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 介抱された荒くれ冒険者たちは、全員そそくさと逃げ帰りました。


 あれだけの人数がたむろしていたのに、今や村の周りはすっからかん。



 ゴミとかを残さず綺麗に片付けて撤収していったのが、


 何だか微笑ましいですね。


 彼らなりの、冒険者としての矜持なのかな。




 あー、せっかくの鏡の賢者さんからのご指名依頼だったのに、


 いつの間にやら問題が解決しちゃってたわけで。


 俺、今回は本当にナニもしてないんだけど……



「いんじゃないの、解決したことだし」

「それとも、謎の暴れん坊を追っかけちゃう?」


 いやいや、荒事はご勘弁ですって。


 ただ、そんなアブないヤツにこの村の周りをうろうろされるのは怖いですし、


 ちゃんと正体を調べる必要はありますよね。


 サイノさんの超『探索』の方には、怪しいヤツは引っかかっていませんか。



「……怪しい気配は特に無し、かな」

「森の方に凄く大きな反応はあるけど、これってレミュさんだと思う」


 ふむ、正体不明の暴れん坊はめっちゃ強いだけじゃなく、


 気配の隠し方も超一流ってことですか。


 サイノさんが見つけられないのなら、俺の『創造』でも無理っぽいかも。



「じゃあ、俺の方からレミュさんに注意喚起しておくね」

「森に変なのが来たらとっちめておいてって」


 アマツさんたちは村から撤収しないのですか?



「うん、もうしばらくこの村の用心棒するよ」

「一応この村って、俺にとってはこっちの世界での故郷みたいなもんだし」



 では俺たちも、村の皆さんの了承をいただけたら、もう少し滞在しましょうか。


 住んでる場所近辺に怪しい暴れん坊が潜伏しているなんて、


 やっぱり怖いですもんね。



 どんだけ強いのか分からんヤツとの荒事は極力避けたいのですが、


 せめて相手の正体くらいは調べないと。




『正体って、これ?』




 ---




 森からひょっこりと出てきたのは、俺と同い歳くらいの娘さん。


 赤髪ショートヘアの可愛らしい乙女なのですが、


 人ひとりを軽々と肩に担いじゃってますけど……



「どしたの、レミュさん」

「狩りの獲物にしては物騒だけど」



 おっと……



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