第三話 5000円ポッキリでウハウハ
「OOARAI-大洗」………
かつて数多くの波乗りやOSSANやおっさんが挑み、はかなく散って行った海……
そこに、一人のおっさんOB、すなわち爺が立っていた。
竹取の翁である。
翁は「RYUUGUUZYOU―竜の巣窟」に潜む「恐怖と狂気の根源-竜王」をSATSUGIし、
「竜玉‐DRAGON BALL」を奪い取るためにこのOOARAIにいたのである。
翁としては、「OKINAWA-沖縄」か「SYOUNAN-湘南」がよかったが、g●ogleが
OOARAIに竜宮城があるという結果になったためこのOOARAIにいたのである。
さて竜宮城‐RYUUGUUZYOUは深海5000m付近の海底にある。
goo●leではじき出した結果では、竜宮城‐RYUUGUUZYOUに行くには、「楽園への案内人‐KAME」を
探すべしと記されていた。
だが、このOOARAIには翁のほかにスッポンがいるだけだった。
このスッポンが馬並みのサイズだったら良かった。だが目の前にいるスッポンはどうみてもノーマルサイズ。
なので翁は、シュノーケル,海パン、うきわを用意し、自力で竜宮城に行こうとしていた。
うきわがある時点で海には潜れないというのに…………………
翁が海に入ろうとしたその瞬間、スッポンが翁の足に噛みついた。噛みつかれたところから血が出ていた。
翁はキレた。 激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームである。
翁は「運命をも縛りし漆黒の理」 (縄) を使い、スッポンをぐるぐるに縛りあげた。
翁は、綱から解放されようと必死にもがくスッポンの頭に手をかけ、スッポンの首を脊髄ごと引っこ抜いた。
スッポンの首があった所から、血が噴水のように出ていた。
翁はスッポンの生き血が滋養に良いということを思い出し、首の付け根からチューチュー吸いだした。
スッポンの体から生気が無くなっていったとき、「OH!,アンタ メッチャ ヤバイジャーーーン クレイジーーーーッ」と声がした。
翁がその間抜けボイスの主のほうを見ると、なんとグラサンをかけ、葉巻をくわえた楽園への案内人‐KAMEがいた。
翁はノリで吐血するレベルで興奮した。あれだけ探し求めたKAMEがそこにいたせいで、翁のテンションが狂ったのだ。
翁は早速、KAMEに竜宮城に連れて行ってもらうよう頼んだ。
苦労すること3時間後、翁は竜宮城に行けることになった。
途中KAMEの首がもげたり脊髄が見えたりしたが、極めて平和的な交渉になった。
「さあ竜宮城に、Let`s ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
翁が力の限り叫ぶと、OOARAIの住民たちがデモ行進をしてきたので、翁はあわてて出発した。
(水中なのに息が続くのは気にしないことにしよう……)
翁がそう思っているうちに、KAME及びに翁は竜宮城に到着した。
そこには「県内最安値! 5000円ポッキリ!」と書かれた看板が至る所にあった。
(あれ………ここ…違くね…………?)
翁がそう思った時には、もう手遅れであった。