。
正直毎回この瞬間は緊張する。
対応できぬオークが鐘の原因だったらどうしよう、といつも冷や冷やしているのだ。
でもルフならば、あの怪鳥ならば――
安堵のため息一つの後に、すぐさま想起。
あの怪鳥を仕留める、岩の弾丸を。
そしてそれが奴の身体を貫くその瞬間を。
その間も僕はずっとルフを睨む。
打ち込むタイミングを見逃さないようために。
奴にぶつける弾丸は既に完成した。
すぐさま撃ってしまいたくなるけど、そこはじっと我慢。
もっと引きつけなければ。
避けられないように、一撃に仕留めるために。
怪鳥は近付く。その大きさが両の手ほどの距離まで。
でも我慢。
ルフは更に近付く。羽ばたきの音が耳に届く距離まで。
もう少しだけ我慢。
奴はなお接近。目の動きを追えることが出来る距離まで。
ここだ。このタイミングだ。
岩よ、行け。
その念と共にぶんと風音がする。
岩が空気を押しのける音がする。
そしてその音の後に。
肉の爆ぜる音が鼓膜を短く振るわした。
見れば放った岩は怪鳥の頭を砕いていた。
空飛ぶルフが地に墜ちる。
討伐完了。
そして鐘の音が止んだ。
どうやらやってきた魔物はこの一羽だけだったらしい。
ふうと一息つけば、半鐘の代わりに走る足音一つ、こちらへ向かってきた。
鐘を聞きつけて、街からすっ飛んできた聖堂騎士の誰かだろう、とあたりをつける。
「ツカサ。もう終わらせたの?」
背中より聞こえた女性の声。
振り返れば、露出が皆無な白い衣に袖を通し、剣を下げた女性がそこに居た。
由緒正しい聖堂騎士の格好。
読みは当たっていた。
彼女の名前はケイト。
サルビアのような鮮やかな赤毛の目立つ、レイチェルの同僚だ。
「うん。なんとか、ね」
ルフの墜落地点を、指で指し示す。
ケイトは、念のためにと剣を抜きながら、指し示した地点までに駆け寄る。
そして怪鳥の死骸を暫く眺めた。きちんと死んでいることを確認しているのだろう。
完全に事切れていると判断した彼女は、ひょいと片手でルフを担ぎ上げ、軽やかな足取りでこちらに戻ってくる。
そう、大の大人はあろう怪鳥を片手で持ち上げたのである。
……レイチェルといい、赤毛の彼女といい、何というか僕と基本スペックが違いすぎないか。
僕だと重すぎて怪鳥を動かすことが出来ず、その場で解体するしかないというのに。
ちょっとずるい。
「どうしたの? 私を羨ましそうに見て」
「いや、力持ちはいいな、って思って」
「鍛えてるからね。これくらいは出来ないと。おかげで身体はちょっとゴツゴツになっちゃったけど」
まったく女の子らしくないよ、と女性騎士は自嘲的に呟く。
「……身体のラインはちゃんと女の子らしく柔らかいから、安心しなよ」
彼女の身体はきゅっと引き締まっている。
所謂アスリート体型って奴だけど、ガチムチとまで行っておらず、むしろ健康的な魅力を持っていた。
美しさと機能性を兼ね備えた肉体って、正直とってもずるいと思う。
「あら、そう言われると嬉しいわ。そういうあなたは……うん」
ルフを担いだまま、彼女は僕を頭の天辺からつま先までじろじろ見る。
何度か視線を往復させる。
その度に彼女の短い赤毛が上下にゆらゆら揺れる。
そして。
「……うん。やっぱりあなた、もっと食べた方がいいわ。ガリガリだもの。それじゃあ、農作業、キツいでしょう」
心に刺さる一言を言われる。
それも真顔で。
いや、散々自分のことをヒョロいだの、もやしだの言ってまいりましたが、こう面と向かって言われると来るものが……
「……この状況下、僕みたいな余所者がガツガツ食べたら、それ、反感食らいそうだよ」
「ツカサなら大丈夫よ。あなたが来てから、こいつのために浪費する時間がぐっと減ったもの」
彼女は右手で、担いだルフを揺さぶる。
僕が農業を手伝うにあたって、単純に頭数を増やす以外にももう一つ、期待されていることがあった。
それが、農作業の主となる女性や子供達を、ルフから守る、ということにあった。
ルフはゴブリン、オークに比べると脅威度は低い。
これは、大の男であれば奴らが警戒して、襲ってこないこと起因する。
が、逆を言わばルフが見つけた人間が、大人の男でなければ、襲いかかってくる、ということ。
事実、その被害は極端に女子供に偏っており、カペルにとって頭を悩ます問題であったそうだ。
手っ取り早い解決方法は、農作業に男を混ぜる、ということである。
だが、それも出来ない事情もあった。
単純に言えば男が足りないのである。
長きに渡る魔族との戦争のせいで、元々結構な女余りな世情であった。
そこに、大災害による治安の悪化が加わってしまったのだ。
これにより数少ない男たちも、街を守るべく哨戒に当たらせねばならなくなってしまった。
