10) 第5話裏 「下着を履くだけの話」
変態力にやる気を与えるとろくなことにならない。
つまり今回の話です。
あ、パンツを履くだけの話ですよ。
あはぁ、カムイクン嬉しそうジャン。
アタシは大切そうに女の子2人を抱きかかえるカムイくんを見ながら人知れず1人にんまりする。
他の子達と違って彼の持ち物だったアタシは彼らよりカムイくんのことに少しだけ詳しいの。周りから怖がられる自分をどうにかしたくて、でもずぅっと空回ってた彼のことを、少しだけ知ってるのよね。
見た目と不器用さから周りから悪くみられる彼に心を砕くのはいつだって同じく外れた者同士。それでも彼は自分はまっとうに生きたいと、彼らと同じ道を選ばなかった。そんでもって足掻き続けて、それでも彼は1人だったの。
怖がられ、勘違いされ、意味もなく罵られ続けてたのよ。彼、言い返さないしね。
だから彼はいっつも孤独で、家じゃあ楽しそうに笑う親戚の家族たちの声の裏で、消え入るように膝を抱えて明日を信じて耐えるしかなかった。そんな子がね、今。
笑ってるんだ。幸せそうに。誰かから本気で好かれて心の底から笑ってる。
だったらアタシとしてはもう嬉しくなっちゃうじゃんね?
アタシは目の前の光景にたまらなくなって、ちょっと潤んじゃった瞳を隠すためにそのいちゃいちゃに飛び込むことにした。そぉれっ♥
「えへへ、アタシも混ぜてよご主人様~、ギューってしたげるね♥」
後ろからカムイくんに抱きついて、色々押し付けたり弄ったりしてみる。あはっ、迷惑そうに見えて、アタシに抱きつかれて喜んじゃってるねむっつりさん。
たぁのしいっ♥
「おいっっ、お前流石にそりゃ色々問題だろっ、抱きつくなオイっ!!」
「なんでなんでっっ?」「ギューしちゃダメなの?」
もう遠慮しないでいいってばぁ♥
おおぉ、カムイくんホントに美少女だねぇ。お肌すべすべのぷるっぷる。触り心地いいなぁ、このこのぉ♪
アタシより断然肌ツヤいいんだもん。ちょっと位イジめちゃってもいいよねぇ?
そぉれ♥
「うふふ~、ぎゅうぎゅう♥」
「ぅふ、くぅ、ぁ、や…、ぁっ…!」
うふふ、いい子いい子だねぇ~♥
すりすりすりっとぉっ。
「じゃあワタシもっっ!!」「ワタシも。」
あらあらカワイイ娘達。いいよぉ。一緒にカムイくんにぎゅうぎゅうしちゃおっ?
「「「ぎゅうぎゅう♥」」」
「ぅ、ら、らめぇっ……。」
嬉しそうにはしゃぐながらアタシの真似をし始める2人の美少女ちゃんズ。
無垢ってカワイイわよねぇ~♪
きゃーー、ちょぉったっのしぃぃっ!!
「あらあら、これはちょぉっとお話が必要かしらぁ?(ビキビキ)」
その時アタシは自分の後ろに修羅がいた事に気付かなかったワケでして。
・
なんのかんのとアタシが鎧ちゃんの説教を聞き流していた時、
カムイくんがステータスの確認を終わらせたみたい。みんな呼んで喋りはじめた。
「今ステータスを確認し終わったわ。ワタシはヒト族のようね。職業はまだ思う所があって決めかねてるの。それでね、ワタシの力のことを理解できたわ。」
「カミサマの力っっ!!」「カミサマの力。」
「まぁ~、詳しくお聞きしてもぉ?」
「むー、むー」
あ、アタシ?
ずっと鎧ちゃんに押さえつけられてますけども。
なんかイロイロやりすぎちゃったみたい。てへっっ?
「もちろんよ。ワタシの力はこの手で掴んだものの全てを、貴方達のような美しいモノへと変えてしまうようね。
あの、そのことなんだけどね? ワタシ貴方達のように既に変わってしまった子達が身につけているモノ以外は、みんな美しいモノへと変えてしまうらしいのよ。
だからね?」
しっかしカムイくん美人さんになったよねぇ?
言葉遣いから立ち振舞いまでなんかすっかり貴婦人さんじゃんね。
これもスキルの力なのかにゃ?
あ、カムイくんが土下座した。
「ごめんなさい、
どうかワタシにみんなの着ている物を少しでいいからわけて貰えないかしら!」
「いいよっっ!!」「いいの。」
「あらあらカミサマ。どうかおやめくださいましぃ?
元よりこの身はぁ、貴方様のモノなのですからぁ。
むしろお返しするのは当然ですよぉ?」
「ああ、ありがとうみんな。本当にもう、感謝で言葉もないわ。」
ううん。中身は変わってないね?
