028, 2-04 イケメン師匠と剣術訓練
前回のあらすじ
シスター師匠のムチムチ格闘教室!
エロシスターとのエッチな訓練は、なぜかイケメン衛兵との訓練になってしまった。
今では毎日、俺に剣術訓練するという名目で、エロシスターに会いに来る。
孤児院の裏庭でイケメン衛兵と向き合う俺。そんなイケメン衛兵を幸せそうに眺めるエロシスター。
なぜだ!俺が何をしたというのか・・・神よ、どうか答えてください!!
そんな思いで訓練する日々。
そんなイケメン衛兵ことイケメン師匠は、意外なことに教え上手だった。
基礎トレーニングは筋トレやストレッチ、剣術理論もスポーツ科学のようだった。
体のどの部分がどこまで動くのか、関節の可動域や間合い、力の入れ方や体重移動、そういったことを丁寧に解説していくのだ。
体をゆっくり動かしながら、どれだけ正しい動きをすればいいのか意識しながら剣を振る。ゆっくりなのに結構きつい。スポーツ選手がフォームを見直しているみたいだ。
この街の衛兵はこんなことを教わるのかと感心したら「俺の師匠はあそこにいるぞ」と指差す先には図書室が。どうやら図書室にそういう本があるらしい。文字がもうちょっと読めるようになったら図書室で色々読んでみよう。
俺が6歳になり、だいぶ経つと、文字も読めるようになってきた。
図書室で本を読み、わからないことがあるとエロシスターに飛びついて質問する日々。
剣術訓練の合間に眠くなるとエロシスターに膝枕してもらい昼寝をする。むっちりとした足は非常に寝心地よく、俺を天国へといざなう。
俺が8歳になった頃、孤児院に新しい子どもたちがやってきて、上の子どもたちも流石にやばいと勉強を始める。
俺とエロシスターの蜜月の時間を邪魔し始めた孤児たち。
仕方がないので、お手伝いの時と、剣術訓練の休憩中にエロシスターに甘える。
この頃になると基礎トレーニングは自主練になり、剣術の立ち合いが始まる。
木剣を持ってイケメン師匠に向かっていく俺!
あっさり木剣を弾かれる俺・・・。
俺はまだ8歳だ。勝てるわけがない。
しかし、立ち合いになると「視線の動きを見ろ」「相手の考えを読め」とかわけのわからない少年漫画の師匠みたいなことを言ってくる。
俺がわからないと素直に言うと「ジョニーは冒険者になるんだし、戦う相手はモンスターだから必要ないかもな・・・忘れてくれ」とか言って馬鹿にしてくる。
ちゃんと説明できないからって、俺のせいにするなよ。イケメンだからって何してもいいと思うなよ!
俺の機嫌が悪いと気づいたのか次の日、イケメン師匠は剣を持って追い打ちをかけてきた。
「俺に一太刀いれることが出来たら卒業だ。その時は卒業の証に、この鋼の剣をやろう」
そんな事を言いながら剣を見せびらかしてくるイケメン師匠。なんの嫌がらせだ!無理だと思ってるなこいつ。
剣は高い。冒険者になると決めてから俺も武器屋なんかに顔を出してみたが、一番安い青銅の剣で金貨8枚ぐらい。鋼の剣は金貨10枚ぐらいだったはずだ。
この街の鍛冶屋は、魔法の力を使い数十分で剣を作った後に客に合わせて調整していく人と、前世の鍛冶屋みたいに型に溶かした金属を流したり、打ったりする人がいる。
魔法はイメージなので、イメージがうまいかどうかで、どういう鍛冶屋になるかが決まる。
当然、魔法で客に合わせるほうが高い。言ってしまえばオーダーメイドだ。金貨30枚ぐらいかかる。
鉄貨が一番価値が低く、銅貨、銀貨、金貨と価値が上がる。10枚で上の貨幣と同じ価値になる。
大金貨とかはない。なんと言ってもこの世界、魔法の袋がある。
魔法の袋は魔石が付いており、魔法が使えない者でも出し入れできる。
収納空間を作成するとき魔力を大量に使うが、空間維持に使う魔力は少ない。どんな容量でも10年は持つ。物の出し入れの魔力消費もほぼない。
空間容量によって値段が変わるのは、この時に消費する魔力が理由だ。空間が大きいほど、当然魔力も多く必要になる。
気をつけるべき点は、長く使いすぎて魔力切れを起こすと、周りに物が溢れ出てくることぐらいだ。
しかし、魔石に魔力を込めればいいだけなので、そんな事故はまず起こらない。
容量が大きい、高い魔法の袋は、空の魔石に購入者の魔力を入れて作る。そうしないと普通の魔法使いは後で魔力補充できない。
魔法の袋は手を突っ込むと何が入ってるのか感覚でわかるので、金貨の枚数どころか含有率の違いまでわかる。つまり悪貨、偽貨幣などは作ってもすぐバレる。
持ち運びも計算も楽だから、大金貨など作る必要もない。魔法の袋ができる前は、そもそも貨幣経済はそこまで浸透していなかったようだ。
ちなみに、魔法の袋に頭を突っ込むと死ぬ。窒息死だから即死ではない。すぐに頭を出せば大丈夫だ。気圧とかどうなってるんだ?空気と一緒に入れば大丈夫なのか?と思うが、魔法だからな。あまり深く考えても仕方がない。
貨幣に彫られている文字や絵などは時代や国によってまちまちだが、1200年ぐらい前に商人ギルドを作った異世界転生者が、貨幣の含有率など統一したらしい。
どの国で発行された貨幣でも価値は同じ、つまり世界共通だ。
一応、為替手形や小切手みたいなものもあるが、商人すらあまり使わないそうだ。
この街では3人家族で一日銀貨2、3枚で生活するので、金貨10枚など孤児の俺には手が出せない。
人妻信徒の家でお手伝いなどをしてお駄賃をもらっているが、銀貨1枚すら貯まっていない。
お手伝いは妄想すれば時間の流れは早く辛くないが、金がないのは辛い。
はぐれゴブリンぐらいなら木剣でなんとかなるかな、という軽い感覚で現実逃避していた。
しかし、思わぬ形で剣が手に入るチャンスが巡ってきた。
イケメン師匠は嫌がらせのつもりみたいだが、俺は絶対にその剣を手に入れてやる。金貨10枚失う恐怖を味わうがいい・・・。
そして俺が9歳になった頃、訓練の休憩中にいきなりエロシスターが俺にセクハラしてきた。
まさか、俺の輝く肉体美に魅了されてしまったのか!悪いなイケメン師匠、エロシスターは俺のもんだぜ。
しかしセクハラではなかったようで、背中に手をおいたエロシスターが「やっぱりジョニーはもう使えそうね」と言うと、俺の中に何かよくわからない力があると感じ取れるようになった。
これはまさか・・・。
「ジョニー、それが魔力よ。冒険者になるなら魔法が使えなきゃね」
エロシスターは俺に魔力感知をしてくれたのだ。




