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サンクチュアリ  作者: 葉山麻代


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8/8

10年前のノアール

僕はノアール。年齢は100歳。ずっと先の将来は猫神様になる予定だけど、今は猫たちに混ざって勉強中なんだ。

 猫たちは、人に飼われたり、野良で生きたり、将来を選べるけど、僕には、昔の猫神様が愛した人の娘の子孫を面倒見るという役目がある。そんな訳で、人間に慣れるというミッションもあるんだ。


 今日の勉強は、食べて良いもの、食べてはいけないものの判別だ。

 僕に禁忌はないけれど、猫たちには食べられないものが多くあり、それらをすべて把握する必要がある。


 葱、大蒜(にんにく)(にら)、チョコレート、ココア、アボカド、マンゴー、葡萄(ぶどう)、レーズン、無花果(いちじく)、パパイヤ、百合根、ナッツ類、海老、蟹、烏賊(いか)(たこ)、貝類、カフェイン、アルコール、キシリトール。

 絶対に食べてはいけない物、凄く多いね。種類はしっかり覚えておこう。猫のフリをしているときに、うっかり食べたら大騒ぎになってしまうし。


 ヒトの姿を保っているのは割りと面倒で、猫の姿をしている方が楽なのだ。だけど、24時間ずっとヒトの姿で過ごせるようにならないと、卒業しても立派な化け猫になれないからって、みんな頑張っている。僕は化け猫ではないけど、現時点では、似たようなものかもしれない。


「ノアール様、猫の時に食べてはいけないものでも、常時ヒト型に成れるようになれば、食べられるって本当ですか?」

「んー、どうだろう。僕は食べられるけど、その辺は先生に確かめた方が良いと思うよ」

「人と暮らしていた頃に、人が食べていたお菓子を食べてみたいなって思ってたんです」


 成る程、食べられない物があると、むしろ食べたい物が出来るのか。こういう感情を理解するために、猫たちと一緒に勉強する必要があるのかな。


 猫たちは、ヒトに見える努力を頑張っていて、僕は普通の猫に見えるよう努力している。僕が140歳くらいの時から、ヒトの子の面等を見ると予言されていて、それまでにヒトに慣れるよう頑張ろうと思う。


 もうすぐ、実際にヒトと触れ合う実習も始まる。

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