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異世界転生俺TUEEE~女難の冒険者~  作者: 頭のおかしな神
第二章 孤児院とエロシスター
44/139

044, 0-24 幕間・謀略女王の虐殺

・ルクレーシャ=クロトーの虐殺



前回のあらすじ

 イケメンハンターが大勢いたんだね

この世界、灰火草はいかそうという草があって、それを煮詰めると油が取れる。

この灰火草はいかそうから取れる灰火油、かなりヘンテコな油だ。

火を付けるとスゴい高温で燃える。火葬の時とかに使って、遺体など短時間で灰になるそうだ。ちょー怖い。

この油は料理にも使う。水で薄めて・・・、水で薄めると火力が下がるそうだ。

油を水で薄めて熱したら、水が弾けて酷いことになるんじゃ、と思ったけど、この油は完全に水と融合するらしく問題なし。

気化もせず、適当に樽に入れておいても問題ない。管理も楽ちん。




そんな不思議な油を、煽動の合間に各地の領地で忍者部隊所属の貴族が買い集めた。

忍者部隊は、その油樽を魔法の袋に詰めて東の公爵領に行き、光学迷彩の魔法で姿を消して、適当に村人を殺した。

見えない敵に恐怖し逃げ出した村人を見逃して、村に火を付ける。これは油を使わずに適当に付ける。

逃げ出す村人に紛れて街に入る。最初は光学迷彩の魔法を使って街に入ればと思ったけど、グリゼルが「街ならエルフがいるかもしれません」と指摘してくれた。

普人の国にあまりエルフはいないけど、全くいないわけじゃない。エルフに光学迷彩の魔法は通用しないし、そんな魔法を使ってる奴がいたら怪しすぎる。

この世界は街に入る時、身分確認もなく、通行料を取られることもない。夜間の出入りだけ身分確認される。街門も閉じられてるし、モンスターがいる世界で夜に出入りする奴は怪しいって理由だ。

だから普通に、街門が開いてる時間帯に、村人っぽい格好で逃げ入れば、怪しまれることもない。

「見えないモンスターに襲われたんだ」という知らせを受けた騎士団が、村の調査のために街から離れる。

その間に忍者部隊は衛兵を間引く。調査から帰ってきた騎士団も街の外で殺す。光学迷彩の魔法があれば一方的に殺せる。

そうやって街の防衛力を落としたら、灰火油を撒いて、火を付ける。

街の人間を焼き殺し、門の前で待ち構え、魔法の力で火に耐えて、逃げだした者も殺す。

これを何度か繰り返し、街を3つほど焼いた。数や燃やし方は現地の人のアドリブだ。街の効率的な焼き方なんて私知らないし。




なんでこんな事をしてるのかと言えば、士気を落とすためだ。別に好きでやってるわけじゃないよ。仕方なくだよ仕方なく。

戦争は士気が大事だ!ってよく聞くし、領地が焼かれれば困るよね、ってことで燃やした。

最初は「ゲリラ戦術ですよ・・・」と、ドヤ顔だった私。でもよく考えたら、ゲリラ戦って兵士相手にやるもんだった気がする。

私は、のほほんと暮らしていた一般人を焼き殺したのだ。

これはあれだよね・・・テロだよ!テロの語源はテロル、恐怖って意味だよね!漫画で読んだ。



でも、これだけじゃなんか物足りない。もっとなんか・・・恐怖のどん底に叩き落とすような事しなきゃね。

そこで私は、死体を有効利用することにした。もったいない精神ってやつだよ。




ある所に小さな国がありました。小さな国は大きな国に戦争を仕掛けられました。とても勝てないと絶望する国民達・・・。

でも王様は敵を捕まえて、部下に命じます。「串刺しにして並べよ」と。

部下は嫌がりますが王様の命令です。仕方なく串刺しにして、地面に突き立て並べます。

それを見た敵兵は怖くて逃げ出し、見事に国を守りましたとさ。




前世のそんな偉大な王様の話を思い出し、私は真似ることにした。

串刺しにした死体を、街道沿いに並べ立てていく。

それを見た行商人が恐怖に震え、いろいろな場所で噂が広まる。

それが東の公爵勢力の陣地にも伝わる。

衛兵や騎士は動揺する。彼らにも家族はいるのだ。

ついでに何人か貴族を殺して、天幕で串刺しにして、立てておく。

様子を見に来た人が発見して、見張りもいるのにどうやったんだ、と恐怖と動揺が広がる。

そんな感じで恐怖で震える人々に、私は手を差し伸べた。なんと言っても私は可愛い聖女様、助けてあげなきゃね。

東の公爵を差し出せば見逃してあげますよ、っとお手紙を出したのだ。

でも、数ヶ月待ってもノッてくる人はいない。ノリが悪いな~と思ったので、東の公爵本人にお手紙を出した。

家族みんなでゴメンナサイすれば許してあげますよ、怒ってないよ、ってお手紙だ。

この手紙には貴族や王族が使う印鑑を押しておく。約束は破りません、って証だ。

それを見た東の公爵は、兵を解散して、家族を連れて王城にやって来た。

だから、近衛騎士を率いるライナスさんに捕まえてもらった。

ノコノコやって来るなんて、間抜けだね。

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