小さな心に溢れる希望の光 ~白衣の天使を目指して~
インターンシップに行くと、そこで学んだ事を書いて提出しなくてはいけない書類[インターンシップ参加記録]と言うものがあります。
その中から小児科へ参加したときのものを紹介しましょう。
[日付] ○月○日
[病院名] ☆☆総合病院
[配属科] 小児科
[学籍番号・氏名] ○○○○○ 菜須よつ葉
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比較的、元気な子達の病室にて・・・
『よつ葉ちゃん、絵本読んで』
『よつ葉ちゃん、折り紙しよ』
『よつ葉ちゃん、秘密なこと教えてあげる』
積極的な子供たちに、ここが病院でインターンシップと言うことを忘れてしまう雰囲気の中、子供達に向き合う。
『めぐちゃん、お熱無いかな? おでこ触って良い?』
声をかけるとめぐちゃんは
『よつ葉ちゃんなら良いよ』
嬉しい言葉をくれる。『嫌』という子や泣き出してしまう子が多い中、めぐちゃんは「よつ葉ちゃんなら良いよ」と言ってまるで診察をして良いよというような体勢をとってくれた。
触診では、熱は無さそう。検温は嫌がるかな?と思いつつも、ここは流してはいけない場所。命を預かっている場所である。
『めぐちゃん、お姉ちゃんのお膝にめぐちゃんが座ってお熱ピッピしてもいい?』
『よつ葉ちゃんのお膝にお座りしてピッピするの? 良いよ』
めぐちゃんは、私の提案を快く了解をしてくれました。体温計を近くに置いておいてめぐちゃんを抱っこして膝に座らせて体温計を脇に挟む。
その間も、お話をしてくれるめぐちゃん。めぐちゃんのお母さんは今のうちにお洗濯へ行くと言っていた。
体温計の終了を知らせる電子音が響く
『よつ葉ちゃん、終わったよ』
教えてくれるめぐちゃん。(私も聞こえてるよ(笑))
『ありがとう』
と言って体温計を抜き、体温を確認する。36.4°、頬が赤かったのは暑かったのかな? 何げに触ったパジャマの生地が厚手だった。もしかして暑い原因はこれ?
『めぐちゃん、パジャマあつい?』
枕元にあった団扇で扇ぎながら聞いてみた。
『あつい。よつ葉ちゃん、もっとパタパタして』
めぐちゃんの暑さの原因はパジャマの生地が厚手で汗を逃がしてくれず暑さが篭っていたために顔が赤く、発熱と勘違いをした。
お母さんに言って薄手のパジャマを出してもらって着替えをさせる。
『よつ葉ちゃん、お着替えやって!』
めぐちゃんのおねだりに微笑ましく思っていると、お母さんが
『お姉さん忙しいんだから、わがまま言ったらダメだよ』
と親子の微笑ましい会話でしたが、お母さんにダメと言われ不機嫌になっていく、めぐちゃん。
『めぐちゃん、お姉ちゃんが着替えさせてあげるね』
と言うとパァーっと笑顔になった。お母さんには、私はまだ学生なので看護師さんたちのように忙しくは無いので大丈夫ですよ。これも、私にとっては大切な勉強ですから。と言うと『ありがとうございます』と言って下さった。
看護学生に理解あるお母様でした。
着替えさせて暫く様子をみる。頬の赤味も無くなりました。
このパジャマは大好きなキャラクターだったため好んで着ていたそうです。
看護学生は、基本一人の患者様を担当させていただくので、気付けたことなのかも知れない。
こういう経験を積み重ね、看護師になってたくさんの患者様を担当したとしても活かしていけるように今、学べることはしっかりと学んでいきたいと思います。
学生だからできることの特権を活かしてインターンシップを有意義なものにしていきたいと思っています。