こんな具合で、見事に農業に当てるだけ男が居なくなり、女子供で切り盛りするしかなくなってしまったのだ。
更にタチが悪いのは、ルフは鳥形の魔物であること、という点にある。
地面を這いずり回る人間からすれば、極めて狩りづらい存在であることは、想像に難くない。
普段は脅威ではないくせに、襲ってくるとなると途端にその嫌らしさが如実に現れる。
それが、ルフという魔物なのだ。
故に、怪鳥が襲撃する度に、その日の農作業を全て中断せねばならなかったそうで、進捗は遅々として進まなかったらしい。
そこで、僕である。
魔法による対空攻撃が可能である僕は、ルフ対策にうってつけだったのだ。
労働力として見れば微妙なのに、比較的すんなりと街になじめたのは、この役割によるものが大きいだろう。
「助かるな、そう言って貰えると」
しかし、こう真っ正面から役に立っていると言われるのも、なんだかとてもこそばゆい。
ビクトリアのこと言ってられないな、そう思いつつも照れ隠しに、ケイトから視線を逸らす。
「うん?」
その先で僕は人影を見た。二つの人影だ。
一つは隣に居るケイトと同じ服を着た聖堂騎士。
銀糸のような綺麗な銀髪を持つ女性騎士だ。
その彼女が、一人猫背の男を引き連れて、真っ直ぐ村に向かって歩いてくる。
男は足が悪いのか、左足を引きずるようにして歩みを進めていた。
「レイチェルだ」
「本当ね。この時間に帰ってきたってことは……」
十中八九、彼女が連れてきたもう一つの人影は、僕と同じ難民であろう。
彼女は日中、カペル周辺に居る大災害の被災者を保護する任を請け負っていた。
同じ神の民、苦難の時こそ支え合わずして、何のための宗教か――
この街の長たる司祭の思想により、カペルは可能な限り、未だ放浪する生存者を収容するように、日々動いていた。
その目的は勿論、司祭の言葉通り、教えの実践という面もあるだろう。
が、同時に、放浪者を略奪者に変貌させることを防ぐ目的もある。
何しろカペルは小さく、駐在する聖堂騎士の数も少ない。
一人や二人の略奪者であれば、訳なく撃退出来る。
それが四十、五十の徒党を組まれると話が変わってきてしまう。
なら、略奪者になる前に、その芽を摘んでおく。
つまり、この保護策というのは一種の自衛手段でもあるのだ。
さて、彼女は今日も使命を忠実にこなし、この災害の被災者を救うべく、また一人このカペルに連れてきた。
それだけなら、ああ、レイチェル今日も頑張ってるな、程度で流せてしまう話であった。
「……でも何か様子が変ね」
ぽつりとケイトが呟く。
確かに今日はいつもと様子が違う。何かが違う。
まずレイチェルの表情が違う。
いつもなら、どこか誇らしげな様子でカペルに帰ってくる彼女なのに、今日に限ってはどこか渋面のように見える。
そして何よりも連れてきた被災者の様子も、どこかおかしい。
身なりが汚れているのはいつものことだ。
何せ、生きるので精一杯で風呂にはいる余裕なんてないのだから。
問題はその態度だ。
何かに怯えたようにビクビクと、あちらこちらを見渡し、兎角警戒しっぱなし。
これが街の遠くであれば話は解るも、もはやカペルは目と鼻の先。
多少は安堵するはずの距離なのに、こうもビクビク警戒しているのは尋常ではない。
「ん?」
極めつけは、遠目ながら僕と目が合ってしまった時に現れた。
直後にぱっと彼の顔に恐怖の色が灯り、がたがた震え。
そしてそのまま地に蹲って大恐慌。
大号泣。
先導していたレイチェルが慌てて、彼の背中をさすって宥める、という事態までに発展してしまったのだ。
とてもではないが、命が助かって安堵しているようには見えない。
「……人を、怖がってる?」
率直な感想を僕は漏らす。
隣のケイトも無言でそれに頷いた。
「直近で夜盗に襲われたのかな?」
「そうにしたって、あの反応はちょっと異常よ。厳つい顔の人ならともかく、あなたの顔を見てあの反応は、ちょっと……」
厄介事のにおいがする――言葉尻で力なくしてしまった、そんなケイトの言葉を、僕の聴覚は捉えてしまった。
そして彼女は歩き出す。
重たいルフを担いでいるとは思えないほど軽い足取りで、街へと。
「ツカサ、司祭様のところで、あの人の事について聞きに行きましょう」
「ケイトはともかく僕も? 僕、部外者だと思うけど」
「何を言ってるの、あなたは今やこの街の重要な防衛戦力の一つよ。私の直感だけど――」
すたすたと歩みを進めつつ、彼女はそこで一度言葉を句切り。
「この街とは無関係ではない、そんな厄介事に巻き込まれた気がするの。それも存亡に関わるような、そんなレベルの」
さらりと物騒なことを紡いだ。




