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愛はときめきに象られている

作者: 黒楓

今日の“金曜 女のドラマシリーズ”は黒楓が担当いたします<m(__)m>






何回目かのデートで、

季節外れなのに……

カレから

「海、見に行こうぜ!」って誘われ、初めてクルマに乗せられて

134号線を流し、白いタイル張りのホテルへハンドルを切られた……


その時……

お互いの“魂胆”を明け透けにさせた勝負下着はまだ持ってはいるけど……引き出し“地層” の下の下で、日常使いの物に覆い隠されている。


結婚当初の「まだまだ二人っきりを楽しみたい」と言う甘い夢心地は……両家からの“圧”と現実的な“タイムリミット”の前に消え失せ、“いたす”前にベッドサイドの引き出しからモノを取り出して使う代わりに、起き抜けに小数点第二位表示の体温計を咥える事となった。


そして……

結婚して5年、“行為”は完全に二人のノルマとなり、()()()()()()私は独りで嗚咽を噛み殺し、“用の無い日”のカレは夜勤や“飲み”に逃げ込んでドブの様なニオイで帰って来る。


そのニオイがこびり付いている気がして、鳥肌が立ってしまう私はムリムリにカレを受け入れノルマをこなしていると言うのに!!

結果がダメで泣き濡れる……


こんな日常が待ち受けるマンションへは……私だって帰りたくない!!


「でも私が投げ出すわけには行かない!!」

「この辛さもきっと報われる!!」


そう自分に言い聞かせるしか無かった。


そんなある日、夜勤日勤だったカレが脱いだパンツは新品だった。

上は首のくたびれたTシャツのままだったので問い質すと曖昧な答えしか返って来なかった。


でも、ノルマをこなす事の方が先決なので私は色んな言葉や感情を飲み込んだ。


多分それがいけなかったのだろう。


カレはドンドン小綺麗になり、肌の色艶も5歳は若返った。

それにつれてカレの中の私の存在はますます希薄になって行く……

ベッドの上でも私への扱いはぞんざいで……

その“瞬間”が近付くにつれ、カレは目を閉じ……私でない“誰か”を脳裏に描いているのは明白だった。


この屈辱に切り裂かれながら私の骨身に滲みた事……


『愛はときめきに象られて(かたどられて)いる』



だから私は、抜け殻になった“像”に何かを詰め込まなければならない。


そうだ!!


どうせ詰め込むなら“ときめき”がいい!!


考えてみれば、今の私の日常に“カレ”は殆ど存在しない。


だったら!!

存在の<濃い(こい)(ひと)>は見方を変えれば<(こい)(ひと)>にもなる得るのでは??



その結果が私の中で()()()()のもありなのでは!…………なかろうか?




                         

                         おしまい





ここのところ迷走の黒楓です。


お目汚し申し訳ございません<m(__)m>




ご感想、レビュー、ブクマ、ご評価、いいね 切に切にお待ちしています!!

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