漫才 こんなゲームはイヤだ
ボケ:「今までにない全く新しいゲームを考えたよ。」
ツッコミ:「おっ良いじゃん。聞かせてー。」
ボケ:「まずジャンルはRPG。」
ツッコミ:「うん。まあ無難だな。それで?」
ボケ:「このゲームは、魔王を倒しに行くのが目的。」
ツッコミ:「まあ王道だな。それで?」
ボケ:「実は魔王は、主人公の村に最初からいるっていうゲームなんだ。」
ツッコミ:「えーなにそれ。それじゃあ話いきなり終わっちゃうじゃん。」
ボケ:「いや主人公は、色んなところに行って、旅をするんだよ。
でも、最終的に悪の元凶である魔王は、近所に住んでいました、
っていう話なんだよ。」
ツッコミ:「いやだそんなの。魔王が実は近所のおっさんとかいやだ。」
ボケ:「えー?ダメなの?」
ツッコミ:「ダメダメ。他のにして。」
ボケ:「じゃあ、アクションゲームにしようか。」
ツッコミ:「うん良いぞ。どんなお話?」
ボケ:「筋肉モリモリのおっさんが主人公なゲーム。」
ツッコミ:「それだけだと、そんなに目新しさがないな。」
ボケ:「じゃあ悪の組織に娘を誘拐されたマッチョな市長が単身乗り込んで、悪の組織のボスから娘を取り返すゲーム。」
ツッコミ:「これパクリだな。」
ボケ:「パクってないよ。言いがかりはよしてくれ。」
ツッコミ:「いやどう考えてもパクってる。なんだよマッチョな市長って。完全にパクってんだろ。」
ボケ:「もう似たようなのがあるの?知らなかったわ。」
ツッコミ:「とにかくこれはダメ。別のにしてくれ。」
ボケ:「わかった。じゃあ別のにするね。」
ツッコミ:「頼むわ。」
ボケ:「ジャンルはアクションゲーム。」
ツッコミ:「うん。それで?」
ボケ:「洞窟で財宝探検するゲーム。」
ツッコミ:「なんかイヤな予感がするな。それで?」
ボケ:「主人公は探検家のおっさんなんだけど、虚弱体質で、ちょっとの段差でも躓いたら死んでしまうんだ。」
ツッコミ:「スペランカーやないか!パクリはアカンぞ!」
ボケ:「パク・・・リ?」
ツッコミ:「知らんふりするなや!どう考えてもパクリだろうが!」
ボケ:「うーんそんなつもりはないんだけどな。まあ良いや。じゃ別のにしよう。」
ツッコミ:「そうしてくれ。」
ボケ:「不思議の国のアリスからヒントを得たゲームで、キノコを食べると巨大化するおっさんのゲーム。」
ツッコミ:「お前完全にわかってて言ってるだろ。」
ボケ:「え、これももうあるの?ゲーム業界どんだけおっさん好きなんだよ。」
ツッコミ:「おっさん好きなのはお前のほうだろ!」
ツッコミ:「いいかげんにしろ。」
ありがとうございました。