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The legend of banboo geter  作者: CRT㈲kzy代表取締役
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第五話 ネジキレチャウヤーン

目が覚めると、見覚えがない男が竹取(バンブーゲット)オールドマンの顔をのぞいていた。


一瞬状況が理解できなかったが、すぐに思い出した。


(そうだ、俺の乙姫がとんでもねーブスだったんだ……………………)


そう、翁はこのキャバクラ竜宮で乙姫(おつひめ)という嬢を選び、このミッドナイトをエンジョイしようとしていた。


しかし出てきた乙姫…いやZ姫はまるで魚のようなブスであった。


そのあまりの醜さに翁は意識を失ってしまったのであった。


何時だ?…時計を見ると5時を指していた。乙ひm…Z姫が入ってきたのがだいたい深夜1時だったから

約4時間は気絶していたことになる。


「お客さん、閉店ですよ」


そばにいた従業員がぶっきらぼうに言ってきた。


そうか、ごちそうさん、そういって翁はそのまま出口へ直行した。


「ちょっおきゃk…お客さん! 会計!会計!」


レジをスルーして帰ろうとする翁にさっきの従業員があわてた様子で叫んだ。


(海景…? あっ会計か)


「ちょっと兄さんよ ワシはタダで入ってもいいということになっているはずだよ?」


「金にがめついオーナーがそんなコトするわけないでしょうがっ 早く金払ってっ!」


そう言って従業員は明細書を渡してきた。 それを見て翁は愕然とした。


そこには諭吉が100人いても足りないような額が書かれてあった。


もちろんこんな額、竹狩りを生業にしている翁では、払えない。


「ちょいちょいちょいっ! なにこの額っ! ワシVIPで入ってタダなんだってっ!」


「そんなウソ信じられるわけないでしょうがっ!」


そう、この従業員は遅番で、3時ごろ、すなわち翁がぶっ倒れた騒ぎの後に入ったのである。


もちろん店内に首が取れかかっているオーナーの身内が入り、翁をVIP待遇にするよう説得するという場面も見ていない。


つまり、この従業員にとって翁はただの食い逃げジジイにしか見えなかったのである。


翁はこの一件、そしてとんでもねーブスのZ姫のことを思い出し、ムクムクと怒りがわいた。


そして成長した怒りは、堪忍袋を破壊し、翁の体中に駆け巡った。


翁は右手の中指を同じく右手の親指に引っかけた。 要するにデコピンの体勢である。


それで従業員のデコを思いっきり弾いた。


ふざけるのもいい加減にしてください、警察呼びますよ。そう言おうとしているのだが、声が出ない。


それだけではない、息ができない、冬になったかの様に猛烈に寒い。そして頭のてっぺんからズッッゴッグデッグォォォォォォォン

というものすごい音が響いた。


するといつの間にか従業員の視界は真っ暗になった。


「“脳天崩し”だ……これを食らった者の脳は粉砕され、考える暇もなく死んでいくのだ」


こうして哀れな従業員の生涯は幕を閉じた。だが翁の怒りは収まらない。


翁はこのキャバクラのスタッフ全員をMINAGOROSIすることにした。


こうなったら翁はもう止まらない。スタッフを見つけると脳天崩しで瞬殺した。


特にイケメンには厳しく、見つけると脊髄ごと首を引っこ抜き、顔をズタズタにした。


ただ、変態紳士(ジェントルメンの翁は、女性は殺さなかった。


(ただしブスてめーは駄目だ)


こうして順調にSATSUGAIを繰り返し、残るは憎きZ姫だけになった。


Z姫はレジの奥に必死に隠れていた。だがコンプレックスの一つであるとんでもねーワキガだけは隠せなかった。


ずっと山暮らしで鼻がとんでもなく鋭敏になった翁はそのとんでもねーワキガを嗅ぎ取り、Z姫の場所を特定した。


一歩一歩Z姫に近ずいていく。すると、なんとZ姫のほうから翁の胸へ飛び込んできたのである。


あまりの恐怖に発狂したZ姫は翁を救いの勇者だと思ったのだ。


だが翁は勇者ではない。どちらかというと魔王サイドである。


翁は飛び込んでくるZ姫を鼻先でかわし、脳天崩しをカウンターで喰らわせた。


あまりの威力にそのあまりにも醜い顔面はより醜くなり、見るも無残な状態になった。


翁がZ姫に脳天崩しを喰らわせたとき、異変が起こった。


テレテレテッテッテー☆


突然、高らかなファンファーレがなり、足の裏から頭のてっぺんまでとんでもねー恍惚(エクスタシーが駆け抜けた。


そのあと体の奥からとんでもねー活力が漲ってきた。若いころもしくはそれ以上である。


この翁の体に起きた異変の正体はすぐに分かった。


(おめでとう! 君のレベルが1上がった!)


(何ッ…直接脳内に……ッ)


そう、翁は人間 (推定平均レベル1)の壁を超え、新たなステージへ到達したのだ。


(なんだったんだ…今の……あの恍惚(エクスタシー……)


突然起きた出来事に戸惑いながら、翁はある仮定にたどりついた。


「そうか、店のスタッフをMINAGOROSHIしたからか… なら…」


翁は決意した。 この哀れな箱庭の住人達をMINAGOROSHIし、新たな力を手に入れるための糧にすることを。


隣の店に行くのは簡単だった。 壁はクッキーのように簡単に崩れた。



それは亀にとってとても恐ろしい時間だった。


クソジジイを送り出して約4時間…兄の店から悲鳴が聞こえだした。


不思議と女性の甲高い声はあまり聞こえなく、代わりにイケメンのさわやかボイスの悲鳴のほうが多かった。


亀は突然起こったこの出来事を理解するのに数分はかかった。 


それもそのはず、この街はいかがわしい店は多いものの犯罪や騒ぎが起きなかったからだ。


その平和な町に起こった突然のさわやか悲鳴…亀は今すぐにも逃げ出したかった。


だが、それは叶わなかった。翁は亀が勝手にどこかに行かないように亀の脊髄を縄で縛り、店の軒先につるしたのである。


だから亀は次々と起こるさわやか悲鳴をただただ聞いているばかりであった。


初めの悲鳴から約三時間後…町に静寂が訪れた。


そして、不気味な静けさの中、目の前に一人の男が現れた。


クソジジイである。 亀はこの街に起きた異変の真相がわかった。


亀としてはあの憎きクソジジイをSATSUGAIしたかった。しかし目の前にいる翁がまとっている風格は亀が送り出したときとはまるで違っていた。


(手を出したら死ぬ…手を出したら死ぬ…手を出したら(ry…)


亀はおとなしく翁に従うしかなかった。 翁が亀の脊髄を縛っている縄に手をかけた瞬間…亀の首はありえない向きを向いていた。


ネジキレチャウヤーン


それが亀の最期の言葉であった。ついに亀の首と体が完全に離れてしまった。


「誰がやったんだっ!! こんなひどいことを!! 出てこい!!」


翁は自分のことを棚に上げて、亀をSATSUGAIした犯人を捜した。


だが、見つからなかった。 当り前である。 犯人は翁だから…


「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!」


翁は叫んだ。 叫びは静かな海底をこだました。


翁は復讐を決意した。 必ず見つけ出し殺す それが翁の決意であった。


決意を固めた翁は、水中をジェット推進でマッハ5の速度で超高速移動した。


それは人を超え、新たなステージへ到達した翁にとっては容易いことであった。


そう、レベル58の翁ならね。








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