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非モテの俺に婚約者が出来たんだが?  作者: そこらへんの学生
序章
1/25

プロローグ

誤字脱字を修正した本編、ということになりますかね。

 踏切の音が鳴り響く。


 日がくれたこの時間帯では、赤い警告灯が唯一の明かりと言っても過言ではなかった。


「いつまでついてくるつもりだ?」


 学校からの帰り道でずっと付いてきたこいつは一体誰なんだ・・・。体躯も俺には敵わないし、どうやら女性のようだ。


「やーっと気付いた」


 いや、存在自体はもっと前から察知していたんだが・・・まあいいか。


「何のようだ?」


 さて、おまちかねの御披露目タイムといこうか。


 俺はスッと振り向く。


「もー、散々人を待たせておいてその言いぐさはないんじゃない?」


「あ、―――」


 不覚にもドキッとしてしまった。この暗さのせいか?いや、今はそれどころではない。


「勝手に人の跡を付けてきたやつの言いぐさとも思えないけどな」


「ふーん・・・やっぱ覚えてないんだ・・・」


「ん? 今なんて?」


「ううん、何でもないよ。理屈っぽくて無愛想で正に陰の陰キャだなーって」


「何でもあるじゃねえか!!!てかその短い言葉にそんな悪口詰め込めるかよ普通!」


 あれ?なんだこの感じ・・・どこかで。

 というか、俺どうしちゃったんだ?

「あっ、ご、ごめ――――」


「あははっ」


 ??


「やっぱ面白いね、圭くんは」


 なぜ、俺の名前を??


「ま、まて。俺のこと、知ってるのか?」

「もっちろんだよ〜。知らない人についていくわけないじゃん」


 付いていくというよりツケるだと思うんだが・・・今はおいておこう。


「と、ともかく、俺を知ってる人が一体どんなようで付いてきたっていうんだ?」


 混乱している。誰だ?どこかであったことがあるのか?いや、でもそんな記憶はない。


「えーっとね。うーん、何て言えば良いのかなぁ」


 腕を組んで、正に考えている、といったところだろうか。なんだこいつ。読めない。


「うん! これだ!」


 合点がいったようだ。動きが典型的な合点を得たポーズ、というかガッテン!って感じだな。・・・・可愛いけど。


 そうして女は可愛らしいJKっぽく提案してきた。


「とりあえず、私と結婚しよ♥️」


 うんうん、結婚ね、ストーカーあるあるだよね・・・


 ん??


 結婚・・・???


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


「結婚♥️」


 いやかわいいかよ!!!!!!!


 違う!!!!


 それどころではない!!! いろんな意味で!!


「け、けけけけけ結婚とかなにを意味のわからないことを」


「これからよろしくね、ダーリン♥️」


「いや、俺の話をきけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


 電車が過ぎ行く音に負けじと俺の叫び声が響き渡った。

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