遊覧航海2~IN THE CASINO!!~
更新遅くてすいません(-_-;)
言い訳をすればきりがないし、許してもらえるような理由ではないのでやめときます。
12/11 文体編集 誤字修正
今回は国際組織を紹介します。
「運び屋ギルド」
重要な物品などを運ぶ運び屋と呼ばれる職業を総合的に管理しているギルド。ランクはE~Sランクまであり、Sランクになるとエギナとガドナの通行証が渡される。Sランクは一人しかいないが誰なのは極秘。行動が秘密裏に行われなくてはいけないので、ランクが上位になると、ギルドでもらいに行く⇒ギルドからの手紙 のようになる。
「魔道協会」
現世代はすべての人種が魔法を使えるので、国際組織としては最大規模。主な仕事としては全魔法学校の指揮、世界の境界の現状維持、新魔法の研究、魔術師の管理などが挙げられる。総括はリン・トリューナ
「円卓騎士団」
戦士、剣士、騎士をまとめあげている組織。魔法が使えるといっても得手不得手がある。魔法よりも剣術が得意な人が入る組織で剣術学校を各国に置き育成に励んでいる。主な仕事は剣術学校の運営、兵士として就活、護衛派遣などである。
ほかにも様々な国際組織がある。
豪華客船シラナミ――――6泊7日の船の旅である。
しかし僕たちは重大な問題に悩まされていた。
ぐぅ~~~~~
「お腹すきましたね~。」
「そうですね~。」
「ご飯食べたいな~~。」
「でも無いんですよね~~。」
「買っちゃいます~~~?」
「でもお金もないですよね~~~。」
ぐぅ~~~~~~~
今の状況を整理するとこうである。
お腹減ったけどお金がないから食べ物買えないZE☆
誤解のないように言っておくがある程度のお金は持っている。船を下りてからの移動費等を考えても少しばかり余る。ではなぜ彼らはお金が足りなくて食料が買えないのか?
理由は単純。
今日の分 は ある
ということだ。
6泊7日の船旅、それすべてを買い食いしていたらすぐに底をつく。普段の値段ならまだしも豪華客船の食堂である。お高くついてしまう。特に3・4等の客はチケット代に食費は含まれてはいない。買うか持ち込むかの二択である。
もちろん彼らもその点を知らなかったわけではない。元々の考えでは4日間は持ち込んだものを食べて、最後の2日間は食堂で食べようと考えていた。それが前回の騒動で時間を取られ買いそびれてしまったのだ。ジュンがチケットを買っている間にメイルがが買いに行けばよかったのだが、ジュンがついでだからといって断った。
ぐぅ~~~~~
(どうしよう…。背に腹はかえらないか?いや、少なくともマリオンでの移動費は温存しないと…。
う~ん、買いそびれたのは自分だからな。マウアさんの分だけでも買おっかな。)
(やっぱり遠慮せずに私が買いに行けばよかったんだ。せめてチケットを買ってくれたジュンさんには食べさせてあげないと…。
「せめてマウアさんの分は…。」 「せめてカーザさんの分は…。」
「えっ・・・・!?」 「えっ・・・・!?」
「・・・・・・・・・・・。」 「・・・・・・・・・・・。」
(どうしよう。同じこと考えてたのか…。) (どうしましょう。同じこと考えてた…。)
!!
(そうか、その手があった!)
「マウアさん、カジノ行こう!!」 「へっ!?」
豪華客船シラナミ。当然娯楽施設も充実している。プール然り、テニスコート然り、そしてカジノ然り。
ジュン
「うっは~~~、やっぱり豪華客船の備え付きだとでっかいな~~。ルーレットにスロットにBJ、ポーカー。いろいろあるね~。」
メイル
「や、やっぱり止めましょうよ。コイン一枚しかないんですよ(汗」
ここでは¥10,000から1コインと交換してくれる。持ち合わせの都合上、1コインしかもらえなかった。つまり、この1コインがこの7日間の全財産である。というかマリオンでの活動費も削った。
「まあ見てなさいって、お金が足りない時はよくこうやって稼いでるんだ。」
そういって、BJの席に座った。ディーラーは1コインしかかけないジュンの行動に驚いたが、服装からすべてを判断しいいカモが来たと言わんばかりの笑顔でカードを配った。
「レートは5倍設定で。」
「「!?」」
マウアさんとディーラーはバカな人を見るかのような顔をした。当然である。
「よろしいのですか?」
ディーラーは本当にいいのか?というかをしながら尋ねたが僕の答えは変わらない。
「もちろん!勝つ試合に恐れる必要はないからね。」
掛け金x1 ジュン 20 VS ディーラー 19
5コインGET!
