【破壊神復活編その後】① 紀伊事変 夏の定番のあれ
黒色に塗装し国籍を隠した数十機のヘリが旋回している。
その周りを蠅のように飛び回る100機以上の軍事用ドローン。
「こちら7番機!制御不能!作戦空域から離脱します!」
「ちっ!仕方あるまい」
「C-6回線途絶!ハッキングです!」
「F-4回線に切り替えろ!急げ!」
「オペレーションW04継続不可能です!」
「代替としてX02プランの実行を!」
作戦司令塔らしい大型ヘリの中は、怒号が飛び交っている。
ここは紀伊半島の上空。すぐ近くは南紀白浜である。
謎のヘリ集団とこれまた謎のドローン集団との間で激しい電子戦闘が続いている。
「地上部隊の状況はどうなっている?!」ヘリ部隊の指揮官らしい男が怒鳴る!
「突破できません。第5、6、7小隊通信途絶!」
「やはりこの程度の兵力では難しいか・・」司令官らしい人物は表情を暗くする。
ところ変わってこちらは高級リゾートホテルのプライベートビーチ。
「くそっしつこい!ほんとあいつの性格そのものじゃん!」タブレットを操作しながら声を上げる麻衣。
「麻衣、そんなイライラしないで。はいコレ」とブルーハワイのグラスを手渡す桜。
「おい、アホ将軍。地上部隊のほうは?」良子をアホ将軍呼ばわりする麻衣。
「えっ、大丈夫じゃない、あの2人なら」ビーチチェアに寝そべり緊張感のない良子。
「7割程度は片付けたようだよ。久しぶりにいい運動になったって」と富子。
「そうか、そうだよね。あ、回線切り替えられた。ちっ、行動プログラムも変更かよ!うぜぇえ、あの野郎、いい加減に諦めよ、桜!オープンチャンネル開いて!」
「わかったよ」頷く桜。
マイクに向かう麻衣。そして・・・
「おい!勝元!いい加減にしろ!まじで堕とすぞ!!」
「ちっ、ここまでか」
最後通告とも言えるその言葉を聞いて、大型ヘリの中の細川勝元は覚悟を決めてマイクに向かう。
「いや、だってさあ!麻衣ちゃん、水着だよ!秘蔵お宝映像のチャンスだよ!!
浪漫だよ!男のロマンだよ!
金髪碧眼の美少女ながら、ちょっと抜けてるカーミラちゃんの水着だよ!
同じく金髪碧眼ながらも、無口系ナイスバディの菫ちゃんが素肌晒すんだよ!
普段の元気な姿から想像できない意外とエチエチな身体の富子ちゃんのビキニだよ!
もう全身フェロモンっていった感じの良子ちゃんのセクシーショットだよ!
ロリ童顔で巨乳のヲタ好みの桜ちゃんの秘蔵ショットだよ!
長身アスリート体形の通好みの優樹菜ちゃんの競泳水着だよ!
こんなの盗撮して当たり前だろ!
一個大隊潰しても惜しくないだろう!
死して屍拾うものなしだろ!」
「勝元!てめええ、なんで私を省く!!!」
「そりゃ、需要ないし・・・」
「すみれえええええ!!!!スティンガー用意!!!!準備できたらコントロール寄こせ!!私の手で堕としてやる!!!あの馬鹿をあの世に送ってやる!!!」
「あ、はい」菫でさえ、いつもの緊張感はない。
菫は傍らにあったスティンガーミサイルを肩に担ぎ、大型ヘリに向けて照準を合わせる・
「し、社長!レーザー照射です!本気です!」勝元の部下は顔面蒼白になる
「ああ、全く麻衣ちゃんは血の気が多いね。ねぇ桜ちゃんは、ちゃんと血抜いてあげてんの?」
「あ、はい。ほどほどには」勝元の質問に思わず顔を赤くする桜。
「桜、あんな馬鹿の言うことに事に一々答えんでいい、勝元!カウントダウンするぞ、10、9、8」
「あーあ、やだやだ、男のロマンが分からない堅物はやだね。仕方ないから戻るか。カーミラちゃんあとよろしく。全部隊撤収」
細川勝元の率いた特殊盗撮部隊は撤収していく。
「麻衣、終わったみたいね」と良子。
「はぁ?なんで将軍のくせに、勝元のヘリの航行を許可したのよ!」麻衣は食ってかかる。
「一々民間機の航行まで検閲しないわよ。これも民主化の一環じゃん。そもそも情報部長が十分な情報収集してないのが悪いのよ」良子は反撃する。
「はあ、なんでも鼻毛に丸投げのアホ将軍が何偉そうに言ってんのよ?」
「そっちだって、あの禿げに全部押し付けているって手抜き情報部長って話じゃない!」
良子と麻衣の応酬が続く。
「お二人とも笑って、こっち向いてください。エンディングですので」
「えっ?」カーミラの声に振り向く2人。
「てっカーミラ!なんで撮っているのよ!いつからよ!」
「麻衣様。勝元叔父様に言われておりまして。最初からですけど・・」
「止めなさい!それ止めなさい!」麻衣は目を三角にする。
「はは、やられたね、麻衣」笑う富子。
「うわああ、カーミラ、これ有料配信なのに20万人も見てた・・・」がっくりと肩を落とす麻衣。
「なにカリカリしてんのよ。水着ぐらいいいじゃん、そんな自分がないからって言ってさ」良子は不用意な発言で追い打ちをかける。
「てめえ良子!その差別発言取り消せ!いますぐ取り消せ!全国100万人のシンデレラバストの持ち主に向けて謝罪しろ!
