【室町編】④★~姉と妹~
「富子、なに一人でブツブツ言っての?」
「あ、良子ねえさま、いや、なんでも」
「何よ、なんでも困ったことがあったら私に相談なさいね」
そういえば私には、良子という姉がいたんだっけ?
史実では確か妹なんだけど。
・・シナリオにはどう関わってくるんだっけ・・・・
良子は、人当たりがよくて、いかにも頼りがいのある姉であり、義政の弟義視との婚約話が進んでいる。
しかし、私生活での良子は、ずぼらで怠惰で残念な性格である。
そしてその見た目は、私と瓜二つなのである。
まるで双子のように。
・・あっ大切なこと、思い出した!・・・・
ゲームでは、良子は義視と婚約があるにも関わらず義政にも好意を抱いてしまう。
思い余った良子は、富子と瓜二つの容姿を利用して、富子に変装して義政と関係を結んでしまう
なんどか逢瀬を続けているうちに、富子に変装をした良子と本物の富子と義政が鉢合わせになってしまう。
そこで義政ルートでの分岐イベント
良子と富子はどちらも自分が富子だと言い、ここでどちらをとるかと義政に迫る。
第一の選択
義政が、変装した良子を富子だと言い、富子を変装した良子であると言う。
→本当の富子は不義を責められ島流しになりGAME OVER
第二の選択
義政が、変装した良子が富子でないことはわかっていたが、愛しているのは、良子だと言う
→富子は逆上して義政に襲い掛かり返り討ちにされてGAME OVER
そして第三の選択するとイベントクリア。
・・ああ、あのセリフはまじで厨くさかったわね・・・
義政のセリフ
「はっきり言おう。今の俺には、お前たちの見分けがつかねえ。
だがつける必要がない。
俺にとっての富子は良子であって、良子は富子なんだから。」
・・あの、先生、すいませーん、何言ってんのかわかりまえん・・
「俺は良子の中の富子を愛した、そして富子のなかの良子を愛している」
「つまりは私たちへの愛情は、半分づつってことですか?」
「私たちへの愛は二等分ってことなの?」
「馬鹿だな、お前ら」
そういって義政様を私たちの頭の上に手を乗せて優しく撫でる。
「良子の中の半分の良子と富子の中の半分の良子、あわせて一人分じゃないか、富子もそうだよ」
「義政くん・・」
「義政・・・」
・・・うーん、これってどう聞いても詭弁だよね、それにこの状況はR指定じゃね?R18じゃね?・・・
・・・あと、義視さんは?義視さんはどうなってんですかあああ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あのさ富子、ちょっと手伝ってよ」
姉が声をかける
「えっ何を?」
「髪を少し切りたいから手伝って」
「あ、はい」
・・・しかし、いったい、どうしたらいいんだろう・・・
・・・婚約破棄できない場合は、回避できんのか?・・・
ジャキッ
「ちょっと、あんた!」
「あ、ごめん」
考え事に集中していた私は、誤って姉の髪をばっさりと切り落としてしまったのであった。
まるで童のような姿となった良子。
しかし、激怒するかと思ったが、それほどでもなかった。
「あんた、出家じゃないんだから、まあいいか、髪の手入れも面倒だったし、このままにするわ」
・・・どうしよう?何か良子の逢瀬を妨害する方法はないの?・・・
・・・姉の変装をやめさせる方法はないの?・・・
私は、思考をめぐらせるが何もいい考えが浮かばなかった。