第四話 俺の乙姫がこんなにブスなわけがない
さてここで質問である。
竜宮城を目指してはるか深海3000mに行った竹取の翁。
その眼前には竜宮という歌舞●町並みの深海の繁華街がある。
その中にはいかがわしい、もしくはいやらしいお店もある
さて翁はそのまま竜宮城を目指すか…それとも…………
答えは一つ、翁は脊髄が見えかかってる「楽園への案内人‐亀」を操りそのいやらしいもしくはいかがわしいお店へくりだした。
「あっ、そこ兄ちゃんがやってる店だ」
その一言は亀の運命を180度変えるものだった。
少なくともそれを言わなければ、亀の脊髄はさらに20センチも引き抜かれることにはならなかった。
翁はその亀の兄が経営している店に亀のコネを最大限に使い、安い値段で入ろうとした。
交渉は成功した。そりゃ首が取れかかっている弟が急にきたら、だれだってどんなわがままも聞くだろう。
こうして翁は通常三人の諭吉が必要なところをタダで入れることになった。
翁は店に入るとすぐにこのミッドナイトを共にする女の子を選ぶことにした。
嬢の一覧を見ると、乙姫という嬢がいた。顔写真はなかったが翁はこの際気にしないことにした。
席に着くと、広間北側のステージでは派手な格好をしたタイやヒラメがポールダンスをしていた。
そして亀の必死の交渉によりたくさんのごちそうが並んでいた。 つまりVIP待遇である。
翁もこの時ばかりは亀に感謝した。
そして、翁が一番楽しみにしている乙姫がやってきた。
(ははっ…美味い飯食って、女の子と遊べるなんてここは極楽ダナー)
そう思い、乙姫の顔を見ると翁は愕然とした。
とんでもねーブスである。どんくらいとんでもねーというと、とにかくとんでもねーのである。
眼と眼がとんでもねーほど離れていて、無いのかと見間違えるほど平坦な鼻、口裂け女のようなとんでもねーほど大きい口。
まるで、魚のようである。翁は乙姫、いやZ姫のあまりの醜さに気絶してしまった。
薄れゆく意識の中で翁はこう思った。
(おれの乙姫がこんなにブスなはずがない………)