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病んでいる。本当に病んでいる。


何も上手くいかないし朝起きたらだるいし。いいことなんてない。


陽キャが苦手なくせに、絡まれたら小さい声でうずくまったように従う自分が嫌だ。


悪口が苦手なくせに、他の人が言う悪口には平気で同意してしまう自分が嫌だ。


誰も見ていないのに、誰かが自分を見ていて、その上で陰口を叩かれているような気がしてしまう自分が嫌だ。


病んでいれば病んでいるほどに、どんどん文章が劣化していく自分が嫌だ。


嫌な部分なんて数えればあきれるくらいに出てくる。毎日自分はそれを思い出す。あれこれを考えて、あれをこれを踏み外す。


もしもいつか、この文章が自分が見て笑えるくらいになれれば、それは限りない成功かもしれない。


家庭科担当の先生が、将来の夢を語る。

「将来はねー、何したいかなぁ。」



将来っていつなんだろうか。


僕にとっての将来と、先生にとっての将来に時間の差はどこまで広がっている?


叶えることができたという結果そのものを将来なのだと仮定するならば、将来とは夢を見つけたその日から1秒後にあたっても将来なのか。


度々思う。将来の夢は小説家。


文章が急に爆発的にとんでもなく売れたら、どうなるんだろうと。


将来がその瞬間に確定申告。


ソロホームラン、偉業の達成か。



小説家になろう、家庭科の先生の夢がどんなであれ、将来がいつであれ、僕は小説家になる。


無理だと言われても、自分で死ぬほど思っても、それでもなりたい。



もしかしたら近くにやってきているかもしれない将来を見るためにも、とりあえずはこの1秒を乗り越えていこう。

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