魔女爆誕!?
あの後俺は二人と合流してギルドの外にでた。
そういえば宿をとらないとなと思い聞いてみることにした。
「ねぇミアちゃん。
俺宿とりたいんだけど、何処かお勧めの場所はない?」
「えーっとそうですねー
それなら私達が泊まっている宿はどうですか?
ご飯も美味しいですし、キレイですよー」
「へーじゃあそうするわ」
暫く歩いていると武器屋や服屋などがある場所に来ていた。
そういえば買い物してないなと思い、
「ねぇちょっと買い物に付き合ってくれない?」
と聞いてみると
「私はいいですよ!」
「ん私も」
と二人の返事を聞くことが出来た。
今から二人で買い物かぁ。
・・・あれ?これってもしかしてもしかするとデートか!?!?
あぁ前の世界ではデートしたことなかったからな。
ぐすん。俺も成長したんだな。
しかも二人も侍らせて。
うん異世界来て良かった。
そして俺は最初に目についた服屋に行くことにした。
入ってみると沢山の服があった。
・・・まぁ服屋だからな。
しっかし色んな服があるんだなぁ。
俺なんて基本夏とかシャツと短パンだけだし、
そもそも服なんて買いに行かないし。
丈の短いスカートや、大胆に露出したワンピース。
何故かバニーガールの衣装もあるし。
・・・ここの店長はできるな。
暫く物色していると、マントや皮の防具などが
置いてあるコーナーを見つけた。
へーこんなこともやってるんだ。
するとあるものが目についた。
「こっこれは!?」
そこには黒色のトンガリ帽子があった。
俺はさらにあるものを見つけるために血眼になって探した。
そしてついにそれを見つけた。
くくくこれをリーファちゃんに着てもらおう。
俺はリーファちゃんを連れて店長の元に行った。
店長は若くて美人なお姉さんだった。
「ねぇリュージどうしたの?」
突然こっちに来てと言われ混乱しているようだが、少し待っていてくれ。
「あの店長さん。
ビジネストークをしませんか?」
「えっとそれは何でしょう?」
「実はあなたにあるものを売りたいのです。」
「あるものとは何ですか?」
「それはアイデアです。」
「アイデア?」
お姉さんは訝しみながら聞き返してきた。
「そうアイデアです。
実は俺はこの店にあるものを使って絶対に流行るであろう
コーディネートを考えました。
俺が考えたコーディネートが十分商品価値があると思ったのなら、
あなたが俺のアイデアを買い取るという寸法です。」
「なるほどですね。」
「まぁ言っちゃうとブランド化しちゃうんですよ。
そのコーディネートをセットで売ってしまえば
より高い値段で売ることが出来ます。
winwinですよ。」
「なるほど。分かりました。
それでは早速見せてください。」
俺は何が何やらさっぱりのリーファちゃんに
服一式を渡して着替えさせた。
楽しみだなー
数分後こちらにミアちゃんが来た。
「リュージさん。何をやっているのですか?」
「リーファちゃんの着替えを待ってるんだ。
・・・それにしても遅いなぁ。
あっ出てきた。」
更衣室から黒いトンガリ帽子に黒いマント、目には十字架の紋章がついた眼帯、
そして黒い穴あき手袋を着けたリーファちゃんが出てきた。
「こっこれは!?」
お姉さんが驚いた声を出している。
そう皆さんも分かったであろうが、
ロリッ子魔女ちゃんだ!
本人は恥ずかしそうにしているが、
兎に角似合っている。
よくみるとミアちゃんが口をポカーンと開けている。
・・・女の子なんだからそんな顔しちゃだめだろ・・・
俺はリーファちゃんに近づいて耳元でゴニョゴニョとある言葉を言った。
それを聞いてますます顔を赤くした。
可愛い。
「どうですか?店長さん。」
「まさかこれ程とは・・・」
「よし最後の仕上げだ!!
リーファちゃんどうぞ!!」
リーファちゃんは暫くもじもじしていたが
観念したようで、マントをバサッとやりながら、
「我が名はリーファ!漆黒の魔導師にして、災厄の魔女である。
我の前に汝はただただひれ伏すことしか出来ないだろう。
そして我の封じられし魔力が解き放たれる時、
この世界を常しえの闇で覆いつくすだろう。
汝は欲するか、この禁じられし力を!
ならば我とともに究極の魔導を覗く覚悟をせよ!
さすれば汝は我が究極の魔導をてに入れることができるであろう。」
と言った。
うおおおおおおおおお生きてて良かったーーーー
ヤバい。感動しすぎて涙が出てきた。
「こっこれは凄い!!凄いぞっ!!
売れる。これは間違いなく売れる!!
君!是非このアイデアを売ってくれないか?
いや売ってください!お願いします!」
フフフやはり分かる人には分かるのだ。
「いいでしょう。
それじゃあ代金はいいので今着ている服を全部貰えますか?」
「当たり前です!というかそれだけではとてもじゃないですが絶対足りません!
他にも選んでください!!」
そっかーそれじゃあミアちゃん用の服を貰おうかな。
さっきから羨ましそうな顔してるから。
ちなみにリーファちゃんが今着ているマントは魔法耐性が
あるれっきとした防具なのだ。
あとトンガリ帽子もだよ。
ミアちゃんのはあの大きな胸がよく分かるように
ビキニアーマーにしようかな?
やっぱやめよう。
無難にワンピースにしよ。
後ついでに素材なんかも貰おっと。
「ありがとうございました。
またアイデアが思い付きましたら是非来てください!!」
出ていく時にそう言われた。
・・・今度はメイド服などどうだろう。
「あのーリュージさん。
わざわざ買って貰ってありがとうございました。」
「んありがと。とても気に入った。」
「別にいいよ。
というか実質ただだしね。
それにそれは俺からのプレゼントだからね。」
二人とも服屋を出てから上機嫌だ。
やっぱり俺のチョイスは間違っていなかった!!
・・・まぁほぼ自分の欲望だったが。
あの後鞄や水などの冒険に必要なものを買いそろえた。
一通り買い物し終わって宿に行くと二人がお勧めする通り
ご飯が美味しく部屋がキレイだった。
明日から始まる冒険に期待をしながら俺は眠りに落ちた。
次回からサクサク進む予定です。




