108, 0-66 幕間・毒舌プリーストの帰郷
・エミリアの帰郷
前回のあらすじ
おっさんをナメんじゃねぇっ!!
「まさかこんな綺麗な女性が来てくれるなんて思ってもみなかったよー」
「・・・護衛はちゃんと出来ます。安心してください」
「それは疑ってないよ」
私やジョニーが住んでいた開拓村。一度村民がいなくなってしまったけど、移住者を募って、今では領主様へ税を納められるほどになって、食糧支援も無くなったので行商人が物資を売りに行くようになったそうだ。
開拓村は中継村じゃないから護衛を雇う必要があると行商人は言った。
「6つ村を回ったら帰るから――」
「止まってください」
「な、なんだい?」
「ゴブリンです」
街道から少しそれた所にゴブリンの群れがいた。
「だ、大丈夫かい?」
「大丈夫です」
私は魔法杖を強化してゴブリンの群れに向かう。
「ゴブゴブ」
「ゴブ、ゴブー」
こちらを指差し笑っているゴブリンを退治する。
(えいっ!)
「ゴブッゴブゴブ」
驚いた様子のゴブリンを退治する。
(えいっ!)
ゴブリン達が走って逃げる。
私は追いかけて一匹ずつ退治していく。
(えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!えいっ!)
ゴブリン退治が終わり、魔石を回収して馬車へ戻ると行商人が心配してくれた。
「だ、大丈夫かい?」
私は魔法杖についた血を拭いながら答える。
「はい。ゴブリンはみんな退治しました。大丈夫です」
「ゴブリンじゃなくて・・・あんたは大丈夫かい?」
「・・・?私は無傷です。大丈夫ですよ」
「そうじゃなくて・・・いや、いいんだ。大丈夫、きっと大丈夫だ・・・」
大丈夫、大丈夫と何度も呟きながら馬車を走らせる行商人。
(心配性な人だな・・・)
私が住んでいた頃は村まで街道は通っていなかったけど、今では村まで街道が通っているようで続く道の先に壁が見えてきた。村壁がある。
ずいぶんと様子が変わってしまった村の前に着くと、行商人が門に向かって大きな声で呼びかける。
「お~~~い、開けてくれーーー!」
「今開けるよ~」と村の中から声が聞こえ、門が開いた。
「お~~来てくれたか。さあ、入ってくれ」
「ああ」
馬車を進め開けた場所まで来ると村人たちが集まってきた。
「商売が終わるまでちょっと時間があるから村を見て回るといいよー」
「・・・はい、そうします」
どこか見覚えがある風景なのに、何もかも違う気がする。
「井戸・・・」
(みんなはどうなったんだろう・・・)
「おねーちゃんだれー」
振り返ると小さな女の子がいた。
「あなたは・・・?」
「わたしはレティ。おねーちゃんだれー」
「私はエミリア。・・・昔、この村に住んでいたことがあるの」
「うそだー」
「嘘じゃないよ」
「むかし住んでたひとたちはみんな死んじゃったって母さんが言ってたもん。お墓だってあるもん」
「お墓・・・。そのお墓ってどこにあるの?」
「あっちー」
女の子が指差したのは、ブリアナのお姉さんのお墓があった場所だった。
大きな墓石が一つだけあり、そこには村人の名前が刻まれていた。
けれど村に後から住み始めた人達は名前が刻まれていなかった。
私は魔法で名前を刻む。
そして祈りを捧げた。
パパやママ、ブリアナにクレアやセレステ、ノーマンやアルマン、そしてジューダスにも・・・。
(みんな天国にいるのかな・・・)
「ここにいたのか。次の村に行くよ」
「はい」
残りの村を回り、行商人が商売をしている間にお墓に祈る。
最後の村で祈りを捧げていると不思議な声が聞こえた。
『帰ってきますよ―――』
(今のは・・・)
街へ帰る途中に考えるのは不思議な声のこと。
(どういう意味なんだろう・・・)
街に着き、行商人と別れ、宿へ帰る途中、ジョニーが住んでいた借家が見えた。
私は借家の前に立つ。
ドアをノックしてもジョニーは出てきてくれない。
「そこに住んでた冒険者なら出ていったよ」
隣の家から出てきたお爺さんが言った。
「あなたは?」
「その家を貸し出してるもんだ」
「この家は今、空き家ですか?」
「ああ、そうだ――」
「借ります」
私はジョニーの家に入る。
(ジョニーの匂いがする)
ジョニーは自炊していた。
だから私も料理を作る。
引き出しにスプーンが一本残っていた。
そのスプーンで食事する。
(ジョニーと御飯)
お風呂場のゴミ箱にジョニーが体を洗う時に使っていた植物があった。
私はその植物で体を洗う。
(ジョニーとお風呂)
裸のままベッドへ行きシーツに包まる。
ジョニーが抱きしめてくれる。
(ジョニー、ジョニー、私のジョニー
ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー
ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー
ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー
ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー
ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー
ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー
ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー
ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー、ジョニー
ジョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニー
ジョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニー
ジョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニー
ジョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニー
ジョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニー
ジョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニー
ジョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニー
ジョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニージョニー
嗚呼ジョニー、早く帰ってきて―――)




