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私が鳥になる

作者: m

引きずるものが重いほど

残る轍は深くなる


止まっているかと思うほど

遅い歩みは

周りの速度に合わせられない


いっそ手放してしまおうか


けれどもそれは

身を削がれるのも同じ事


手放す事などできはしない


ならばこのまま進みましょう


まるで蜘蛛の糸にでもかかったように


もがけばもがくほど


強固に絡まる記憶のフィルムに


進む方向さえ見失いながら




どれほどの月日


歩んできたのだろう



くっきりと付いたその轍


鳥が種を蒔くよ




その轍が消える頃には


きっと花が咲くでしょう


地中深くに根を張らし


零れた涙を吸い上げて


綺麗な花が咲くでしょう




引きずるものが重いほど


零れた涙が多いほど



綺麗な花が咲くでしょう




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― 新着の感想 ―
[一言] 鳥蒔いた 種の芽吹いて 咲き開く 涙轍の 乾いたあとに とりまいた たねのめぶいて さきひらく なみだわだちの かわいたあとに    m(_ _)m
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