10/23
別離(5)
過去話というか前提、おしまいです。
いよいよ現代編というか、お話のはじまりです。
「相変わらずゆー君は理屈っぽいね」
「そうかな。まあこれでもずいぶん削ったものだけど」」
「かつお節ほども削れてないよ」
「しーちゃんの言語センスについていけないときが子供のときからある」
「学問してるんだから、がんばれ少年!」
「なんだかなぁ」
「でも、ゆー君らしくて、いいんじゃない?」
「誰がそんなのを求めるんだか」
「私が可愛がってあげるよ」
「……」
今に至るまで、なぜしーちゃんがこのように僕を甘やかしてくれるのかわからない。
それでも、ただ、僕は幸せだった。こういうふうにいわれるだけで、勝ったようなもんじゃないですか。




