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2) 第1話 オレのアレが美少女にっ!!(2)

な、なんなんだよそりゃ。


いやいや。俺みてぇな不気味なヤツが捨てられんのは、まぁワカルわ?

でもちょっとまってクレ、まってくれよ。カミサマよ。


こ、こりゃああんまりだろうがよっっっっっっっ!!

こんなカワイイくていい子らが、揃って森ん中で捨てられとるって、アンタの世界まだ混沌としとるって言ってたけどどんだけひでぇ状態なんだよっっっっっ!!!


こんなモン認められっかぼけぇっっっっっっっっっ!!

俺がそんな風に、世の無情を嘆いている時だった。

彼女達が言ったのだ。


「どうしたの?カミサマっっ!!」「どうしたの。カミサマ。」

「悲しいことがあったのっっ?」「ツライことがあったの?」


テメェらの不憫な境遇なんか1つも関係なく、心底オレがそれに怒って、悲しんでいることを只々心配するって風に。なんだ、なんなんだよ?


「ワタシたちがぎゅっっっとしてあげるからゲンキだして?」

「ワタシたちがぎゅぅぅぅとしてあげるからゲンキにもどって。」

「「ぎゅうぅっっっっ!!」」


なんでそんなに、そんな境遇で周りに優しくできんだよっっ!!


ああああ、あぁうわぁぁぁぁぁっっっっっっ!!


もうだめだぁぁぁぁぁっっっっっっっっ!!

俺は堪らず2人を引き寄せて、この身体で抱きとめたっっ!!


強く、強く抱きしめてやるっっっっ!!


「わぁぁぁぁっっ!!」「わぁい。」


オレに抱きしめられたことを素直に、只々喜んでくれる美少女たち。


「じゃあワタシもっっ!!」「ワタシも。」

「「ぎゅうっっっっっ!!」」


オレらはバカみてぇに3人で抱きしめあったんだ。


「うれしいねっっ!!」「たのしいね。」

「「ぽかぽかだっっ!!」」


こんな抱擁で、心の底から喜んでくれる2人。

2人に見えねぇ場所で、オレの目から涙がこぼれた。いけねぇ。こらえろオレ。

オレは彼女らに力強く、できるだけ明るい声を作って語りかける。


「オメェラ、行くあてがねぇんならオレと来るか?」

「いいのっっ?」「いいの?」


とたんにその言葉に飛びついてくる2人。

不思議そうに訪ねられた言葉にオレはついに爆発しちまうっ!

ばっきゃろう、そんなもんっっ!!


「いいもクソもあっかっ!!テメェらがイヤっていっても連れていくわっっ!!

いいか?オレらこれから仲間だっっ!

いいやっ、家族だっっ!!」

「かぞくっっ?」「かぞく。」


オレが言った単語を、家族って単語を不思議そうに聞き返してくる2人。

本当にその単語を知らねぇって、なんとも悲しくなる反応だ。

だからオレは精一杯声張り上げて、力一杯いってやるんだっ!


「おうっ!

困った時は助けあいっ、楽しいこたぁ分けあってっ!

つれぇときゃぁ慰めあってっ!

んでなんかあったら目一杯喜びあうっっ!!


そういう、そういう関係だっ、ずっと一緒の関係だっっっっ!!


オレも家族なんていなかったから、よくわからねぇけどよ。

オレぁそういうモンだって思っとるっ。てかオレはそうするっっっっ!!

そう決めたっっっ!!」


ああ。それがオレのずっと欲しかったモンだ。

それがオレの、ずっとずっと、本当に欲しかったモンなんだ。


「わぁぁぁぁっっ!!」「わぁぁ。」

「じゃあワタシたち、ずっと一緒にぽわぽわだね?」

「じゃあワタシたち、ずっと一緒にふわふわだね。」


「「ずっと一緒は嬉しいねっっ、カゾクすごいっっ!!」」


こんなオレの無茶苦茶に、心底喜んでくれる美少女たち。ああそうさ。

オレだって心底嬉しいぜっっ!!


「おうすげぇ、すげぇともさっ!

テメェラがどうやったって、どうなろうとオレが幸せにしてやるわっっ!!」

「じゃあワタシもっっ!!」「ワタシも。」

「「「ぎゅぅぅぅっっっっ!!」」」


どんくれぇオレらはそうやって抱き合っとたんだろうか。

随分なげぇこと、そうしとって気がするが。

まぁワリイこっちゃねぇわな。


へへ、カミサマ。

コイツラが捨てられとったつー理由は気に入らんけど、オレぁアンタの世界に来てさっそくサイッコーの出会いがあったぜ。


なんとこんなオレに、家族が出来ちまったんだ。


ゼッテーこの手ぇ離さねぇ。


ゼッテーオレがコイツラを幸せにしてみせる。

早速オレに目標が出来たぜっ。サイッコーにゴキゲンな目標だっ!

