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隠れ勇者イサムは今日も嘘つき ~勇気を示さないと強くなれない異世界で裏技を使われ強くなりましたが、面倒事を避ける為に嘘をついています~  作者: 野下大誤
第2章 強盗と領軍編

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第47話 アレンからの提案とお願い

 主人公は、王都への移動途中、不穏な気配を感じました。

 なので、注意しながら進んでいる様です。

 一瞬感じた不穏な気配。


 これは慎重に行った方が良い。


 なので、下級魔回薬を飲み、察知・探索・感覚強化スキルの強度を上げ、心眼スキルをONにし、俺達に対する悪い気配を常時感知しているが、今の処、あれ以降は反応が無い。


 俺がずっと緊迫しているのが分かっている様で「イサムは、神経質になり過ぎじゃないか」とアレンが言って来る。


 「神経質になり過ぎなら良いけど、本当に悪意が向けられているのだとしたら、慎重になるべきだからな」


 そう言うと「……、今日は、肉の取れる魔物は居ないのかよ」とアレンは言ってくるが。


 「居るよ。ホーンピッグとかファングボアとかも」


 「昨日の、ホーンカウとかは?」と、アレンは更に確認してくる。


 まあ、結構な値段で売れたからな。


 そう思いつつ「居るけど」と答えると「王都の宿屋って高いんだろう。お金稼いでおいた方が良いんじゃないか」とアレンは所持金が不安の様だ。


 これまでだって、それなりに稼いでいた筈なんだけど。


 そう思いつつ「あ~。売れる物なら別にもあるから、それを売っても良いし」と、売る予定の物があると言っておく。


 「何を?」とアレンは確認してくるので「オーガの持っていた鉄ミスリル製の巨大な金棒とかだね」と正直に答える。


 すると「……、マジかよ」と、どうもアレンにとっては想定外の答えだった様だ。


 「今は、ギリギリって感じで魔法の袋に入っている。

  格納箱スキルのレベルは、どんどんレベルが上がり格納できる数は増えているんだけど、ノーマルランクになるまでサイズは一辺が2メートルの立方体に入る物が限界だからな。

  その辺も、何とかしたいんだけどね」


 「職業の恩恵が無いから、時間はかかるだろう」と、その辺は勉強嫌いだったアレンも理解している様だ。


 「ああ。時間と言うかMPが大量に必要って感じだね。ベースランクだから、消費MPは多いけど、その分職業の恩恵が無くてもスキルの成長は早いし、LV8とか9くらいになら直ぐになれそうなんだけど」


 「スキルを使えば使うほど、MPを消費すれば消費する程、スキル経験値は得られて、スキルのレベルとランクが上がるか。もっと、魔力草集めておいた方が良いんじゃないのか」


 昨日は、薬草類を集める事を反対していたアレンが、今日は反対の提案をしてくる。


 「それは、その通りだけど」


 「この辺は、魔力草は無いんだ」と、アレンは周りを見渡しながら言ってくる。


 「どうだろう。街道からそれなりの距離離れれば、万能草は兎も角、魔力草ならありそうかなって思うけど」


 「取りに行かないのか?」と、アレンは何故か不服そうに聞いて来る。


 「危険かもしれないからね」


 「そんなに気にする程の事を感知したのか」と、アレンは眉をひそめて言って来る。


 「分からない。だけど、感知出来ていない事が嫌な感じでね」


 「向こうの方が上手って事か」


 「そう」


 「なら、ここからワザと採取に行って、敵を呼び寄せてみたらどうかな」


 そうアレンが言ってくるので流石に頭にきた。


 「アレン。お前、何を言っているのか分かっているのか?」


 そう強い口調で言っても「な、なんだよ」とアレンは反抗的だ。


 「ミリアとシャロンを危険にさらすって言っているんだぞ」


 俺が喧嘩腰でそう言ったのに「俺達だって強い。強盗なら返り討ちに出来る程度の力ならある」とアレンは言い返してきた。


 「未だ俺の力は弱い。だけど、確実にそれを上回る力を持っている連中ともなると、それなりに強いのは、間違いないんだぞ」


 そう言うと、アレンは何も言って来なかったので、走り続ける事にした。



 走り続けながら、既に2時間は経っただろうか。


 またアレンが提案して来た。


 「なあ。イサム。今日も魔力草を取って来てくれないか」


 アレンの提案が少しシツコイのが気になったので「ん。どうした?」と言って話を聞くことにする。


 「実は、ミリアもシャロンもMP不足でスキルのレベル上げが上手く行っていないんだ」


 そうアレンが言ってくるのでミリアとシャロンを見るとバツが悪そうな感じだ。


 「あ~。俺と同じ結論になったんだ」


 「だから、分けて欲しいって話になったんだけど、そんなに数は無いんだろう」と、アレンは不安げに言ってくる。


 「あ~。今の俺だと下級魔回薬しか作れないからな。

  俺一人なら、それなりの期間使い続けられけど、3人ともなると。いや。アレンも含めて4人となると消費量が多いから、確かに数は足りないだろうけど」


 「だから、可能なら確保してきて欲しいんだけど」


 「それは、分かるけど後日の方が良いかも」


 「でも、もう2時間も結構なスピードで走り続けているけど、襲って来ないだろう。諦めたんじゃないのか」


 「その辺は、何とも言えないけど」


 「俺達も警戒しながら進むから」


 「そんなレベルの敵じゃない可能性があるんだけどな」


 そう言いつつ、既に強度を100%にしてある察知スキルだけでなく、移動中は強度を下げていた探索スキルも強度を100%にあげ、更に感覚強化も強度100%にしてみる。


 更に、風魔法のノーマルランクで取得している風探知魔法も使い、同時に感知を実行する事で感知力を上げる。


 その上、偽装で隠してある心眼スキルも、MP消費を抑える為に移動中はOFFしてあったのをONにかえて強度を100%で使用してみる。


 心眼スキルは、まだベースランクだけど、5つのスキルの合わせ技で感知出来ないのか試したんだけど。


 周りを見回している俺に対し「どうだ?」とアレンが心配そうに確認してくる。


 「察知、探索、感覚強化を強度100%で使用し、風魔法の風探知も使ってみたけど、感知は出来なかった」


 「なら、大丈夫だろ」とアレンは明るい表情で言ってくるが。


 「いや。断言できない程度の力しかないから、慎重に行っているんだけどね。それに、魔力草なら現状でもある程度提供できるし」


 「……。強くなりたいんだよ。いや。強くしてあげたいんだ。出来るだけ早く」とアレンは懇願する感じで言ってくる。


 それが気になったので「それは、俺も同じだけどね。とりあえず、これを渡しておく」と下級魔回薬を10錠ずつ、ミリアとシャロンに渡す。


 「俺が造った下級品。それで一時間でMPが900回復するから、スキル上げは多少進むと思う」


 そう言って渡したんだけど「一時間しか効果が無いから、これを1日で使い切るんだよな」とアレンは不服そうに言って来る。


 「ああ。また夜に薬学スキルのレベル上げに造るけど」


 「魔力草足りるのか?」


 「しばらくはね」


 「なら、イサムの判断に任せるけど」


 そう言われると、考えてしまうな。


 どうすべきなんだろう。

 アレンに何度も頼まれたため、主人公も魔力草を取りに行くべきか、悩み始めた様です。

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