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異世界転生俺TUEEE~女難の冒険者~  作者: 頭のおかしな神
第五章 赤エルフと青エルフ
127/139

127, 0-72 幕間・双子エルフの捜索

・イフリンとディーヌの捜索



前回のあらすじ

 夢追い人のジョニー

翌朝―――目を覚ました双子エルフがソーニャを起こしに行くも――ソーニャの姿がありません。

心当たりを探してみるも見つからず――ダイニングルームには客人と朝食の準備をしている母の姿。

「ソーニャを見ませんでしたか?」

「いや、私は見ていない」

「アタシも見てねぇな」

客人二人がそう言えば――母が一枚の紙を取り出し言います。

「きっとジョニーさんと一緒にいるのよ。机に書き置きがあったわ」



『見果てぬ夢を追い求め、いざ調査へ行かん!!

お昼までには戻ります。夢追い人ジョニーより』



ジョニーに懐いていたソーニャの様子を思い出し――きっとついて行ったのでしょうと安心して朝食を食べる。

しかし、食後にお茶を飲んでいるとヘルガが言いました。

「なぁ、いくらジョニーでも子供は連れて行かないんじゃないか?」

「それはどういうことだ?」

「いや、ジョニーの調査ってあれだろ。娼館調査だろ」

(娼館調査・・・?)

エルフの国に娼館はなく――双子エルフは娼館を知りません。

「い、言われてみれば・・・。ではソーニャはどこに!?」

「そりゃわかんねぇけど・・・、探してみたほうがいいんじゃないか?」

どうやらジョニーと一緒ではない可能性があるようで――双子エルフも少し心配になりソーニャを探すことにしました。



ソーニャと共に訪れたポーションびんの販売店――お菓子をねだられた駄菓子屋――帽子を買ったお店――ろくでなしが酔いつぶれていた酒場――様々な場所で聞き込みをしてもソーニャを見かけた人はいません。

「ど、どこに・・・まさか!人さらいに!?」

「そんな治安が悪い街にゃ見えねぇし、子供をさらう奴なんていねぇだろ」

「そろそろお昼です。一度家に戻りましょう」

家に戻り――母にジョニーが帰ってきたのか尋ねていると、玄関の扉が開く音が――。

「ソーニャ!」

走るセリーナの後を追い玄関へ行けば――ジョニーと手を繋ぐソーニャの姿。

(やはり一緒にいたのですね)

「ジョニーと一緒にいたのか」

ソーニャに抱きつくセリーナ――けれどソーニャは嫌がります。

「やーー」

ジョニーの後ろに隠れ、警戒した様子でセリーナを見るソーニャ。

「ど、どうして・・・。こ、怖くないぞ・・・。ほら、こっちにおいで」

「やーー」

「人さらいみてぇだな」

そんなやり取りを呆れた様子で見ていたジョニーは言いました。

「では、もうこのまま交流村とやらに行きます」

「ええ、そのをお願いねジョニー君」

そのやり取りでお別れだと気づいたソーニャが母に抱きつきます。

「ばいばい、アリサ」

「ええ、さようなら。もう勝手に街に来ちゃ駄目よ」

「うん・・・」




交流村へ向かう馬車の中――ジョニーに寄り掛かり寝息を立てるソーニャ。

どうやらヘルガも疲れているようで、ジョニーに身を寄せます。

少しだけ迷惑そうな表情をしたジョニーは双子エルフに尋ねます。

「交流村とはどんな場所なんだ?」

交流村や近くにあるダンジョンについて話せば感心した様子でうなずくジョニー。

先程までソーニャの寝顔を眺めていたセリーナが言いました。

「ダンジョンに行くのか?」

「時間があればな」

その後も当たり障りのない話をして過ごし――馬車は交流村に到着します。

ソーニャを抱いて馬車を降りたジョニーは村を歩き、一軒の宿屋へ。

男女で部屋を取り――部屋の前まで行くとセリーナが言いました。

「ジョニー、その子を預かろう」

「大丈夫か?」

「ああ、大丈夫だ」

ソーニャが目を覚まさないように恐る恐るといった様子で受け取り――部屋のベッドに寝かせます。

愛らしく眠るソーニャを眺めるセリーナにヘルガが尋ねます。

「ダンジョンに行くんじゃねぇのか?」

「ダンジョンか・・・。そうだな、ダンジョン・・・。明日でいいんじゃないか?」

「明日は森に行くんだろ」

「そうだった・・・。ジョニーも待っているだろうしな・・・」

セリーナは名残惜しそうにソーニャのほっぺをプニプニすると――。

「やーーーー!」

パチリと目を覚ましたソーニャは飛び起き、双子エルフの元へ。

「ど、どうして?!」

「やーーーー!」

近づくセリーナを見てソーニャは逃げ――部屋を出ます。

ソーニャの後を追えば革鎧を着たジョニーと一緒でした。

「ジョニー、きえちゃうの?」

「ダンジョンに行くだけだ。危ないから待ってなさい」

「いっしょに行く」

困った様子のジョニーに双子エルフは助け舟を出します。

「ダンジョンでは私達が見ていましょう」

「危険じゃないのか?」

「最初のフロアであれば問題ないでしょう」




双子エルフは慣れたものですが――転移を怖がる冒険者はまれにおり、セリーナとヘルガはジョニーに抱きついています。

「ダンジョンでは大人しくしているんですよ」

「わかった」

本当にわかっているのか、じっとジョニーを見つめるソーニャ。

転移が終わり――見慣れたダンジョンの風景――はぐれないようにと双子エルフは左右からしっかりとソーニャの手を握ります。

小部屋に入ればスケルトンが20体――ジョニー達の実力は判りませんが――。

(いざとなれば・・・助けに入ればいいでしょう)

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