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13) 第6話裏 剣ちゃんは戦いたい。

剣ちゃんの内心ヒヤヒヤ描写とか。

その時。

主どのの裸体の横にそのままぶら下げられることになった拙者は今、なんというかめっちゃ期待していた。え、マジですか?


今回の主ってモノをヒトに変えられるカミサマなの、なの?


うわ、めっちゃすげぇっ!!

じゃあ拙者もこの流れでヒトになっちゃってもう、これからドキドキワクワクの、痛快無比なそらもうなんかべらぼうにすんげぇ大冒険が始まるんでござるな。


いやぁ愉快、愉快~。


さぁ早く主殿。流れ来てるでござるよ。次拙者、次当然拙者ですよねっ!!

拙者もう超頑張りますから。主どのの敵とかそうでないモンとかももう全部、尽く切り捨てる覚悟で主どのにお仕えしますからっ!!


だからはよう、はよう拙者もこの流れではよう、トゥーミーっっ!!


なんというかこの時拙者のテンションは伝説にのみ記される異界の霊峰、マウント富士より遥かに高く、翔ぶ鷹をぴょんと掴んでなすびを咥えさせる勢いだった。


だってこれから拙者、自分で動いてザクザク敵とかぶっ殺せちゃうんでしょお?


適当に拙者を振るうような厄介な馬鹿者によっておざなりに使われることもなく。

自分の相棒の手入れもせんような不届き者に怯えることもなく。

あまつさえ自分の働きを主どのから直接褒めて頂けるって。


そんなんもう最高でござろう。全凶器の夢でござるよ、ソレ。


うふふ。そりゃもうこの身も有頂天にならざるを得ませぬて、得ませぬて。なぁ?

さぁさぁ拙者いつでも準備おーけーでござるよ?

もう覚悟完了済みでござるん♪


あ、アレ、あ、主どの?


な、なんで普通に会話して、そのままの流れでマント着込んでいるでござるか?

裸に剣マントのみってそんなハイセンス(ハイカラ)なカッコ、もうノッブ(本能寺お化け)位しか許されんお姿でゴザルよぉっ、お似合いだけどっっ!!


いやいやいやいや、拙者は?


そんなお子様達抱いて微笑んどる場合でも、下着殿ときゃっきゃうふふしとる場合でもござらぬっ!!

ちょカミサマ? 拙者っ、もう1人お忘れになってござらんか、おーい?

ここにもう1つ、期待の新人がおるでござるよぉぉぉぉお!!


う、うわぁぁぁぁーーーーん!!


パンツ投げてる場合じゃないでござろうっっっ!!

なにそのハイセンスな新しい遊び。

カミサマ怖ぇっっ、カミガミのタワむれ怖ぇっっ!!


ちーがーうーでーごーざーろーーーーーーーー。

もぉ、ダイッキライ。

カミサマなんてダイッキライでござるぅぅぅぅぅ、……うう(しくしく)


はっ、チャンス(殺気)っっ!!


救いの(クソッタレ)主が(ワン公どもが、)拙者の出番を(身の程知らずに)作るべく(主どのに)主にピンチを(襲いかかって)与えてくだ(きおった)さるっっ!!(わっっ!!)


「いけませんわぁ皆さん。こいつらは蒼狼(ブルーウルフ)の幼体、本来は中層域にいる筈の群体生物(・・・・)です。こんな浅い森に出てくるなんてぇ。

しかも魔毒に侵されてぇ、正気を失っています。


皆さんどうかぁここはワタクシにまかせて、撤退を。

ともすれば全滅もありえますよぉ。」


ちょっ、待つでござる鎧殿。

その選択は拙者に効くっっ!!


「ば、か言わないでっっ!!

貴方をおいていけないわっっ!!!」

「あらあら、ふふ。ありがとうございます。

でもぉですねぇ?」


ナイスっ主どの、そうそうみんな一緒でござろう、拙者も一緒でござるよな?

ちょっ、待って、ピンチ様の牙軽く止めないでっっ!!

この流れは、この流れはダメなヤツであろうっっ!!


「ワタクシはヨロイビト、この身はこの通り鎧のように硬く、重くなります。彼らの牙くらいならワタクシの肌を通りませんよ?

そして。

硬くて重いということは、それだけで武器になりえます。

どうか、ご決断を。ワタクシ死ぬ気なんてありませんわよぉ?」

「鎧ッチ、本気だよ。どうすんのご主人サマ?」

「カミサマっっ!!」「カミサマ。」


もぉぉぉぉぉぉ、ヤメてよぉぉぉぉぉぉっっ!!

ヨロイの姉御、出てもない新人イジメ絶対よくないでござるよぅぅぅぅぅっっ!!

あ、主どの、やはり拙者の希望は、貴方しかおらんのですっ!


カミサマどうか拙者に出番をぉぉぉぉぉぉ!!


「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」


やったぁぁぁぁぁぁ!!

主どの、ワンコロに向かって怒りの飛び蹴り炸裂ぅぅぅっっっ!!

最初っから拙者信じてましたからっっ!!

もうダイスキです主どの。

もうね拙者生まれる前から貴方のことダイスキでしたっ。貴方にキメてましたっ!


もう一声、もう一声でしょっ!?


「あ、貴方様はッ!」

「理屈はね、わかるのよ鎧さん。

でもどうしてもそれは理解したくないの、それだけはしたくないっ。仲間を捨てて自分だけ助かろうなんて、ワタシには絶対、できないからっ!!


それにね。戦う方法だったら、ここにあるわよっっ!!」


しゃぁぁぁぁぁぁっっっっ!!

主どのの言葉が終わらぬウチに、拙者は新たに得た姿で行動を起こすっ!!

そのまま拙者は(拙者自身)を抜き、犬っころを斬り捨てた。


抜身になって、拙者は殺傷思考(仕事用)に意識を切り替えていく。


「やれやれ主どの。拙者だけいつまでも姿を与えて下さらぬものだから、内心少しヒヤヒヤしておりましたぞ。」


しかし本心から、ついついそんな言葉がもれてしまう。

実はもうヒヤヒヤなんてもんじゃなかったでござるのだが。


「しかしまぁ確かに。拙者が姿を与えられるなら、こういう場面こそふさわしい。それでは主どの。御身の敵、尽く。凶器(拙者)が払って見せましょう。」


さぁてそれでは。

主どのに拙者の良さを分かって貰わねばなるまいて。


在りし日の名を捨てた(今では唯の)この身なれど(無名なれど)、鍛えに鍛え上げられた大業物。

無名無冠のその鋭さを、とくとその目でご照覧あれ。


さて、どなたを傷つけ、どなたを殺せば満足で?


拙者は主どのの思うがまま、望むがままに斬り捨てましょう。

なぜなら拙者は、主どのの凶器(に使われるモノ)なのだから。


閲覧ありがとうございます。

期待の人斬り(新人)


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