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「それで、シジマさんはこれからどうするつもりだ」
……この子を連れて、アレノマ王国を出ようかと。
一国のやらかしだけで北方諸国全てをどうこう言うのもアレなんですけど、
魔導国関連のごたごたにはこれ以上巻き込まれたくないです。
それに、あんな風にうちのツェリアさんに懐いてくれていますし。
「美味そうだな、あのおにぎり」
残念ながらあれは、シジマ家の家族専用のごちそうですから。
いかにギルマスさんといえど、お裾分けは無理ですよ。
「ふん、ならいいぜ」
「家族専用ってセリフ、言質を取ったからな」
はい、お任せあれ。
ってことで今回の件ですが、
出来ればヴォグノールさんにはお目こぼしを期待したいな、なんて。
「……指名依頼、受けてもらえるか」
「ベルナエリのギルドマスターから直接の、だ」
……どうぞ。
「この町で無銭飲食した未成年の娘を、責任持ってエルサニアまで護送してくれ」
「『アンノウン』クラスの冒険者さまなら、アレノマ全土に発令している厄介な手配もスルー出来るだろ」
冒険者パーティー『シジマ家御一行』
パーティーリーダーのヤツタカ シジマ、
確かに承りました。
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こんな感じで、アレノマ王国から撤収することになりました。
現在、リグラルト王国との国境目指して南下中。
獣人娘さん改め、ペルネリエラさんは、
ツェリアさんにおんぶされておねむ。
もちろん拘束は解除済み。
正直、いま懐いてるのはツェリアさんにだけって感じですが、
うちのみんななら、すぐに仲良しさん出来ると思います。
『ハーレム要員じゃなくて、娘ポジション?』
まあ、そんな感じで。
チミコさん的には、妹ポジション、かな。
『責任持って、あんなことやこんなことを教育致す所存!』
……頑張ってね、チミコお姉ちゃん。
「私の『転送』で国外脱出しないのは、何故?」
ゆっくり時間を掛けたいから、かな。
あんな感じでおんぶされながら旅したりするのって、結構心に残ると思う。
サイノさんの『転送』がイヤってわけじゃないですから。
「ふむ、それがシジマ家流」
「正確には、ロイさんファミリー流、かな」
うん、確かにそんな感じですよね。
「何となく、後を引きそうな案件だよね」
「ヴォグノールさんの話しでは"某魔導国"ってことだったけど、きちんと国名を聞いておいた方がよかったんじゃないかな」
旅の行き先もトラブル対処も行き当たりばったりばかりで、
みんなにはこれからもいろいろと迷惑掛けちゃいそうだけど、
末永くよろしくお願いします。
えーと、"後を引きそうな案件"って、
モルガナさんの"導き"じゃないですよね?
「それもまたサプライズなり」
「ひとりでビクビクするくらいなら、めいっぱい家族を頼ればよかろう」
……頼りにしております、皆さま。
「……お腹、すいた」
初めて聞いたセリフがそれですか。
まあ、いっぱい食べて、早く大きくなってくださいな。
ちなみに、ペルネリエラさんの好きな食べものって、何です?
「……ツェリアさんのお料理全部」
「あと、ペルネって呼んで」
はい、聞こえましたか、皆さん。
これからは"甘えん坊のペルネさん"って呼んで良いそうですよ。
いや、"食いしん坊のペルネさん"かな?
「間違いなく、近接無双な"暴れん坊のペルネさん"だから、口撃はほどほどにね」
……それも"導き"じゃないですよね、モルガナさん。
そして旅は続く。
あとがき
筆が七転八倒の末、結果こういうカオスな展開に。
お話しの迷走っぷりが、それすなわち迷い子。
まあ、良い感じに着地さえ出来れば、
後は明日の自分に丸投げってことで。
つまりは、これからもこんな感じでよろしくお願いします。




