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隠れ勇者イサムは今日も嘘つき ~勇気を示さないと強くなれない異世界で裏技を使われ強くなりましたが、面倒事を避ける為に嘘をついています~  作者: 野下大誤
第1章 旅立ち編

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第16話 再びのスキル選択

 主人公は、得たスキルで簡単に魔物を倒し、職業レベルをアップさせました。

 それで取得出来るスキル数が増えたので、またスキルを取得する様です。

 想定通り、偽装スキルで空気に偽装し、探索スキルで魔物を探し出し、風魔法による長距離攻撃で魔物を倒した。


 それで、俺はレベル2だ。


 これでステータスは上がったし、取得できるスキルは更に10増えた。


 ならば、何を取得しよう。


 そう考えつつ『スキルを取得する』と念じると、今現在取得出来るスキルが表示される。


 その数は数十個。


 まあ、まだレベルは上げるし、今回はざっとで良いか。


 スキル取得ウィンドウの中に表示されるスキル一覧から、剣技ⅡLV9、魔力魔法ⅡLV3、聖魔法ⅡLV5、生活魔法ⅡLV8、鑑定スキルⅡLV9、交流術ⅡLV3、瞬動ⅠLV5、空歩ⅠLV2、秘匿ⅡLV3、隠形ⅡLV7を選ぶ。


 モードは、とりあえず助言モードで。


 さて、未だ取得したスキルに関するガイダンスは流れているけど、取得するスキルに付いては一段落したし、ホーンラビットの戦利品をどうするか、も考えるべきか。


 回収も出来るけど、辻褄をあわせる為には、そのままにしておいた方が良い気はする。


 勿体ないけど、それ程高価なものは無いか。


 戦利品を諦めて、隠れたまま城壁の上を移動する。


 所々にある城壁の上の自警団の詰め所を横目にぐるっと一周しよう。


 そう決断し、移動しながら城壁の近くに居るレッサースライムを2匹倒した処で、更に勇者職がLV3になった。


 今回も、まだまだスキルを取得出来ると考えて、ざっと体術ⅡLV10、農業ⅢLV1、薬学ⅡLV10、魔法薬学ⅡLV2、料理ⅡLV10、付与術ⅡLV4、錬金術ⅡLV3、加速ⅠLV4、状態異常耐性ⅠLV5、精神異常耐性ⅡLV2を取得。


 その後も、ホーンラビット、レッサースライム、ビッググラスホッパーを風弾で倒していると、夜警をしている自警団の人が怪訝な顔をして、詰め所から出て来た。


 ああ。


 魔物の気配が消えるのを感知されたのか。


 ん。


 偽装スキル曰く。


 風魔法も、探索と言った感知系スキルを持っている人には、風魔法の気配を感じられると言った事もあるのだそうだ。


 対処法としては、偽装スキルにより『風魔法スキルは無い』とか『使用した魔法は存在しない』等と偽装し、その偽装対象を『全て』又は『使用する魔法』等と設定しておくと、魔法を感知され難くなるのか。


 と言っても既に手遅れ。


 これ以上は、不味いかな。


 でも、もう少し職業レベルを上げておきたいような。


 ああ。


 隠形スキルを魔物に掛け、魔物を認識できない・路傍の石の様に感じる様にしてから倒すと、魔物が消えて変だと認識される方も心配いらなくなるのね。


 相手の探索スキルと言った感知系のスキルとの力比べに勝てば、だけど。


 しかも、他人や物に薄っすら隠形を掛けるのなら現状の隠形ⅡLV7でも出来るけど、魔物と言った敵対するモノにまでシッカリと隠形を掛けるのにはユニークランクが必要なのね。


