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2014年/短編まとめ

努力少女

作者: 文崎 美生

頑張れって言葉は、背中を押すと同時にとても無責任な言葉だ。


辛いって止めたいって、もう無理だって歯を食いしばって涙を堪えてる者を追い詰める。


そんな言葉。


だが同時に人を勇気づけて励ます言葉。


努力とはとても素晴らしい。


自己を伸ばし鍛錬する。


頑張れ頑張れと自分を鼓舞し進み続ける。


だが考えてみて欲しい。


本当に努力は報われるのかと。


残酷なことを言うかもしれないが、努力が必ず報われるとは限らない。


何事においても才能というものはある。


ない訳がないのだ。


その努力だけで才能という壁を打ち破れるか。


それは安易に肯定も否定もできない。


だからこそ努力とは難しいのだ。


努力をしても才能とセンスという壁が立ちはだかる。


才能に胡座をかいてる者ならまだ、望みはあるかもしれないが、才能があるからと言って努力しないなんて人もいない。


逆に才能があるからと言って努力しない者もいるのだが。


才能に努力を重ねたものに、努力のみの人間が打ち勝てるのか。


ホラ、諦めたくもなるよね。


それでも諦められない人は努力を続ける。


ボロボロになっても、苦しくても、泣きたくなっても。


逃げたくなるなら立ち止まって休めばいいから。


それでも逃げ出さずに立ち向かうことができれば努力の結果。


そして才能とかセンスにこだわらずに、自分の目指した頂にたどり着けば……。


「…………はぁ……」


世界が開けて見えるんだ。


肺から全ての空気を出して、グッと握り締めた拳を高々と上げる。


その瞬間だけ、掴めるモノがあるんだ。


そしてそれは、努力の結晶でもある。

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