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Turn01 カノエ/21

 その日の眠りは、何時になく深かった。


「“世界”が君ただ一人の夢だったとしたら、どう思う?」


 闇の奔流に流されながら、隣に現れた世良セラが、そんなことを言った。


「なにそれ」


「目覚めた星空の向こう側に、君の見知らぬ“無限の世界”が広がっているとしたら」


「夢の中でも変な奴だな、世良セラは」


 ふわりと、世良が遠のいていく。少し悲しそうな表情をしていた。


「……星の海を知ったとしても、君は戦い抜いてくれる?」


 漆黒の闇に包まれて、世良セラの姿はそれきり見えなくなった。


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