オークと美少女
頑張って2話目書いてみました。
今回は少し長いです。
そういえばモーニングスター賞なるものがあるようですが、
私にはなんの関係もありませんねw
はぁ。
最近ため息しかしてねぇな。
あれから1週間たった。
そう!もう1週間もたってしまったのだ。
相変わらず人に会えない。
なんかあのブラック企業でもいいから帰りたくなってきた。
いわゆるホームシックになったのだ。
ラーメン食べたいハンバーガー食べたい米が食いたい
ゲームしたいネット見たいラノベ読みたい
はぁくそっ!
どこに1週間以上森をさまよう主人公がいるんだよ
こういう時は森のなかでオークに襲われた女冒険者を
助けたりするのがテンプレなのに・・・
くそぉ誰か男でも女でも老人でも子供でもいいから現れてくれ!!!
「キャアァァァァ!」
ん?なんか聞こえたような・・・
キャアァァァァ?新手の魔物か?
・・・いやこれ絶対人の声でしょ
しかも声からして若い女ときた!!
ククク待っとれよMY HONEY!
どうやらあまりの人恋しさで頭が可笑しくなったようだ。
俺は今物凄いスピードで空を飛んでいる。
ん?空を飛んでいる?と思ったそこのあなた!
フフフ実は成功したんですよ
どうやらやるには物攻と糸操作のLvが足りなかったようだ。
そして俺がとった方法はこうだ!
初めから少し高い位置にいて、両手から糸を出して木の高いところにつける
後はブランコの要領で限界まで行ったら切ってまた糸を出す
これの繰り返し
なんかターザンみたい
すると少し開けた広場のような場所が見えた。
するとそこには沢山のドロップアイテムとフードを被った少女
そして、
今にもオークに襲われそうな一人の美少女がいた。
あぶねー間に合った。
くそぉあの豚野郎め!!
あんな美少女の体を触りやがって!!
こちとら女の子に触れたことすらないんだぞおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
怒りMAX
ジャスティスキーーーーーーーーーーーーック
「ぐぼえええ」
変な声をだしながらオークは吹っ飛んでいった。
だが俺はそんなことなどどうでも良かった。
「君大丈夫かい?」
俺は爽やかな笑顔とともに女の子にそう言った。
「はっはい。あのーそのあなたは一体・・・」
「ふっ俺のことかい?俺は通りすがりの旅人さ。」
我ながら気持ち悪い
俺は彼女の様子を見て、自分の上着を脱いで彼女にかけてあげた。
「君そんな格好してたら俺じゃなかったら襲われるぞ。
とりあえず君は少し休んでて
俺は君をそんなふうにしたゴミを掃除してくるから。」
そう言うと彼女は顔を赤くして俯きながらコクンと頷いた。
なんかこっちまで恥ずかしくなってきた。
まぁ自分がいけないんだが・・・
それに後ろの少女の様子も気になる
俺は少女の元に行って、アイテムボックスからなるべく品質の良いポーションを
取りだし、彼女に飲ませた。
こっそりスキル再生もかけてあげる。
初めてだったが、どうやら成功したようだ。
さて後はあのゴミか。
そちらの方に目を向けると美味しい所を邪魔された
せいか、醜い顔が更に怒りで醜くなっている。
しかも蹴り飛ばされ、あまつさえ無視されたんだからな。
もし俺がオークならぶちギレている。
とは言ってもあいつは美少女を傷物にしやがった(人聞きが悪い)
絶対に許さん!