掛け金x2 ジュン 20 VS ディーラー 20
ジュン 21 VS ディーラー 23
10コインGET!合計15枚
掛け金x3 ジュン 18 VS ディーラー 17
15コインGET!合計30枚
掛け金x2 ジュン 24 VS ディーラー 18
合計20枚
掛け金x3 ジュン BJ VS ディーラー 20
BJにより配当金x1.5倍 22枚(小数点以下切り捨て) 合計42枚
掛け金x5 ディーラー「!?」
ジュン 17 VS ディーラー 23
25枚GET!合計67枚
「大丈夫、ディーラーさん?だいぶお疲れのようだけど。」
ディーラーはぐったりし始めている。メイルは何が起きているのか信じられないという顔をしている。当然である。20分で1コイン⇒67コイン つまり¥670,000稼いだわけである。
「ま、いっか。次はスロットしてこよ~っと♪」
ディーラーは重責から解放された様にへたれこんでしまった。
「あ、待ってください。カーザさん。」
スロットで67⇒134枚まで増大させた。40分で・・・。途中から怖いお兄さんが取り囲んだがスロットに関してはイカサマはしてないのでしぶしぶお兄さんたちは退場した。
「やっぱりBJはいかさましてたんですか!?」(ヒソヒソ)
「当然、じゃなかったらあそこまでは無理だって(笑)で、そろそろ目を付けられるかなって思ってスロットに変えたわけ。スロットなら動体視力と反射神経に強化魔法『ドバイニョ』をかけて楽勝よ。怖いお兄さんたちにも気付かれないように効力はかなり抑えてあるけど。」(ヒソヒソ)
「でも、ばれたら―――」(ヒソヒソ)
「ばれなきゃいいんだよ。(ヒソヒソ)
さ~って、次はルーレットだ~。」
流石にマークされ始めてきたのかジュンの圧倒的な勝ちは見られなくなったが順調に総額はたまっていった。ルーレットで1時間かけて134⇒165枚に。
「よ~し、次は―――」
「よろしいかしら。」
「?」
「先ほどは下の者が粗相をしました。ですがこれも何かの縁、一緒にポーカーでもしませんか?今宵は女神にほほ笑んでもらっているあなたと私の運を比べてみたくなりました。」
「!!? サヤ・トリューナ…。」
「トリューナってまさか、あの…。」
「うん、リン・トリューナの娘さん。」
「!?」
「さぁ、うけてくださいますか?」
(断った場合はあなたがイカサマしていたことをばらしますよ。)ボソッ
「えっ!?」
「・・・・・・・、
いいでしょう。」
「親は私がやりましょう。よろしいですか?」
「どうぞ」
「どうするんですか!イカサマばれてますよ!しかもトリューナの人がいったならほぼ無条件でみんな信用しちゃいますよ!!」「(ヒソヒソ話してるつもり)
「やっぱり魔法の天才だね。あの量で気づくとはね。」(ヒソヒソ)
「勝ち目はあるんですか?」(ヒソヒソ)
「運任せ。」(ヒソヒソ)
「え゛っ!?」
掛け金10枚 レートx3
ジュン 5・8ツーペア VS サヤ 1・11ツーペア
合計135枚
掛け金5枚 ジュン 3ワンペア VS サヤ 4スリーカード
合計120枚
掛け金10枚 ジュン 13スリーカード VS サヤ 4・8フルハウス
合計90枚
掛け金20枚 ジュン ブタ VS サヤ 4・12ツーペア
合計30枚
「あわわわ、ぜんぜん勝てない。やっぱり悪銭身に付かずですよ。マイナスになる前に止めましょうよ。」
「無駄だよ。あの人、ぼくたちを帰す気はないらしい。たぶん途中で逃げたらばらすつもりだね。僕たちはネギをしょった鴨ってところかな。」
「えぇーーーー!?」
「あら、今頃気づいたの?でももう手遅れよ。」
「よく言うよ、自分だってイカサマしてるくせに。」
「やっぱり気づいていたのね。どうぞ告発するなら好きにすれば。でも私も告発させてもらうわ。天下のトリューナとどこぞの馬の骨とどっちが説得力があるでしょうね?クスクス」
(この子、怖い。)メイルは顔を青ざめた。
「じゃ、次は30枚かけるかな。」
「「!?」」マウアさんとサヤの顔が(゜o゜)になった。
「いいんですか!?」 「いいの?もう後がないわよ。」
「大丈夫マウアさん。
勝つ試合に恐れる必要はないからね。」
掛け金30枚 ジュン 3スリーカード VS サヤ 3・9ツーペア
サヤ
「!?」
合計90枚
掛け金90枚 ジュン ♢フラッシュ VS サヤ 45678ストレート