確かアンタの世界を少しよくする手伝いだったか?


いいさ。してやるぜ。オレはコイツラの為ならナンだってしてやらぁっっ!!


「オレの名前は入主(イリス) 神威(カムイ)。オメェらの名前は?」

「ワカバだよっっ!!」「コイシだよ。」


おおう。

なんとなく素っ気なさを感じるが、まぁどっちにもなんか不思議と似合っとる。

つまり問題なしだっ。普通に俺は挨拶を続けることにした。」


「おう、改めてこれからよろしくな、ワカバ、コイシっっ!!」

「うん、これからいっしょヴィリスカムィっっ!!」

「うん、これからいっしょヴィリスカムィ。」


うん?なんかオレの名前の響きがおかしいような。まぁここらの人間にゃあなんか発音しずれぇ名前なんかもしれん。江戸っ子訛り的な。そういうこったろ。

それよりデっけぇ問題がある。


「ああ、カムイが名前なんだ。親しい奴はそっちで呼ぶ。」

「カムィっっ!!」「カムィ。」

「「じゃあやっぱりカムィ(カミ)サマだねっ!!」」


「ま、んな大層なもんじゃねぇんだが。

確かに音の響きは似てんなぁ。意味も大体同じだし。」

「カミサマっっ!!」「カミサマ。」

「なんでそうなっかねぇ。まぁオメェらがそれでいいならイイけどよ。」


苦笑いしながらぐりぐりと2人の頭を撫でてやると、嬉しそうにはしゃぎやがる。

へっ、……悪くねぇな。

んじゃ手始めに、この辺りでも探ってみっとすっか。

名残惜しいがいつまでもこうしてるわけにゃいけねぇもんなぁ?


「オウ、オメェラ。

オレちっとこの辺り調べてみてぇから、ワリイけど一旦離れてくれっか?」

「わかったっっ!!」「わかった。」

「ワタシたちカゾクだからっっ!!」「ワタシたちカゾクだから。」


心底嬉しそうに家族って言葉をいう2人。


「「いつでもぎゅぅぅぅと出来るモンねっっ!!」」

「おう。そうだなっ。」


オレは改めて2人の頭をひと撫ですると、改めて周囲を見回す。


そういやオレァ随分立派な鎧きとるな。

革をベースに金属で上手く補強したような、造りのいいシロモンだ。

ガタイの良さもあってか重さもあんまり気にならんし、第一これ着たまま寝とっても身体ぁ痛くなっとらんってことはこれよっぽど上等なモンなんだろ。


羽織っとる赤いマントも質がいい。手触りがいんだわコレ。

腰にゃあ、片刃の剣が一振り。

なんか日本刀っぽい、ソレよりふてぇ剣がぶら下がっとる。


素人目にみてもどれも上物だってなんとなくわかるシナモンだったわ。

あのカミサマ、ホントにオレに色々便宜図ってくれたんだな。

改めてあの爺さんにゃあ頭上がんねぇな。感謝感激大明神だ。

カミサマ様々だ、ホント。


おっし、気合入ってきたっ!!

そこでオレはさっそく立ち上がる為に、膝の上辺りを()()()腰に力ぁ込めた。


すると不思議な事が起こったっっ!!

なんとオレの着ていた鎧がその下地の服ごと、ポンと軽い音を立て煙を吹き出し。


美少女になっちまいやがったっっ!!!


あまりにびっくりしてオレぁ声もだせねぇっっ!?

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?


「あら、あらあらあら?」


自分の姿を見て不思議そうに声を上げる彼女。


髪型は金髪ロングで碧眼の、年はオレくれぇの娘さん。目が細っこくてどっかほんわかしてる感じのヒトだ。でもその体にゃ、オレがさっきまで着とった鎧とマントが彼女に合わせて上手くリサイズされとった。見た目もちっと変わってやがる。


そんな彼女に押し倒された状態で。オレの身体は再び地面へ押し付けられた。


「うわぁぁいっ!!カミサマがまたカタチをかえたねっっ!!」

「うわぁい。カミサマがまたカゾクが増やしたね。」

「あらあら~、ごめんなさいね、えっとカミサマ?

今すぐこの身をどかしますので~。」


な、な、な、な、なぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっ!!

余りのことに、俺は右手を震わせて。

その()で自分の頭ぁ()()て、目ぇつむりながら


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ(えぇっ!!)っっっっっっ!!!!」


そう叫ぶしかなかったわけだ。

なんかどっかでポンと、軽い音がしていたかもな?

それが俺の、ちょっと不思議でアレな冒険譚の始まりだった。


”全てを美少女にしちゃう俺が失われたアレを取り戻すまで”


さぁ、物語を始めよう。


NEXTSTORY

第2話 オレのアレな願いごと


閲覧ありがとう、ございます。

色々騒がしい作品ですがよければよろしくしてやって下さい。

創作の励みになりますのでブックマーク・感想・評価いつでもお待ちしております。

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