先手必勝で俺は糸をだしてあいつの足に引っ掛けた
そして思いっきり引っ張ってバランスを崩した所で
俺は一気に加速してゲイボルグで右目を貫いた
「グガァァァァァァァァァァァァ」
そこで追い討ちで左目も潰してやった。
俺は一旦距離をとった。
手負いのやつは時に思わぬ力を発揮するというしな。
そこで暫く待ってから俺はゲイボルグを放った。
「この度は本当にありがとうございました!」
「んありがと···」
あの後オークを倒して暫くしてフードを被った少女が目を覚まして
お礼を言われた。
「いやいや俺は人として当然のことをしたまでだよ。
しかも冒険者は助け合い だろ?」
「あっはい。でもどうして冒険者と分かったのですか?」
へーやっぱりこの世界では冒険者がいるのか。
「んーまぁその様子から見たら冒険者しかないでしょ。」
「あっアハハ。それもそうですね。」
どうやら彼女は少し天然らしい。
「んミアは天然···」
どうやらいつもこうらしい。
ところで彼女の名前はミアというのか
「ところでミア。ここには何をしにきたの?」
「ひゃっひゃいあのー」
どうやら急に名前で呼んだので驚いたようだ。
「実は私達Eランクに上がるための試験を受けに来たのです。
その依頼内容はスライムや黒蜘蛛の討伐で、
薬草などを採取しながら倒してたのです。」
「ふむふむ」
どうやら冒険者にはランクがあるらしい。
テンプレだな。
「それであまり黒蜘蛛が見つからなかったので
どんどん森の奥に入っていってしまったのです。
そしてこの開けた場所にでた時に黒蜘蛛に襲われて
傷を負いながらもなんとか倒したのです。
ですがそこに本来いるはずのないオークがいて、
戦ったのですが全く歯が立たなくて、
襲われそうになった時あなたが現れたのです。」
「なるほどねー。
でも獲物が見つからないからって
奥まで入ってしまうのは感心しないなぁ。」
「うっごめんなさい・・・」
「んミアは悪くない。
私が行くって言った。」
「まーこのさいどっちが悪いなんてことは関係ないんだ。
どちらも罠に嵌められたと気づかなかったんだから。」
「ううぅー」
「さてお互い自己紹介しようか。
俺の名前はリュージ。
ただの旅人だ。
冒険者ではないが、
次の町で登録しようと思っている」
よくここまで口から出任せが言えるものである。
「私の名前はミアと言います。
冒険者ランクはFです。」
「ん私はリーファ。
魔法使い。」
魔法使いだと!?
魔法、それは人類の夢!
人は魔法をうつためだけに生きていると言っても過言ではない。
是非とも教えて貰いたいところである。
「さてそろそろアイテムを拾って行こうか」
俺は彼女達が倒したアイテムを拾うのを手伝っていた。
その時俺はあるところを見ていた。
それはアイテムの数である。
見てみると魔石の割合が非常に高い。
そして勿論お金なども落ちていない。
ふと見るとミアがオークが倒れた場所に行っていた。
・・・不味い!お金なんて見られたらいろいろ面倒なことになる!
俺は急いで彼女の元に行ってお金を拾ってアイテムボックスの中に入れた。
「ふえ?何してるんですか?」
「いや別に何でもないよ?」
「そうですか。あれ?なんかカードが落ちている。
どれどれ物攻upカード中?」
「あ」
そう言ったときにはもう遅い。
カードは彼女に吸い込まれてしまった。
「ふっふえ?ななななんですかこれ!?!?」
「えっとあーそれはだな・・・
能力値上昇カードというんだ」
「ノウリョクチジョウショウカード?」
「えっ!?」
すると今まで黙っていたリーファが突然驚きの声を上げた。
「どうしたの?リーファちゃん」
「能力値上昇カード・・・聞いたことがある。」
「えっそれはどういうものなの?」
「使用すると能力値が上がる。
もの凄く希少なもので凄いものだと国宝レベルまで行く。
希少ゆえに聞いたことがない人も多い。
私も本で読んで初めて知った。」
リーファの長文。初めて聞いたな。
「さっきミアが使用したやつは中
これは国宝レベル
金額にすると白金貨20枚ぐらい」
「あわわわわわわわわ
どどどどうしようリーファちゃん」
「私達では払えない。
払えるとしたらミアの体ぐらい。
大丈夫安心して。
私も一緒にするから。
したことないけど知識はあるから。
私達は一応美少女だし。」
「ふええええ。
かっ体を払う!?!?!?
ううぅーー
・・・リュージさん。
私達は白金貨20枚などとても払えません。
安すぎるかもしれませんがどうぞ私をお使い下さい・・・」
「うっ」
さて美味しい展開が来ました。
予想以上に能力値上昇カードがレアだと分かったが、
どうやら彼女達は自分の体を差し出すようだ。
だが・・・
ここで俺が童貞じゃなければきっとここで頷いていたであろう。
だが俺は童貞だあああああああああああああああああああああ。
こんなこと言われても恥ずかしすぎて頷けない!!
へたれだこんちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
「いっいやいいよ別に
大丈夫気にしてないしさ!!」
「えっ!でもそれだと私達が申し訳ないです!」
「えっいや、そっそうだ!!
俺は忘れた!さっき何が起きたかなんて忘れたぞ!!
アハハそれで何の話だっけ?」
「能力値上
「アハハそれで何の話だったっけ?」
「うぅぅ。ありがとうございます」
「ん?変な子だなぁ急に謝ったりなんかして!
ほらほら全部拾ったことだし早く行こ!!」
そして俺は彼女達に顔を見られないように進みだした。
そのせいでミアが顔を真っ赤にして潤んだ目で俺のことを
見ているのに気がつかなかったのであった。
主人公乙