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【閑話⑨】迫り来る影

今回も閑話3話程になりそうです。

今回の閑話は、特に3話目は本編につなぐ大事な話にする予定でございます。


閑話嫌いの方には申し訳ありませんが、読むことをおすすめします。


 理不尽な戦いを終えたカーズ達と、ランディを慕う女性達は、追手を完全に引き離したその夜。



「カーズさん、アーサーさん、ガルさん、このさいハッキリ言わせてもらいます! あの町での戦いは酷かったッス。あれじゃ弱者虐めです」


「ん?」

「は?」

「…… ?」


 人外四人衆の3人は、キンジの言葉を理解していない様だ。


 くどくど指摘するキンジに、カーズが『ああなるほど』と言って、キンジに説明をする。


「肉野菜炒め定食を食べたあの場所、暴れたのは確かに軽率でしたが、店には充分な金を渡しましたし、レベルサーチで『1』だった方々には特に手加減をしましたが?」


「だからって、自分より弱い人たちをいたぶったら、弱いもの虐めになりませんか?」


「なっ!?」

「はっ!?」

「…… ん?」


 キンジの言葉に思うことがあったらしく、3人は話し合いを始めた。


「キンジのルールだと、己より弱いのは『弱いもの虐め』なのか?」

「そんなバカな、じゃ俺様は人間と戦えないじゃん」

「バトル 禁止 反対」



「ま、まさか、本気で弱い者虐めをしてる自覚がないっすか?」

 驚いて相談している3人に、もっと驚くキンジ。


「だから、武器を持った人間に手加減するのが弱者虐めってことか? よく言うじゃん、敵は一気に殺せって」

「私に殺す価値もないアホウを殺せと言うのですか?」

「強くなる (てき) 生かして また 戦う 瞬殺 反対」


「マジだ……本気で気づいていない」


 カーズ、ガル、アーサーはキンジの言葉の真意を探るべく話し合いをする。


「私たちは日本人との、融合経験があります。そこのキンジの常識に、ヒントがあるはずです」

「AV男優や、出会い系詐欺の被害者に、ヒントはあるのか? ちなみに、アーサーは魚だぞ」

「魚 違う イルカ カーズより 常識 ある」


 前回の融合体は、カーズが出会い系詐欺の被害者で、ガルがAV男優、アーサーに至ってはイルカなので、キンジの言う常識を引き出せるか甚だ疑問である。


 そして……数時間が経過した。


「キンジ、あなたの言いたいことは、概ね理解できました。ただ、私たちは人間を簡単に殺傷出来る者を弱者と呼ばない。なので、私たちの世界でレベルが5以上の者たちは、みんな強者です。だから弱者虐めは、していませんよ?」

「まあ、これが俺様達のルールだ」

「キンジ 郷に入れば 郷に従え」



「異世界に居るのに……たった3人なのに『郷』と言いましたよ。まるで、世界がアーサーさんの場所に転移して来たかの様に、言ってしまいましたよ!?」


 キンジの言葉に理解を示したが、3人のルールは一ミリも変更されないようだった。




 ◇◆◇◆◇



「まあ、今回は日本の異世界出身者が多い事もあって、しばらく自重します。3日ほど謹慎しましょうか」


「だから、今日から3日間はキンジがリーダーな。頑張れよ」


「キンジ 責任 重大 俺 仮反省」



 キンジは、ギョッとして慌てる。

「ちょっ、待ってください。なんでカーズさん達が自重する流れから、おれが過酷な道を進む展開になってるんすか? それに『仮反省』って反省したふりって事っすよね?」


「キンジ、別に俺様は反省なんかしてないぞ?」

「そうです、キンジの見解に理解を示しただけです」

「だから キンジ 頑張れ」


「ぐっすん、香織さん、ひなたさん、カミーラ姐さん、フォローお願いします。 あとこれから3日間何事も起きないように」


 目を瞑り手を合わせるキンジは、色々とあきらめた表情をしていた。



 そしてキンジの希望通り、平穏に過ごせるほど彼の運命は甘くない。




 ◇◆◇◆◇




 道と言えるか判別の難しい獣道を進んでいると、ガルが突然警戒を呼び掛ける。


「2㎞先に、5体の集団がいる。気のせいかと思ったが、こっちを認識して近づいてきてる。俺様より索敵能力は上か? 手練れかもな」



 ガルの言葉に反応したのはキンジとアーサーだった。


「ひぃっ!? ガルさんの目より凄いって、化物っすよ? しかもこっち来てるって、なんでですかっ。アーサーさぁん、助けてぇ」


「美味しそうな おやつ 前にして 謹慎中 バトル禁止 俺 不幸 キンジ 幸運」


「既に、正体不明な人達を3時のおやつ扱い!? しかも、おれに丸投げ予定っす。 死んじゃう、マジで死んじゃうっす!! はっ待てよ、よく考えたら敵だって決まってないっすよね? 」


 カーズ達は、少しだけ進み開けた場所に、正体不明の者達を迎え入れるように待機した。



 待機すること数分、正体不明だった者達が明らかになった。



 1人目は、赤い瞳の見目麗しい男性で、その顔と瞳だけで幾人もの異性を虜にしてしまえそうなほどだが、優男ではない。

 その気配は、強者そのもので、闘いを知らぬ者であれば数秒で人を死に至らしめる事が出来そうなほどだ。


 2人目は、軽装の男性剣士。

 背中と腰に2本の剣を装備して、自分自身抑えきれない程の剣気を纏っている。


 3人目は、アーサーに匹敵するほどの大男。

 分厚い筋肉を見てると、鈍器で彼を倒すには頭や急所でしか倒す事ができないと、そう思い込んでしまうほどの外見をしている。


 4人目は、明らかに人間ではなく、人型の像に見える。

 それは、身長2m 石と金属の中間的な、不可思議な物質で出来ていて、鈍く輝く銀色であった。


 5人目は、言葉に形容出来ぬ程の美貌を有した女性であるが、その瞳の奥は漆黒で、覗き込めば呼吸はおろか、鼓動すら止めてしまうほどに闇い。

 だが、それの発する存在感は強大で自然にひれ伏しても、不思議はなさそうだ。




 そして、この内の半分以上の者が、人形の像に注目していた。



「アレって、『テラストラム』に似てない?」

「うぎゃぁあ! あれはアーサーさんに剣を握らせる程の強敵人形じゃん。ぜったい味方、ぜったい味方、ブツブツ」

「でも、あの時のやつと、少し違わない?」


 明らかに異色の集団である5人組みに、カーズ達はおろか、香織達も気後れはしていない。

 そう、キンジを除いて。



 そして、絶大な存在感を示す女性が、心に直接響きかけるような声色で、話しかけてきた。


『我はエリュシオン、いきなり問いかける事を詫びよう。では質問する……人神、魔神、竜人を冥界に封じたのは、そなた等の3人か?』


 カーズ、アーサー、ガルの顔を見てから、エリュシオンと名のった女性は、こう聞いてきた。

ネタバレ……謎の五人組

一人目……ヴァンパイア

二人目……王神流の剣士

三人目……筋肉大好きデスレスラー

四人目……テラストラムmark2

五人目……ナイショ


一人目と二人目は名前が決まっていません。

募集中です。

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