合計270枚
「バ、バカな!?」
「270枚かけるね♪」ジュンが物凄い笑顔で言った。
「「!!??」」
「悪いけど畳み掛けさせてもらうよ。」
掛け金270枚
「・・・・・、ふん。貪欲が過ぎた様ね。1・13のフルハウス!!」
「はい、終わり。」
6フォーカード
「なっ!?」
合計810枚 当然親であるサヤが支払う。
(あ、ありえない・・・。なにかイカサマをしてるはず・・・。
!? 見つけた。
この男、カードに変身魔法『キュニバ』をかけている。そうか、それでカードの捏造を。)
「イカサマですわ!!!!」
カジノに声が響いた。
サヤ
「カードの絵柄を魔法で変えていましたの!!危うくだまされるところでしたわ。」
カジノの中が騒然とする。
怖いお兄さんたちがうようよ出てきた。
「ちょっとカードを拝見させてもらいます。」支配人らしき人が言った。
ついでに護衛役のあの二人の騎士まで現れた。
「貴様!!マナーの悪い奴だと思っていたが犯罪に手を染めるとは。しかもお嬢様をカモに…、許せん!!!」
「お前さんはそんなことする奴ではないと思っていたのだがねぇ。
俺は魔法はからっきしだったからお嬢様が魔法に関して黒だと言うなら信じるしかないな。
シルド、剣は抜くなよ。」
「まことに申し訳ありませんが・・・」
支配人が言い出しにくそうに口を開いた。
「 この方はイカサマはしておりません。」
「!? どういうこと!確かにカードから魔力が―――」
「なら、キュニバを解除してごらん。できるでしょ。」
サヤは支配人からカードを奪うように取り、キュニバを解除した。
6のフォーカードのの内魔力を感じられたのはダイヤの6。そのダイヤの6は作られたもの、キュニバを解除したその下にあったのは―――
“ダイヤの6”
6のフォーカードは6のフォーカードになった。
「茶目っ気のつもりだったんだけどね。」
(・・・・・、くぅ!やられた。これでカードに少々魔力が感知されてももう怪しまれない。)
「あまりこのような行為は止めてください。イカサマではなくても、イカサマに思える行為は控えたほうがよろしいですよ。」
「あははは、次からは気をつけます。」
こりゃ完全に目を付けられたかな。もうここでカジノできないや。でもいっか。
(810枚・・・、¥8100,000。払えるはずが…、)
サヤは完全に失意の底に落ちていた。
「配らないの?」
意地悪く煽るジュン。
「!?
ま、待って。これ以上は無理よ。も、もうばらさないから…。」
「お金が無理ならこういうのはどう?
そっちが勝ったら勝金チャラ。
でもそっちが負けたら、この7日間は君は僕の言うことに従う。」
「!?」 「この外道が!!」
シルドが声を荒げる。支配人の目が痛いからもう騒がないでよ。
「ここで逃げたらトリューナの名が泣くよ。」
そう思っていても煽ることを止めないジュンである。
「・・・・・・・、良いでしょう。」
「お嬢様!?」
「私のことはどうでもいいの。でもこの男はトリューナの名を、母を侮辱した!!それだけは絶対に許さない。あなたたちは口出ししないで!!」
少し意外な反応で返ってきた。だがこれも思っていた通り、マイナス要素は遺伝しやすいみたいだ。
「じゃ、配って。」
勝負!!
サヤ ❤10・11・12・13・1ロイヤルストレートフラッシュ
VS
ジュン ♠10・11・12・13・1ロイヤルストレートフラッシュ
「じゃ、そういうことで。」
サヤ・トリューナは机に伏してしまった。
「僕はいったん部屋に戻るよ。30分後にデッキに来てね。」
部屋帰ろうとしたとき、僕の目に入ったのは頭がオーバーロードしたマウアさんだった。
「静かだと思ったらプレッシャーに押しつぶされてたのか。むりないよな~。」
ジュンはメイルをおぶってカジノを後にした。
遅くなってすいません。責任とって死にます。
嘘です!!
次の更新はまたいつかになってしまう不定期な僕ですが最後まで読んでくだされば光栄です。最近になってやっと近況報告の書き方を知った間抜けな奴の初記事を暇つぶしにでも使ってください。
誤字脱字、感想はドシドシ投げちゃっていいですよ。ヤメテーイシナゲナイデー
変属性Lv1 強化魔法「ドバイニョ」
体の一部を強化される。重複してかけるにはかなりの腕が必要。
変属性Lv3 変身魔法「キュニバ」
対象を別のものに変身させる。生物無生物は問わない。