これがこれからの普通だって!?(朝の登校前編)
朝6時30分。
昨夜早く寝たせいか、いつもより早くに目が覚めた。
「ん…夢か…」
あまり鮮明には思い出せないが、夢を見た気がする。
こう、なんというか、何かかわいらしい物が隣にいるような……まぁいいか、所詮は夢だし。
「せっかく早起きしたし、今日は早めに学校行くか…」
そう決めると、顔を洗おうと思い洗面所に向かう。
キュッという蛇口の音と共に水が勢いよく出る。
「冷たっ」
なぜかいつもより水が冷たく感じる。
昨夜は特に暑かったわけではなかったはずだけど…
寝てる間に汗でもかいたのかな?
「お腹すいたな」
タオルで顔を拭き、次はキッチンへと向かう。
何かあるといいな、と思いつつ冷蔵庫を開け、そこで一言。
「卵しかねーじゃん!」
正確にはお茶や調味料はあるのだが、肝心の食材が全くなかった。
豆板醤や甜麵醬はあるんだけどね。
「なんで豆板醤と甜麺醤があって普通の食材がないんだよ……はぁ仕方ないか」
ため息をつきつつも、今日の朝ごはんは卵のフルコースを作ることにした。
「目玉焼き、卵焼き、卵かけご飯、スクランブルエッグ……なんか悲しくなってくるな」
悲しくなりつつもフライパンを火にかけ、油を入れる。
そこに卵を入れ、ジューっと油の跳ねる音と卵が焼ける音を聞きつつお皿を準備する。
「やっぱり悲しいけど完成してしまった」
見た目が黄色とほんの少しの白の2色だったので、焼く工程で豆板醤を少し混ぜた。
豆板醤、お前すごいよ。
「ご馳走さまでした。っともう7時30分か」
珍しくゆったりとした朝だったため、危うく時間の存在を忘れそうになったが、なんとか気づいた。
制服に着替え、学校に行く準備ををし、髪型を整える。
家の鍵をすぐ出せるようにポケットに入れ、ドアを開ける。
すると、眩しい太陽の光と、、、ロリ?
そこにはいた、夢で見た気がしたロリが。
「あ、雨月くん。おはようございます。」
「え?あ、っと君は?」
その問いに対して少女は不思議な顔をしながら答えた。
「先日隣に引っ越した、甘咲…ですが?」
そういえばそうだった。
隣の家にロリっ子(合法)が引っ越してきたんだった。
「夢じゃなかったんだ…」
その事実に困惑しながらも、昨日の出来事を思い出す。
そうだ、この子は隣に引っ越してきた、同級生だ。
「あ、おはよう。それよりどうしたの?こんな朝早くに」
「雨月くんと一緒に登校しようと思って…」
夢は続けて、迷惑でしょうか…と上目遣いで言ってきた。
これは反則だろ。
「そ、そっか、最近引っ越して来たんだよね。道も分からないと思うし、もちろん大丈夫だよ。」
すると、太陽のような笑顔で
「ありがとうございます!」
この笑顔見るの2回目な気もするけど、何回見ても飽きないなぁ、これは。
「それじゃあ行こっか」
「はい!」
そして2人は登校し始めた。
最近投稿出来てなくてすみません。




