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異世界転生俺TUEEE~女難の冒険者~  作者: 頭のおかしな神
第三章 冒険者ギルドと毒を吐く少女
77/139

077, 0-45 幕間・毒舌プリーストの選別

・エミリアの選別



前回のあらすじ

 カナリッジは滅んだ

奇人という二つ名が付き15歳になったジョニーは、大鬼将軍オーガジェネラルを1人で倒してしまった。

ジョニーは格好良い。

綺麗好きでいい匂いがする。

頭も良くて、親切で礼儀正しく、思いやりがある。

実力もあって、お金を稼げる。

そして、時折見せる可笑おかしな振る舞いも魅力だと、女性達に噂されるようになる。



マザー・ウィニーは言っていた。

誰にでも運命の相手が1人はいると。

沢山いる人もいると。



ジョニーは私の運命の人。

だから私は、ジョニーに近づく女性達が運命の人かどうかを見極める事にした。




酒場で給仕として働いているリビーさんが女性受付のプルネラさんと話している。

「奇人は当たりかもな~~~」

「当たり?」

「ちょっと若すぎるけど・・・、金払い良いし、顔も良いし、面白いし、結婚しても飽きそうにないじゃん」

「けっ、結婚!ダメだし!ジョニーはダメだし!」

「駄目ってなんだよ。あ~~~プルネラは奇人苦手だもんな~~~」

「別に苦手じゃないし・・・。最初は変な奴って思ったけど・・・、スタンプ押せるようになったし・・・」

「なんだよ~~~。プルネラも狙ってたのか~~~」



(この人達は駄目)



私は2人に近づきおごそかに言う。

「あなた達はジョニーの相手に相応ふさわしくありません」

不満げな顔でリビーさんが言う。

「あっ?なんだよエミリア。お前にそんな―――」

「知ってるんだから」

「何を―――」

「スープをわざとこぼしてお金をくすねてるの知ってるんだから!衛兵に言ったら奴隷落ちなんだから!!」

「ちょっ、声でかい声!それは洒落しゃれにならないやつだから!」

呆れた顔でプルネラさんが言う。

「そんな事してたし?」

「知ってるんだから」

「わ、私は何もやましいことないし・・・」

「商工会長の愛人って知ってるんだから!コネ採用って知ってるんだから!!」

「それ言っちゃダメなやつだし!」

リビーさんが驚いた様子で言う。

「商工会長って・・・、えっ!あの商工会長?!」

プルネラさんが涙目で言う。

「仕方ないし。私何やっても上手くいかなくて・・・愛人になったら仕事くれるって・・・。愛人やめたら冒険者ギルドクビになって生きていけないし」

リビーさんは同情したのかプルネラさんをはげます。

「いや・・・、まぁでも立派だよ。なんだかんだで上手くやってんじゃん。スタンプも押せるようになったんだからさ!なんならジョニーと結婚すれば―――」

おかしな事を言い出したリビーさんを阻止そしする。

「ジョニーにちょっかい出したら全部バラします。盛大にバラします。街中に広めます」

「脅迫じゃないかっ!」

「2人共、よくよく心にとどめておきなさい」




こうして私は、ジョニーに近寄ろうとする女性達を追い払っていく。

ある日、1人の少女がジョニーを見つめていた。

彼女について調べると、ジョニーと同じ村出身だと判明した。

孤児院も同じで、ジョニーを追いかけ冒険者になったのは間違いない。

だから私は声をかける。



「あなたがジョニーに相応ふさわしいかどうかを見極めます・・・、アデラ!」



アデラは目を見開いて驚いていた。

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