3人での一日
えっと、書く事無いので、本編どうぞ
慈緒理達の家から約10分程の距離、その辺りに栄えた街があった。街と言っても廃墟や粗末な小屋の集まりだが、多くの人で賑わっている。
「これ、幾らで買い取ってくれんだ?」
亜梨冴は薄汚れたカウンターに拳銃を置いた。この店は色々な物と食料を交換できるらしい。
「こいつなら、この程度だな。」
店員の男性が食料をいくつか出して来た。フリーズドライ製法の肉だった。
「まいど。」
彼女は交換した食料をポケットにしまい、慈緒理と日向と合流した。
「肉が数袋と、ビスケットも幾つか。そっちは?」
「固形燃料と角砂糖ね。」
「マッチもらえたよ。」
それぞれの収穫を報告し合い、一旦帰路に着いた。
その後は付近の廃墟の探索だった。亜梨冴は近くの家から手に入れた服に着替えて適当に歩いていた。崩れた瓦礫を足で退かし、半壊したタンスを開け、物色する。着替えの服がいくつかと、毛布を持って外に出ようとした。
しかし、彼女は素早くその場に伏せた。背中に毛布をかけ、瓦礫の隙間から外を覗く。前方からはモーター音を出しながら機械が接近してくる。
「ったく、敵も相当暇なんだな。廃墟暮らしをいじめないで、とっとと総攻撃すりゃいいのに。」
亜梨沙は悪態をついた。その敵は『ハンター』と呼ばれる格下の偵察機だ。武装は短機関銃や拳銃、中には近接武器を持つ個体もいる。そのハンターは金属製のアームに鉈を握っていた。見た目よりもスムーズに動くそれは、接近戦なら脅威となる。だが、亜梨冴は無謀ではない。ジッと床に伏せ、敵の主要部を探す。
「覚悟しな。」
彼女は銃の安全装置を外し、装填用のレバーを引き、ハンターの車輪の辺りにある黒い箱を狙い撃つ。銃弾が箱に穴を開け、その威力で箱が外れる。攻撃を受けたハンターはその場で高速で鉈を回転させたが、やがて止まった。完全な静止を確認して、亜梨冴はハンターから鉈を奪い、拠点へと戻る事にした。
「せっかくだから、廃校に行ってみない?」
提案をしたのは日向だった。
「廃校?そんなのあるのか?」
「前に見つけたんだけど、危険そうだから探索はしなかったけど…」
「へー。面白そうじゃん。行ってみようぜ。」
提案に亜梨冴は乗り気だ。慈緒理も賛成し、3人は廃校の探索へと向かった。念の為それぞれ銃を持ち、日向を戦闘に歩いていく。10分程でその廃校にたどり着き、ガラスの割れた昇降口から中へ入る。
校舎の中は薄暗く、荒れていて、壁にも大きな穴が開いていた。
「誰も、いないみたいね。」
慈緒理は呟いた。しかし、
「いや、これを見ろ。」
亜梨冴が床を指差した。そこには割れたガラスが広がっていた。
「この隙間だ。何かを引きずった跡、それにコレは足跡みたいだな…」
彼女はしゃがみ込み、床のガラスの破片を指で触る。
すると、軋む音を立てて後ろの扉が開いた。
「ッ!?誰だ!?」
亜梨冴が勢いよく振り向き、銃口を突き刺す様に向ける。それに遅れて、慈緒理と日向も振り向いた。
廊下の少し先、図書館と札の貼られたドアの前に、薄汚れた制服を着た少女が立ち、3人を見つめていた。
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