 早く隠形スキルを鍛えろ、って事なのか。


 はあ。


 とりあえず、弱い魔物を18匹ほど倒したら、勇者職のレベルは5まで上がった。


 偽装後の忍び職もLV5になっているから、15個スキルを取得出来る事になるから、まあ良いか。


 ん。


 レベル自体を忍びLV9とかに偽装すれば良いのか。


 取り敢えず、魔物を倒して勇者職のレベルが5になりステータスも上がったし、装備できるスキル数も50まで増えた。


 これで、多少は強くなれたか。


 そう思っていると、幾つかのスキルが合同で次の様な事を指摘してきた感じ。


 殆どのスキルはMPを使う。


 だから、数多くのスキルを取得したとしてもMPが十分にある状態で無いと、その力を十分に振るえる状態とはならない。


 つまり、MPを潤沢に使える状態を維持できないのに、数多くのスキルを取得し強くなっているなんて言うのは勘違いでしかない。


 と言う事らしい。


 幸い10倍職の勇者の最大MPは多いんだけど、それだけでは不十分と言う事なんだろうな。


 そう思いつつステータスウィンドウ内に表示されている最大MPとMP量を見ると、それなりに減っているのか。


 そう言えば、国から配布された教科書にも、MPの消費について把握し考察し管理しないと、スキルを使用しMPを消費する事によるスキルのランク・レベル上げが十分に出来ない。


 だから、伸ばしたいスキルにMPを避ける様に、創意工夫をしなさい、って事だったか。


 でも、それはスキルを得たばかりの俺にとっては、これからの課題だな。


 と言うか、スキルの指導と教科書の指導が微妙に違う気もするが。


 MPを潤沢に使える様になる。


 それには、MPの自然回復量が増える魔力回復スキルや、使用されるMPの効率化により使用MPを減らせるが得られるスキル経験値は変わらない魔力節減スキルや、使われたMPを再利用してくれる魔力循環スキルと言った、MPを潤沢に使えるようになるスキルは得られていないんだよな。


 初心者職は、0倍職でありスキルを1つも持っていないのでMPを使う事が無いから、成人の祝福直後に魔力に関するスキルは手に入らないのが当たり前だから。


 例外が、魔力操作スキルだったか。


 真偽は不明だけど、魔力操作スキルはスキルに付いて勉強しているだけでも、つまりMPを使わなくても、多く経験値が得られる。


 なので職業を得た時点で得られる可能性が高く、誰でもスキルの取得の可能性が高いとされているスキルだから。


 俺も、現時点でノーマルスキルとして取得しているくらいだし。


 でも、魔力阻害と言った力から自分を守ったり、他人の魔力に干渉出来たりするスキルであって、MPを潤沢に使える様になる系のスキルでは無いんだけどさ。


 まあ、それは置いておくとして、他の方法でMPの回復手段を得るとなると、薬学スキルや魔法薬学スキルか。


 幸い、薬学スキルはノーマルランクLV10で取得しているから、今でもMPを回復させる薬を造れるんだけど、原料が無いんだよな。


 はあ。


 一つずつ前に進むしかない。


 今は、帰ってスキルの偽装の形を決めて寝るか。


 ああ。


 更に20個スキルを取得出来る様になったので、少し取得しておいた方が良いのかな。


 でも、とりあえず、ここよりは安全な家に帰ろう。


 ああ。


 転移先の指定となる座標刻印をしていないや。


 まあ、明日には離れる場所だけどさ。


 MPの残量を確認しながら、視覚等で把握している場所なら転移で移動できる視認転移を使用し、家に帰る。


 そして、どうステータスウィンドウを偽装するか決め、幾つかのスキルを取得し、寝る前に寝ればある程度回復するであろうMPを使い、レベル上げをしたいスキルを使ってスキル経験値を取得。


 後は、寝ている間にもMPを使うスキルの多くをOFFにしてから寝る事にした。

 主人公は、成人の祝福で得た力を有効に使い、色々とした後、やっと寝れる様です。


変更点:

 教科書の指導内容を、『MPを潤沢に確保しスキル上げをしなさい』から『スキルによるMP使用について把握・考察・管理し、ランク・レベルを上げたいスキルにMPを廻せる様に創意工夫しなさい』に変更。

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