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蛇足にも似た、もしものその後
学校の外に出て少し歩いたところで、私はあることが気になった。
モッチー、本当に折りたたみ傘なんて持ってたのかな。
私は、その折りたたみ傘を見ていない。
もしかしたら、私のために嘘をついたのかもしれない。
いやいや、なんでそんなことをする必要があるの。
でも、モッチーなら自分が濡れるとしても一本きりの傘を貸すかもしれない。
放っておけないような、お人好しだから。
私は少し気になって、引き返すことにした。
生配信には間に合わないだろうな。まぁ、いいや。
校門をくぐったところで、モッチーとばったり。
ふふ。
そんなこと、あるわけないか。
運命の衝突、四十秒前。