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 村の集会所で、シジマ家・アマツ家、お茶会ちっくに歓談中。



 シジマ家は、


 先ほどモルガナさんとサイノさんも戻ってきて、全員集合。



 アマツ家は、


 アマツさんと、物資を運んできてくれたイオタさん。


 村の外にいるレミュさんは、引き続き森の見張り番。


 他の奥さまたちは、ペンネッタのご自宅でお留守番中だそうです。



 お互い、自己紹介も済ませましたし、


 いよいよ本格的に作戦会議。




 ---




「シジマさんの『創造』って、ホントに何でも出来ちゃうの?」


 えーと、使い手の俺がまだ未熟なので何でもってわけではないのですが、


 やりようによっては今回の件を荒事抜きで済ませられると思います。


 問題は、具体的に何をどうすれば良いのかがさっぱりってことなので、


 この件について詳しいアマツさんたちにお知恵を拝借したいのですが。



「えーと、どうしよ」

「イオちゃん、なんか思いつかない?」



「……」



 はて、イオタさんの視線がロックオンされている先には……チミコさん?



「あーごめんね、イオちゃんって可愛い系に弱いもんね」

「申し訳ないけど、チミコさんにちょっとだけスキンシップとかお願いできないかな」



『願ったり叶ったり潜ったり!』



 ぱたぱた、もぞもぞ、むにゅり



 あちゃぁ、初対面なのに全力"お胸ダイブ"ですか。


 ……それで、チミコ先生のご感想は?



『みずみずしい触感と爽やかな香り』

『まさにもぎたてフレッシュ!』



 それはよござんしたね。


 旦那さんの目の前で堂々と人妻さんに"お胸ダイブ"しちゃう、


 その勇気に乾杯。



 えーと、会議の方を進めましょうか。


 って、うちの乙女たちが何やら夢中になってますが。




「さっくりとした食感と爽やかなハーブの香り」

「まさに焼きたてフレッシュ!」


 もしもし、ツェリアさん。


 食レポがチミコさんクオリティしちゃってますよ。




「おみやげでいただいた、ナナミリスさん特製のハーブクッキー」


 もぐもぐ


「まさかツェリアさんまでもが即堕ちとは……」


 もぐもぐ



 ちょっと、モルガナさん。


 ちゃんとアマツさんにもお礼を言ってから手をつけてくださいな。


 そんなハイペースで頬張っちゃうなんて。




「……お菓子道、その奥深さに震撼」

「カテゴリーとしては近しいが、料理道とは明らかに異なるのは何故」

「例えるなら、同じジゴロ系召喚者であるアマツさんとアランさんの方向性の違いのような……」


 あー、サイノさんまで妙なトリップしちゃってますよ。




 すみません、アマツさん。


 とりあえず俺たちだけでも、真面目に作戦を考えましょうか。



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