ひとコマの夢
少しずつ日が短くなり日中の暑さが和らぐ夜
風そよぐ、風そよぐ夜
影法師が伸びて導いてくれる夜
小さな桶に揺れる月の影や、星影や
一杯のお味噌汁に揺れる、月の影や、星影や、
この瞳の中に映るだけのものを
抱くように瞼をとじる
ユメ、ひとコマ、
ひとコマに、ユメ
あのひとの星の煌めきを
現れた月影を
ユメ、ひとコマ、
ひとコマに、ユメ、、と
大切に描きたい
砂浜の奥で目覚める卵
生死の透き間を泳いでゆく
夜空の海、光ってみえた
記憶の海、光ってみえた