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それぐらい分かるでしょ?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

お上に立つ人あるある。

頭が人より回る。そして人間に好意的だから過大評価しがち。

漫画とか小説ですれ違いってよくある。その根源というのは基本的に相手に『話してない』事から始まる事が非常に多い。『話さなくても分かるでしょ?』 そう言う根底心理が働いて、段々とすれ違っていく。

そして其れは何か説明をする時にも大いに影響が出てくる。


様々な人々に教えを乞うて来たが、お上に立つ人、人を纏める立場にいる人は、説明が複雑である事が多い。より平たく言うと、『専門用語特盛りの説明』をする。分かりにくい。

今日も今日とて上司に質問を行い、分からない所を解消しようと思ったのだが、分からない事ゆが雪だるま式に増えていく。

――○○という事ですか?

――いや違う。××ということ。

其れは果たして何が違うのか……。其れと一緒ではないのか……。その疑問を解消する為に数時間の時を有した。結果、私の中では同じ意味だと解が出た。

この時、『この人は自分の中に言葉の細かい定義付けが行われており、それに反する言葉を認めない』と認識した。こういうタイプというのは、自分の認識と相手の認識の擦り合わせを行わないと正確な事が分からない。


ある時、同僚との飲み会でこんな愚痴が出た。

「うちの上司、説明が難しくてさぁ」

その上自分の中でかなり細かい定義付けがあって、少しでも掠ると『そうじゃない』と否定して説明を繰り返すから訳分からなくなる。

その言葉は飲み込む事にした。それは流石に言い過ぎだと踏んだから。

そう言うと前に座っていた同僚はケラケラと軽快に笑って、こう返した。

「頭の良くて、人を過大評価する人あるある。頭の回転が人より早い。けれども本人にその自覚がなくて、相手もそうだと思ってる。だから無意識にも『多少、専門用語交えても分かるでしょ?』ってことなんだと思う」

お上に立てる程に頭が良い。そして部下は自分と同じ目線で話が出来ると踏んでいる。だから拗れるのか……。

「漫画とかでもよくあるでしょ? 『それぐらい分かるでしょ』って前提で話を進めて、後から取り返しがつかなくなる様な。其れと一緒かな」

それはもう、戻れないのではなかろうか?

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


人の性格は一筋縄ではいかない。

と前に申し上げたと思います。

だから一言で表すのは非常に難しい。


ちなみにこの子の上司。

人間大好き。

けれども物言いが鋭い。思った事はズバズバ言う。

それなりに人に対する偏見がある。

喜怒哀楽が分かりやすい。

だから『嫌う』というより『困惑』という感情。

嫌いじゃないんですよ。

相手が人間大好きで、嫌がらせで否定してないって分かるから。

『本人の中』では『全く違う言葉』だと認識しているから。


けれども体感的に上に立つ人、先輩ではなく、課長、部長に当たる方々、そう言う人々は説明が難解。

長くものを見てきて、より相応しい用語を選別して説明するから。

だから必然的に専門用語が多くなるんです。


私の小説でも当たり前に行われている事です。

例えば私の中で『幼稚』と『幼い』の違い。

『幼稚』というのは蔑みのニュアンスがあります。

『良い大人がそんな事して、恥ずかしくないの?』という感情を込めて使います。

けれども『幼い』というのは愛嬌という意味が含まれてます。

『ちっちゃい子があどけない事して、可愛いなぁ』みたいなニュアンス。

似てるけど違うんです。


先輩はまだ相応しい言葉の選別よりも、相手に分かるかに重点を置いて説明する方が多い気がします。

幼稚と幼いの違いを問われても、『大体そんな感じだよ』と返してくれるということです。


んでもってわざわざそうするのって、『これぐらい分かるでしょ』『自分が分かるなら君も分かるよね?』という他者に対する過大評価があると思うんですよ。


お上に立つ人って、そういう人々が多い。

そんな気がします。

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