カムイくんのいつものちょっとおおげざなアクションでも、美人さんの姿でやるとこれほど見え方が変わるモンなんだね?
正直アタシも中身知らなきゃあの鎧チャンみたく、ちょっとカシズキたくなっちゃうよ。すっごいエライヒトに頭下げられてるキブン。
なんかおっかしっ?
「そうと決まったら、アタシの出番だよね?」
さっそくアタシはその場で履いてたアタシを脱いで、それをカムイくんへと渡したよ。だって服を着るならまず下着からでしょ?
ご主人サマに姿を変えられたアタシたちにはその核となるアイテムがあるの。
アタシの場合はそれがカムイくんの男性下着。
だったらもうこれ、渡しちゃうしかないじゃん?
「さぁカムイくん、下着を履いて♥」
「あ、ありがとう」
すっごく顔赤くしながら、アタシの脱ぎたてのアタシを受け取るカムイくん。いやぁ、これって元々君のモノなんだけどね?
でもヤッパリ女子の脱ぎたて下着って思うと照れちゃってるんだねぇ、キミは?
その時アタシの身体に衝撃が奔った!!
「あぁ、ぅぅん♥」
にゃにゃにゃ、にゃんで、カムイくんにアタシ触れられると、こんなにキモチヨクにゃるのぉっっ!?
なんかカムイくんの身体から、アタシになんかすごいの流れてくるのぉっ。
ふぃうっぁ、やぅっ。ただアタシをソッと手で受け取られただけにゃのぃ、カラダピクピクってなっちゃうよぉっ。
え、ちょ、まってぇ。これぇ、このままアタシカムイくんに履かれたりしたらどうなっちゃうんだろぉっ?
でもぉ、カムイくんにアタシ以外の履いてほしくないよぉっ。
たえにゃぃ、ひぅっ、っぉとぉ、アタシカムイくんに履かれたいモォンっ!
あぅ、そんにゃ確かめるようにナデちゃぁ、ひぅうんっ!!
あ、らめらめため、そんにゃ強引にアタシの入り口、ひらかにゃいでぇっっ!!
おナカのオク、きゅっとぉ、ジュってしちゃぅからぁぁぁっっ♥
あ、ン、あぁ入ってくるぅ、アタシのナカぁ、カムイくんの足入ってきちゃうぅ!
うにぃっっ、あっ、にゃぁぁっっっっっ♥
いっきにぃ、カムイくんの足、アタシのあにゃぁ、つらにゅかれぇてぇっっ♥
おにゃかかりゃせすじぃびりびりしりゃうのぉっ。アタマちかちかくるのぉッ!!
らめぇっ、たぇなぃとっ、とちゅうでぇやめぁぇちゃぅっっ♥
あ、はぁぁぁっっっ、ぁあ、っらめらめらめっ、まだアタシっ、いまぁラメなのぉ、きもちぃいのイッパイにゃぉ、あふれちゃぅかぁ両方の穴、らめぇっっっっ!!
ぜったぃたえりゃぇなくにゃるぉぉっっ♥
「いぅ、あはああああああぁぁぁぁぁっっっっっっん!!」
ひぅ、ひぅっ、ぅうん♥
りょうほぉっ、アタシのナカぁいっぱいぃ、カムイくんの足でいっぱいにゃのぉぉぉっっ!! アタシ、ありゃためぇ、カムイくんのにさえちゃったよぁぁっ♥
「あひぅぅぅぅっっっっっっっっっぅんっっっっっっっ!!」
カラダをハシルピリピリにたえられらくて、たまらずそのバでへたりこんじゃう♥
あぅん、カムイくんっ、きづいぃちゃったぁよぉ。
とまどっちゃってるよねぇ。だからぁアタシがちゃあんとおねだりしちゃうからね?
「おねがいご主人サマぁ、もっとぉ、もっとうごいてぇ?
カムイくんの足でアタシをイジメてぇっ♥」
アタシが精一杯目をウルウルさせていったそのおねだりにご主人サマを動きを止め。
恐ろしい速度で下着を脱ぐと綺麗フォームでお空の彼方へ投げ捨てたっ!!
「流石に履けないわよっっっっっ!!」
「ご主人サマ、パンツなげないでっっっっっ!!」
え?
カムイくんの本性をミンナに伝えないかって?
アタシはカムイくんの衣服だよ。その本質は隠して飾るモンじゃん?
だったらアタシがそんなこと、する訳ないよね?
だってアタシはカムイくんの下着なんだから。
パンツ履いただけですよ?(白目)
石を投げないで下さいっ!!
なお穢れなき子らは鎧ちゃんの指示で耳を塞いで、目を閉じております。
一応自分自身を主に着てもらいたいという部分が共感出来た為、止められなかった模様。




