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異世界転生俺TUEEE~女難の冒険者~  作者: 頭のおかしな神
第一章 ありがちな転生
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012, 0-02 幕間・生意気男子の天敵

・デュークの天敵

この村に子供は少ない。だから俺はみんなと友だちになりたかった。

俺はある日、知らない男の子が村を歩いているのを見つけた。名前はジョニーだ。



ジョニーの名前は隣に住んでるアデラに聞いた。アデラと一緒にいると俺はなぜかドキドキする。

そんなアデラが言っていたのだ。『カッコイイ男の子、いた』と。

俺はなぜかムカムカしたけどジョニーが悪いわけじゃない。

だから俺はジョニーと友だちになることにした。




「俺はデューク、一緒に遊ぼうぜ!」



急に世界が真っ暗になって、俺は地面に倒れていた。

何が起こったのかわからなかった。ただ左のほっぺがじんじんして、痛みがだんだん強くなった。

俺は我慢ができなくて、その場でわんわんと泣いてしまった。

畑仕事をしていた父さんが驚いて来てくれた。

「じょにーがー、じょにーがおれをー」

何をされたのかわからなかったけどジョニーに何かされた事だけはわかった。

後で知ったことだけど俺は殴られたのだ。一緒に遊ぼうといっただけなのに。




次の日ジョニーの父さんが家にやってきた。

ジョニーの父さんはジョニーに似てかっこよかった。

母さんは「ああいう人をイケメンっていうのよ」と教えてくれた。

俺はイケメンという言葉を覚えた。

ジョニーの父さんは俺の父さんに頭を下げていた。

父さんは「子供の喧嘩だ」とぶっきらぼうに言っていた。

母さんはそんな父さんに「嫉妬しないの」と言い、父さんは「嫉妬なんかするか」とまたぶっきらぼうに言った。

ジョニーの父さんが帰ると「デュークはちょっと遊んできなさい」と母さんに家を追い出された。

たまにこういう事があって、理由を聞いたら「大人の仲直りに必要なことなのよ」と母さんは言っていた。

きっと仲直りしてるんだ。



俺は急にアデラに会いたくなってアデラの家に行く。

家と家がすごく離れていて俺はよく、もっと近ければいいのにと思う。

アデラはアデラの母さんと何かを作っていた。

何かはよくわからない。たまに来る頭が光るオジサンにそれを買ってもらうと、お金をもらえて、お金をはらうと、色んな物を売ってもらえるのだ。

アデラの母さんは「行っておいで」と言いアデラは「うん」と言った。



「デューク、なに?」

アデラは少し変な話し方をする。言葉を覚えるのが早い子供と遅い子供がいて、アデラはちょっと遅い子供だと母さんは言ってた。

俺はすごく早いと褒められた。うれしかったけど少しアデラが心配になった。そうしてアデラのことばかり考えていたらアデラと一緒だとドキドキするようになった。

不思議に思って母さんに聞くと母さんはいつも色々教えてくれるのに『大きくなれば分かるわよ』と言うばかりで教えてくれない。

アデラにジョニーの悪口を言うみたいでなんか嫌な気分になるけど、アデラがジョニーに殴られるのは嫌だったから教えることにした。

「ジョニーに殴られた」

「ウソ!」

「ホントだよ!」

「ウソ!」

「ホントだもん!」

俺はアデラと初めて喧嘩をした。




次の日、アデラが信じてくれないので友達みんなでジョニーを待つ。

来た!ジョニーだ。ジョニーが歩いてくる。

アデラが近づこうとするので俺が止める。

俺はジョニーに近づいて、「ジョニー」と呼ぶとまた殴られた。

痛かったけど、アデラが見ていると思うと我慢できた。アデラの前では泣きたくない。

アデラはすごく驚いていた。俺たちはジョニーが何をしているのか様子を見ることにした。



ジョニーは石を拾っていた。見える石を全部拾ってポケットに入れると帰っていった。

石をどうするのか気になって、ついていくと家には入らず森に向かって石を投げていた。

そして石がなくなると、また拾いに行って石を投げていた。

俺たちはずっと繰り返すジョニーが怖くなった。誰かが言った。

「石投げだ、石投げのジョニーだ!」

俺たちは石投げのジョニーには近づかないことにした。




俺が四歳になってだいぶたった頃、ジョニーが石を投げなくなったとアデラに聞いた。アデラはまだジョニーを気にしていた。

俺が様子を見に行くと、ジョニーはジョニーの父さんと畑仕事をしていた。まだ子供なのに。



俺はジョニーに負けたくなくて、父さんに畑仕事がしたいという。父さんは「邪魔になるだけだ」と畑に入れてくれなかった。

悲しくなって母さんにどうしようと聞くと「あら、急に真面目になって」と驚いていた。

真面目なのは悪いことなのと聞くと「真面目なのはいいことよ」と頭を撫でながら褒められた。

俺は嬉しくなって母さんに父さんを説得してもらおうと思った。父さんが駄目って言っても喧嘩して仲直りすると父さんが意見を変えることを俺は知ってる。

でも母さんは「父さんのお手伝いじゃなく、母さんのお手伝いをして」と言う。

俺がジョニーに負けたくないと言うと、母さんは「あらあら」と言って笑った後「ジョニーも毎朝水汲みしてるわよ」と教えてくれた。

俺はその日から遊ぶ時間を減らして水くみをすることにした。勝負だジョニー!




でも俺とジョニーの勝負は長く続かなかった。

ある朝、父さんと母さんが目覚めなくなったからだ。

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