解任要求してやる、ネット署名集めてやる!」麻衣の怒りは収まることがない。
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それは1週間前の事であった。
いつもの居酒屋に集まった面々。
「えっ南紀白浜でバカンス?」麻衣はカーミラの言葉を聞き返す?
「はい。叔父様の関連会社が新たに建設しましたリゾートホテルのプレオープンへの招待なのです。」とカーミラ。、
「それ、絶対怪しい。勝元が何か企んでいる。あたし行かないから」
「え、麻衣行かないの?」その言葉に桜は顔を曇らせた。
「桜、いや、絶対というわけではないけれど」
「最近、麻衣とはあんまり一緒にいれなかったし、せっかくゆっくり時間が過ごせると思ったのにな。でもそんなに麻衣が嫌なら・・」
「ん、もおおお、分かったわよ!桜!行きます!行きますよ!」
「うそ、嬉しい!麻衣!愛してる!」
「はいはい、でもちゃんと対策は取らせてもらうわよ。あー面倒くさい、余計な仕事が増えた」
「麻衣、いつもごめんね、なんでも押し付けちゃって」富子も頭を下げる
「いいわよ別に。でも富子も乗り気ってことは、菫も行くんでしょ。なら菫と優樹菜は近接戦闘の準備しておいてよ」
「はい、喜んで同行させて頂きます」と菫。
「ねぇ、私も勝手にメンバーに入っているんだけど」と優樹菜
「優樹菜、行きたくないなら、いいわよ、別に」
「麻衣はいじわるだよ!行くに決まっているでしょ!」
「皆様、ありがとうございます。叔父様も喜びます」カーミラは頭を下げる。
「しかし、吸血鬼、もとい最近のヴァンピレスって結構融通が利くのね?日光とか苦手だと思っていた」と優樹菜。
「ええ、殆どは迷信ですよ。あ、これ美味しいですね。優樹菜さん」カーミラはフライドポテトのガーリックバター添えを食べながら答える。
「あと、皆様。叔父様からのご伝言ですが、是非ともエチエチな水着を持参してくださいとのことです」カーミラが付け加える。
「やはりカーミラをあいつの元に置いたのは間違いだったわ」麻衣はため息をつく。
「ちなみにカーミラちゃんはどんな水着着るの?」桜が質問する。
「あ、これです」とスマホの水着画像を見せるカーミラ。
「あ、紐ビキニじゃん、結構、露出度高いけど可愛いね。」スマホをのぞき込む桜。
「ありがとうございます。あと一応マイクロビキニはNGらしいそうです」
「なんでマイクロビキニNGなの?」と富子
「高級リゾートだし、普通は禁止だろ!!」麻衣は声を荒げる。
「まあ、いずれにしても久しぶりにみんな集まっての休暇だし楽しみましょうよ」良子のその言葉に皆賛同する。
「ああ、あの時にマイクロビキニ禁止って言葉をもっとよく考えておけばよかった。」麻衣はうなだれてままだ。
「まあ、これじゃR指定つけれないしね」アーカイブを見ながら呟く良子。
念のため、麻衣はR指定の配信は全てモニタリングを仕掛けていたのだ。
「大丈夫だよ、麻衣だって胸あるし」桜のフォローはフォローになっていない。
「だったら、もっと盛っておけばよかった・・・」
フリルのついたピンク色のフェミニンなビキニを着た美少女はため息をつく。




