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異世界転生俺TUEEE~女難の冒険者~  作者: 頭のおかしな神
第三章 冒険者ギルドと毒を吐く少女
63/139

063, 0-31 幕間・生意気男子の労働

・デュークの労働



前回のあらすじ

 明日から頑張ろう

俺たちの朝は早い。

御飯を食べて、冒険者ギルドへ行き、採取依頼を受ける。

採取依頼は何を採ってきても達成出来るみたいで、掲示板には何枚も貼られていた。



街の外の森まで歩いて、本を見ながら、採取する。

クリフが選んでくれたナイフは便利だ。



一度、小型のモンスターがブーツに噛み付いてきたけど全然痛くない。

アデラがナイフでグサッと殺してくれた。



夕方、冒険者ギルドに行くと、ギルマスさんがいる受付は行列が出来ていた。

スタンプしか押せない人の受付は誰も並んでいない。

俺たちは、ギルマスさんの列に並んで順番を待つ。



「これは・・・、駄目ですね」

「え?!なんでですか?」

「潰れてしまっているので、ギルドでは引き取れませんね。露店なら買い取ってくれる人もいるかも知れませんが、新しく採ってきたほうが早いでしょう」

「そうですか・・・」

「全部合わせて、銀貨8枚ですね。新人にしてはよく採れた方です。自信を持ってください」

「はい・・・」




「銀貨8枚か・・・。でも、これなら金貨4枚貯りそうだな!」

「足りない・・・」

「え?どうしてだよ・・・。金貨1枚は銀貨10枚だろ・・・、なら―――」

「宿代の金貨4枚も必要だよ。だから金貨は8枚必要なの・・・」

「そうだ、宿代・・・。いや、大丈夫だよ!ギルマスさんも新人にしてはよく採れたって―――」

「御飯を我慢しよう」

「え?!」

「今日から御飯を我慢して、明日からもっと頑張れば、金貨8枚貯められると思うの。だから・・・今日から御飯は食べない!」

「でも、それはちょっと無理なん―――」

「食べない!!」

「わ、わかった、食べない」




その日から俺たちは御飯を我慢して、訓練をしながらお金を稼ぐ。

アデラは手先が器用で、採取もすぐにうまくなって、なんとか金貨8枚稼ぐことが出来た。

そして露店で革鎧を買って宿屋に戻る。



「デュークが着ていいよ」

「え?!でも・・・、俺はそのうち着れなくなるんじゃ・・・」

「デュークが着れなくなったら私が着る。一緒に買ったから・・・最初はデューク」

「そ、そうか。ありがとう」

なんだかちょっと難しくて、アデラに手伝ってもらいながら革鎧を着てみる。

「どうかな・・・」

「冒険者みたい」

「俺もう冒険者だよ」

「うん、でも冒険者みたい」

「そっか、冒険者みたいか・・・」

(これならゴブリンを倒せるかな・・・)




次の日、冒険者ギルドの酒場にいたジョニーに会うと・・・、俺たちは叱られた。



「お前ら、一体何を考えている・・・」

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