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翌朝、目が覚めてすぐに、ちょいとトラブルが。
いえ、隣で寝ていたアマツさんを見てパニクっちゃっただけですが。
そういえば、男衆は俺の部屋で寝たんだっけ、
などと思い返しながら、
爆睡しているアマツさんを起こさぬように身支度して居間へ。
女性陣は全員お目覚めのようですね。
おはようございます、皆さん。
「……ごめんなさい」
どうしました、ツェリアさん。
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どうやらあの獣人さん、見事にエスケープに成功した模様。
睡眠不要だからと居間で寝ずの番をしてくれていたイオタさんが、
朝食準備のために起きてきたツェリアさんに挨拶した、
ほんのちょっと目を離した隙に居なくなったそうです。
うん、あの獣人さんにしてみれば、
眠ってる間に知らない場所に連れ込まれて、
その上、勝手にお風呂とお着替えさせられて、
しかもめちゃウマなごちそうが食べ放題で。
……確かに、混乱して逃げ出したくもなるかも。
でもまあ、ここを出て行く時にみんなが何かされたってわけでもないし、
背負ってたちっちゃなバッグも洗濯済みの冒険者服も、
ちゃんと忘れずに持っていったみたいだし、
今回は縁が無かったってことかな。
「とりあえず、まずはみんなで朝ごはん」
「これからのことは村の人たちと一緒に考えるってことで」
いつの間にか起きてたアマツさん。
あの前向きな明るさが、みんなの安心感の秘訣、かな。
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集会所で、村長さんを交えての相談会。
あの獣人さんからは直接の被害を被っていないこと、
むしろ荒くれ者どもを追っ払ってくれたこと。
村のみんなは、怖がるよりも感謝してくれているようです。
「俺たちは、もう用心棒しなくてもよさそうだね」
出張用心棒、お疲れ様でした。
では、俺たちも出立しますね。
途中でベルナエリに寄って、
何か追加情報が無いかギルマスさんに聞いてみます。
「シジマさんたちも、お疲れさま」
「わざわざ呼び出したりしちゃって、ごめんね」
「ペンネッタに寄ったら、いつでも遊びに来てよ」
「うちのみんなも、めっちゃ名残惜しそうだしさ」
そうですね、みんなすっかり仲良しさんです。
ツェリアさんは、ナナミリスさんとレシピ交換。
チミコさんは、イオタさんのお胸でご満悦。
モルガナさんは、ヴェルモさんと何やら話し込んでおります。
サイノさんは、メリシェラさんを追っかけてますね……
『竜の里の方が落ち着いたら、長老たちにアネッサさんのことを相談してみます』
『結果は後でこちらから連絡しますが、今すぐ動けなくてごめんなさい』
ありがとうございます、レミュさん。
俺たちのぶらり旅はイオタさんがいつでも捕捉出来るそうなので、
そちらの都合の良い時にでもアネッサさんに会いに行きましょうね。
というわけで、アルビ村の騒動も無事に (?)解決。
それでは、シジマ家、出立!




