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異世界転生俺TUEEE~女難の冒険者~  作者: 頭のおかしな神
第五章 赤エルフと青エルフ
135/139

135, 0-80 幕間・精霊女王の学習

・フニャフニャ=ムメ=ヒャワヒャワの学習



前回のあらすじ

 フニャ様

研究をするとなれば――やはり本を読めたほうがいいでしょう。

どうしてだか言葉はわかります。けれど机に積まれている本の表紙に書かれた文字はさっぱり分かりません。

しかし、字を覚える前にこの場所がどんな場所なのかを知る必要がありますね。

「ここは、安全な場所ですか?」

「安全・・・?」

「先程、侵入者が暴れていたようなので・・・」

「あれはエルフの国始まって以来の暴挙です!二度と起こりません!!」

「すごい大事件だったんですね・・・」

「この場所は女性以外入っちゃダメなのです!!」

そこからメーリの力説が始まりました―――。




この場所は、『乙女の花園』と呼ばれる巫女達が精霊研究をするための区画であり、男子禁制の場。

警備する神官兵も女性だけで構成されている。

精霊教は国教であり、精霊と言葉をかわすことが国家の重要課題の一つ――その研究をしている巫女達は万全の体制で守られているそうです。

そんな場所に侵入してきたあの男は、テロリストということでしょうか・・・。

いいえ、たしかあの男は―――。



「正しき信仰、とは、どういう意味ですか?」

「エニュモルマルファルス教徒たちの戯言たわごとなのです」

「エ、エニュ?」

「エニュモルマルファルスです。創造主だからって偉そうに色々口うるさく言ってきて、みんな嫌ってるです!」

(創造主を嫌ってるんですか・・・?)

メーリはずいぶんと怒っているようですし、宗教関係は地雷が多そうなので何かを言う気はありませんけれど・・・、エニュモルマルファルスが創造主ならばそちらを信仰したほうがいいのでは・・・?戒律かいりつが厳しいのでしょうかね、エニュモルマルファルス。

(変な名前の神ですね)

いえ、前世でも変な名前の神様は結構いましたからね。そう、おかしくはないでしょう。私にいたっては人の名前をとやかく言えません。私の名前、フニャフニャ=ムメ=ヒャワヒャワですから・・・。



「精霊とは、このあたりにあるフワフワと浮いている光のことですか?」

「そうです。精霊様です!」

赤色の光は、火の精霊・イフリートン。

青色の光は、水の精霊・ウンディーヌン。

緑色の光は、風の精霊・シルフィーン。

黄色の光は、土の精霊・グノーン。

精霊から力を借りる精霊魔法を使えるようになるのがエルフ達の悲願――。

「精霊魔法とは、失われた魔法なのですか?」

「えっと・・・誰も使ったことはないのです・・・、でもエルフなら使えるはずです!」

「それはどういう・・・」

「異世界転生者様の教えです!!」

「異世界・・・転生者?!」

異世界転生者―――異なる世界の様々な知識や技術を伝える偉大なる人々。

エルフの国に生まれた異世界転生者が光る球を見て『これは精霊だ!力を借りれば精霊魔法という強力な魔法が使えるはずだ!!』と言ったのが精霊教の始まり。

元々、エルフ達は創造主であるエニュモルマルファルスを信仰しており、光る球は魔力の塊という認識。エルフは魔力を視認できる種族で他の種族には光る球は見えない――だから魔力の塊だろうと考えられていたそうです。

しかし、エルフが独占していた魔法具制作の技術が流出し――エルフの衰退を危惧した者たちは、精霊魔法という独自の魔法が使えればと考え、精霊教が国教に―――。

今でもエニュモルマルファルスを信仰するエルフ達はいるようで、他種族へ優しくすることや、森を大事にするように、という神託に従い――森に集落を作り暮らしているようです。

話を聞いてみると精霊という存在も精霊魔法にもなんの根拠もありませんね。異世界転生者が言っていたから、というだけで・・・。

そして、私以外にもいたんですね、異世界転生者。実は異世界転生者なんです――と言うと騒ぎになりそうなので、記憶喪失のフリを続けましょう。



「窓から入ってきた時、メーリは光っていましたよね。あれが魔力ですか?」

「は、はい、その・・・私、あんまり魔法が得意じゃないんですけど・・・」

「見せてもらえますか?」

「はい!がんばります!!」

先程見たときと同じあわい光――けれど、なにか文字が見えますね・・・。本の表紙は読めませんでしたけれど、光の表面に浮かぶ小さな文字は読めます。

「ᛃᛟᚹᚨᛁᛋᛁᚾᛏᚨᛁᚲᛁᛃᛟᚢᚲᚨ」

なぜか異世界の言葉がわかるように――とても不思議な感覚で口にすれば――内側にある力が溢れるように――私の体もあわく光り―――。

「巫女様!魔法、思い出したんですか?!」

「いいえ、浮かぶ字を読んだだけです」

そう言った直後――私の光が消える。

「消えてしまいましたね」

「魔法を維持するには魔力コントロールが必要なんです。私はそれが下手で・・・。でも、巫女様はお上手でしたから!きっとすぐに上手になりますよ!!」

必死に励ますように言うメーリの光も消え――少し落ち込んでいる様子。集中力が必要なのでしょう。

「あの文字は何なのですか?」

「魔法言語です。唱えると魔法が使えます。エルフにしか見えないのです!エルフはすごいのです!!」

元気を取り戻したメーリの話を聞いて魔法や魔法具について学ぶ。

少しだけ天然っぽいメーリ。けれど巫女見習い、女王候補というだけあって様々な知識を持ち合わせているようです。

現状を考えると、この娘くらいが丁度いいかもしれませんね。

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