誰もいない街
私は放課後の屋上から皆いなくなった街を見下しながら君の事を思っていた。
あの時の私の気持ち何だろう君に会った時に、感じた気持ちは何だったんだろう、
あれから君を忘れない、だってもう会えないのだから、もっと君と話す事が出来るのなら、今度は伝えたい気持ちを全て言いたい、だけど私は全て話せるのだろうか、
また逃げ出してしまったらどうしよう、もし伝えたら君はどう思うのだろう、
だけど君に言えない、言うことが恐い、怖ろしい、伝えた事で君が私を離れてしまうのではないのか、分からない、だけどもう君はいない、ここにいない、
私はこの気持ちはどうすればいいのだろう、いっそ君と同じ道を歩こうか、私がいなくても、もう誰も悲しむ人はいなくなってしまった。
皆いなくなる前に私に、
「一生懸命に生きろ」
と言う、なぜ私にそんな言葉を残すのだろう君もそう、何でそんな言葉を残していなくなるの誰か教えてよ、
その瞬間に目から涙が零れ落ちる。
突然屋上の扉が開いた、もう誰もいないのに、扉の前には女性が立ったいた、年齢はどのくらいなのだろうか。
扉の前に立っている女性は学校の生徒でも先生でも町の住人でもなかった。
女性が口を開く
「・・・・皆の答えを知りたいか」
と言うそれを聞いて私は唖然とした。女性は咳払いをしてまた、
「だから皆が残した言葉の意味を知りたいかと聞いているんだ!」
私は意味を少し理解し、腕で涙を拭き
「残した言葉の意味が分かるのなら知りたいです」
と言うと女性はニコッと笑うと「そうか知りたいか」私の方にゆっくり近づいてきた、私の前で止まって
「知る覚悟はあるか」
と聞いてきた。
「か、覚悟ですか。分かりません、だけど知りたいです」
私がそう言うと、またニコッと笑った「それなら私のもとに来い」といい女性は手を差し伸べてきた。私はその手を取った途端視界が真っ暗になった。